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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第151回)

・『フリッパー』 イライジャ・ウッド演じる主人公の少年。フロリダの伯父の家に預けられている間にイルカと知り合い、友達になる。 そんな彼らの友情を邪魔するかのように、イルカを狩ろうとする日本の調査捕鯨船…じゃなかった(w)、村のならず者たちが現…

書評『新・帝国主義の時代 左巻 情勢分析篇』

先日は、作家の佐藤優さんの著書『新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路篇』(中央公論新社)をご紹介した。今日取り上げるのは、その姉妹版『新・帝国主義の時代 左巻 情勢分析篇』(中央公論新社)だ。 さて、「右巻」「左巻」とは、なにやら聞き慣れない言…

書評『新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路篇』

元外交官にして作家という異色の経歴を持つ、佐藤優さん。 今日ご紹介するのは彼の著書『新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路篇』(中央公論新社)だ。 佐藤さんの他の著作と同様、本著も書き下ろしではなく、佐藤さんの雑誌での連作をまとめて書籍化したも…

書評『地球外生命 われわれは孤独か』

先日、土星の衛星エンケラドゥスにて水素が検出されたというニュースを取り上げた。 水素があれば、微生物がこれをエネルギー源として活用し、生命活動を維持できる可能性がある。地球外生命存在の可能性が出てきたわけだ。 太陽系だけではない。今年2月、TR…

書評『「瑞穂の国」の資本主義』

先日はリベラルの佐々木俊尚さんの著作を取り上げたから、今日は保守の論客の著作をご紹介するとしようか。 日夜、twitter上で精力的に情報を発信し、他のユーザーとさかんに議論も交わしているのが、経済評論家の渡邉哲也さんだ。 今日ご紹介するのは、そん…

書評『21世紀の自由論』

「この国には真っ当なリベラルがいないのか」 僕の周りでよく聞かれる言葉だ。 もちろんリベラルを自称する人たちは大勢いる。 だが彼らのやることなすことと言えば、なににつけても反戦護憲。口を開けば「安倍ファシスト政権を許すなー」ばかりだ。 彼らは…

書評『国家の「罪と罰」』

先日に引き続いて本日も、元外交官にして作家の、佐藤優さんのインテリジェンス・国際外交に関する著作をご紹介するとしよう。 『国家の「罪と罰」』(小学館)である。 この本は、先日ご紹介した『私の「情報分析術」超入門』(徳間書店)と同様、雑誌での…

最近見た映画の感想(第150回)

・『パーマネント・バケーション』 ジム・ジャームッシュ監督の、これが卒業制作だというから驚きだ。 1980年に制作されたこの映画は、ベトナム戦争終結からまだ間もないころの、アメリカの若者たちの鬱屈した感情をよく表現している。 主人公の青年が歩くシ…

土星の衛星に生命?

NASAからまた、「驚くべき発見」が公表されました。 土星の衛星エンケラドゥス(エンケラドス、エンセラダスとも)に生命が存在する可能性が、一段と高まったのです。 www.huffingtonpost.jp NASAの発表によりますと、土星を周回する探査機「カッシーニ」が…

書評『私の「情報分析術」超入門』

元外交官にして作家という異色の例歴を持つ佐藤優さんによる、インテリジェンスの指南書。 他の佐藤さんの著書と同様、本著もまた全編書き下ろしではなく、雑誌での連載をまとめて単行本化したものである。 「え、インテリジェンスの指南書? っていうとアレ…

書評『イスラエルとユダヤ人に関するノート』

パレスチナ問題に関して、日本ではパレスチナの肩をもつ人が多い。 元外交官にして作家という異色の経歴を持つ佐藤優さんは、そんな日本のなかではやや珍しく、イスラエルを支持する立場をとっている論者のひとりだ。 彼は一貫して、パレスチナの政治組織ハ…

書評『教養主義の没落』

僕の友人のひとりに、リベラル左派の人がいる。 戦前の日本には概して批判的であるはずの彼が、にもかかわらずこんなことを言ったのを、記憶にとどめている。 「戦前の旧制高校はよかったなぁ。戦前のもののなかで、旧制高校だけは復活してほしいなぁ」 僕も…

今日も花見に行ってきました

毎年、この時期になると、花見に追われて忙しいですね(;^ω^) 古今和歌集にある「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という和歌は、本当にその通りだと思いますwさて、昨日に引き続き、今日も桜の写真をアップしていこうと思います。まず…

花見に行ってきました

今年は桜の開花が遅れ気味でしたが、ようやく都内でも満開になりましたね。 というわけで、近所の桜を見てきました。 こちらは職場の近くにある神社です。見ての通り桜が満開となっております♪ 狛犬と一緒に。 渋谷駅近くの坂でも、桜が見ごろ。 こちらは本…

最近見た映画の感想(第149回)

・『ハーヴェイ』 主人公の男には、目に見えない大ウサギの友達・ハーヴェイがいる。 …といっても、本作はファンタジーではない。主人公は精神病患者であり、居もしない「ハーヴェイ」が常に傍らに居るかのようにふるまうので、周囲からは奇異の目で見られて…

最近見た映画の感想(第148回)

・『父 パードレ・パドローネ』 今月は一本目から、良い映画を見ることができた。 イタリア・サルデーニャ島。貧しい羊飼いの家庭に生まれた少年は、父の命令によって小学校を中退させられ、読み書きができないまま羊飼いとして成長する。 やがて青年となっ…

書評『ブッダは、なぜ子を捨てたか』

これはあくまで僕の身近での話だが、政治・社会活動家と呼ばれるタイプの人たちには、わりと独身の方が多いように見受けられる。 独身の活動家の人たちに対して、日本社会の目は、わりと冷たい。 ふん、子どもひとり育てたこともないくせに、いったいどうや…

書評『系外惑星と太陽系』

今年2月、NASAが「驚くべき発見」をしたとして、緊急記者会見を開いた。 驚くべき発見ーそれは、地球から約40光年離れた赤色矮星のまわりを、地球と似た大きさの惑星が7個公転しているのが発見された、というものだった。しかもそのうちの3個は、水が…

書評『ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサル ルビコン以後』

これは前々からの持論なのであるが… 歴史作家・塩野七生は、「歴女」のさきがけである。 彼女は、1937年という早い時代に生まれたからこうして歴史作家となったのであって、もし生まれてくるのがあと半世紀遅かったら、 きっと「カエサル×ポンペイウス」など…

書評『ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前』

「ローマは一日にしてならず」(Rome was not built in a day.) このことわざをそっくりそのまま体現したかのように、塩野七生『ローマ人の物語』(新潮社)は、実に長大なる歴史文学として完結した。 なにせ全15巻! 分冊された文庫版に至っては全43巻(!…

書評『経済学大図鑑』

まさにタイトルに偽りなし。 本著は、経済学の大図鑑である。 「ハァ? 経済学の…図鑑? なんだそりゃ。経済学って、図鑑で説明できるもんなの? しかも“大”図鑑って…w」 と不思議に思われる方もいるかもしれない。そういう方は、実際に本著を手に取って、…

2017年冬アニメ感想(おまけ)×春アニメ注目作

先日は、2017年冬アニメの感想をランキング形式で紹介した。 今日は、先日取り上げられなかったアニメについて簡単に感想を書くと同時に、今月から放送の始まる春アニメのなかから、個人的に注目している作品をいくつか取り上げてみたい。 ・『亜人ちゃんは…

2017年3月のまとめ

1月は行ってしまう。2月は逃げてしまう。3月は去ってしまう。 今日(31日)で3月も終わりですね。というわけで今月のまとめです。 気候 我々日本人にとって、1年とは、ある意味では4月に始まるのである。 確かに、時間の単位としての1年は、1月から始まるが…

2017年冬アニメ感想

月日が経つのはまことに早いもの。今期アニメも続々最終回を迎えています…っていつも同じような書き出しで恐縮です(;^_^A また例によって今期のお気に入りアニメを勝手にランキング形式で発表いたしますね。 1位『昭和元禄落語心中 助六再び篇』 昨年冬クー…

書評『経済は世界史から学べ!』

これは数年来の持論なのだが、高校時代の世界史・日本史の教科書は絶対に、社会人になってから読み返したほうが良い。 社会人になると当然、社会の仕組み、動き方などを高校生のころよりも明瞭にイメージできるようになる。すると、「どうして歴史はこの時こ…

最近見た映画の感想(第147回)

・『ロンゲスト・ヤード』 かつてアメフトのプロ選手だった主人公。八百長でプロの世界を追放され、自堕落な生活を送った挙句、高級車の窃盗・暴走事件を引き起こして刑務所に収監されてしまう。 この刑務所は、看守たちからなるアメフトチームの育成に力を…

書評『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』

歴史のはじめ、人類にとって戦場とは、陸以外にありえなかった。 やがて造船・航海技術が発達すると、海軍が生まれ、人類は長らくこの陸・海の2軍体制で戦争を遂行してきた。 20世紀に入り航空機が発明されると、あらたに空軍が加えられた。今日では、した…

最近見た映画の感想(第146回)

・『傷物語Ⅱ熱血篇』 いまや『魔法少女まどか☆マギカ』と並んで新房×シャフトの代表作になった感のある『<物語>シリーズ』。 本作は、その劇場版第2弾だ。基本的には、主人公・阿良々木くんと女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレ…

書評『日本国家の神髄』

元外交官にして作家という異色の経歴を持つ佐藤優さんは、その思想においてもまた異色の存在である。 なにせクリスチャンなのに尊王家! 同時にマルクス主義にも精通、ときている。 こういう、ある種ヌエ的なところが、佐藤さんの人気の理由なのだろう。 今…

ここがスゴイ!『シン・ゴジラ』

昨日の映画評では、庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』もちょっとだけ取り上げた。 だが当然、あれだけではまだ全然書き足りないと感じている。 そんなわけで、今日は『シン・ゴジラ』についてのみ語ることとしたい。 ある日、東京湾で突如として異変が発生。…

最近見た映画の感想(第145回)

今回は、昨年話題になった“あの映画”も取り上げますよ~♪ ・『ソフィーの選択』 1940年代後半のNY。田舎から上ってきた主人公の青年は、まだ若干訛りの残るヨーロッパ出身の女性(メリル・ストリープ)と知り合り、親密な仲になる。彼女はやがて青年に、自…

書評『収容所群島』

保守とは本来、自由を擁護する立場である。 全体主義の脅威から人々の自由を守ることこそが、保守の務めなのである。 これは、とても重要なことだと思うのだが、残念なことに日本の“保守”の人々はこの点を十分に理解しているとは言いがたく、なにかというと…

書評『知性とは何か』

最近、人口に膾炙するようになったのが、「反知性主義」なる言葉である。 反知性主義ーなんだか、わかるような、わからないような、不思議な言葉だ。一体、反知性主義とは何なのだろうか。 というわけで今日ご紹介するのは、元外交官にして作家の佐藤優さん…

書評『動乱のインテリジェンス』

元外交官にして作家の佐藤優さんと、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんは、2006年にタッグを組んで、『インテリジェンス 武器なき戦争』(幻冬舎)を著した。 論壇における名コンビの誕生である。 以来、ふたりはたびたび対談本を世に出している。 今日ご紹…

書評『佐藤優の10分で読む未来 新帝国主義編&戦争の予兆編』

いやはや、時評なるものを書ける評論家さんって、すごいね。 評論家の先生の時評を読んでいると、おびただしい量の情報が脳みそのなかに洪水のように流れ込んできて、頭がクラクラしてくる。 しかしそれは同時に、心地よい疲労でもある。 今日ご紹介する『佐…

書評『英EU離脱 どう変わる日本と世界 経済学が教えるほんとうの勝者と敗者』

上念司さんと並んで、僕が個人的に一目置いている経済評論家に、安達誠司さんがいる。 今日ご紹介する『英EU離脱 どう変わる日本と世界 経済学が教えるほんとうの勝者と敗者』(KADOKAWA)は、安達さんが、昨年夏のイギリスの国民投票に基づくEU離脱ーい…

最近見た映画の感想(第144回)

・『ジェラシー』 中欧の都・ウィーン。主人公のアメリカ人精神科医が、チェコスロバキア(当時)から渡ってきた人妻とひかれあう。 ところがこの女、実にメンドクサ~イ女で(w)、フランソワ・トリュフォー監督が好んで描きそうなメンヘラ女なのであった…

書評『冲方丁のライトノベルの書き方講座』

作家の冲方丁(うぶかた・とう)さんは、ライトノベルから一般文学、さらにはゲームのシナリオまで、幅広い分野で活動している人物である。 彼にとって初の時代小説である『天地明察』はベストセラーとなり、映画にまでなった。 僕も見ました、映画は。 原作…

書評『政治って何だ!? いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ』

今日ご紹介するのは…タイトルを見れば一目瞭然ですね(w)、マックス・ウェーバーの名著『職業としての政治』についての対談本である。 対談するのは、元外交官にして作家の佐藤優氏と、元衆院議員の石川知裕氏のおふたり。 どうしてどちらの肩書にも「元」…

書評『この世で一番おもしろいミクロ経済学』

先日、このブログで、カートゥーン(欧米の漫画)による経済学の入門書『この世で一番おもしろいマクロ経済学』を取り上げた。 今日は、その姉妹版である『この世で一番おもしろいミクロ経済学』(ダイヤモンド社)をご紹介するとしよう。 著者、訳者、イラ…

書評『死の家の記録』

19世紀ロシアを代表する文豪・ドストエフスキーは、若い頃に流刑を経験したことで有名である。 青年期の彼は、空想的社会主義のサークルに加入しており、それが原因で官憲によって逮捕されてしまったのだ。 彼は死刑判決(!)を受けたものの、執行直前にな…

書評『棋を楽しみて老いるを知らず』

将棋棋士には、名文家が多い。 あれだけ地頭の良い人たちなのだから、当然といえば当然なのかもしれないが、美しい棋譜のみならず美しい文章をも残した棋士は、数多い。 将棋棋士のなかで最も文章が達者なことで知られたのは、やはりなんといっても河口俊彦…

書評『この世で一番おもしろいマクロ経済学』

先日は、子供向けの絵本でありながら優れた経済学の入門書でもある『レモンをお金にかえる法』およびその続編『続・レモンをお金にかえる法』をご紹介した。 でも、「…いくらなんでも、大の大人が絵本だなんて、やっぱり恥ずかしいよ…」というシャイな方も当…

書評『レモンをお金にかえる法』&『続・レモンをお金にかえる法』

子供向けの絵本は、ときに大人向けの一般の書物以上に、読者に効用を与えることがある。 平易な言葉で書かれており、それでいて物事の本質をよく捉えているので、我々大人が読んでも、面白く、ためになるのだ。 断じて、子供向けの絵本だからなどという理由…

書評『最新 惑星入門』

自然科学はどれも日進月歩で進歩しているものばかりだが、そのなかでもとりわけ長足の進歩を見せているのが、天文学だ。 つい先日も、地球と似たような環境にあると考えられる太陽系外惑星が一挙に7つも発見されるというニュースが報じられたばかりだ。まだ…

最近見た映画の感想(第143回)

・『ハード・ターゲット』 香港出身のジョン・ウー監督にとって、記念すべきハリウッドデビュー作となった映画。アクションが得意の彼らしく、全編にわたってアクションシーン盛りだくさんの作品となった。 米南部・ニューオーリンズ。ホームレス男性がナゾ…

書評『軍事大国ロシア』

先日このブログで著書を取り上げたネクタイを結べない浅羽祐樹教授と並んで、twitterユーザーの間で強く支持されているのが、ロシアを専門とする軍事アナリスト・小泉悠(こいずみ・ゆう)さんだ。 彼はtwitter上にて、本名をもじった「ユーリ・イズムィコ」…

書評『共産主義を読みとく いまこそ廣松渉を読み直す 『エンゲルス論』ノート』

元外交官にして作家という異色の経歴を持つ、佐藤優氏。 先日は彼の講演録『現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学』(キリスト新聞社)をご紹介したが、今日取り上げる彼の著作『共産主義を読み解く いまこそ廣松渉を読み直す 『エンゲルス論』ノー…

書評『現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学』

僕は前々から、宗教に関心がある。 現時点で、どこか特定の宗教に入信するつもりは全くないけれどだから折伏にきたってムダですからねなんらかのかたちで宗教に強くコミットしている評論家の先生方の本を、僕は好んで読んでいる。 今回ご紹介する著作、『現…

最近見た映画の感想(第142回)

・『9月になれば』 アメリカ人の大金持ちの主人公。毎年9月になるとイタリア人の愛人とともにイタリアの別荘で過ごすのが常である。ところが彼は今年に限って、なんと7月にイタリアへ来てしまった。 予想外の事態に大慌てなのは、別荘の管理人。なんと、主…