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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

書評『軍事大国ロシア』

先日このブログで著書を取り上げたネクタイを結べない浅羽祐樹教授と並んで、twitterユーザーの間で強く支持されているのが、ロシアを専門とする軍事アナリスト・小泉悠(こいずみ・ゆう)さんだ。 彼はtwitter上にて、本名をもじった「ユーリ・イズムィコ」…

書評『共産主義を読みとく いまこそ廣松渉を読み直す 『エンゲルス論』ノート』

元外交官にして作家という異色の経歴を持つ、佐藤優氏。 先日は彼の講演録『現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学』(キリスト新聞社)をご紹介したが、今日取り上げる彼の著作『共産主義を読み解く いまこそ廣松渉を読み直す 『エンゲルス論』ノー…

書評『現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学』

僕は前々から、宗教に関心がある。 現時点で、どこか特定の宗教に入信するつもりは全くないけれどだから折伏にきたってムダですからねなんらかのかたちで宗教に強くコミットしている評論家の先生方の本を、僕は好んで読んでいる。 今回ご紹介する著作、『現…

最近見た映画の感想(第142回)

・『9月になれば』 アメリカ人の大金持ちの主人公。毎年9月になるとイタリア人の愛人とともにイタリアの別荘で過ごすのが常である。ところが彼は今年に限って、なんと7月にイタリアへ来てしまった。 予想外の事態に大慌てなのは、別荘の管理人。なんと、主…

ニュージーランドは大陸だった!

ニュージーランドといえば、南太平洋に浮かぶ島国であり、我々日本人の間でも人気の観光地のひとつです。 そのニュージーランドが、なんと大陸として認定されそうだ、という話を今ここでしたら、みなさんきっと驚かれることでしょうね! 2月17日、ニュージー…

書評『したたかな韓国 朴槿恵時代の戦略を探る』

韓国大統領・朴槿恵。その悲惨すぎる末路は、まさにレームダック(死に体)と呼ぶにふさわしいものがあった。 2016年10月に発覚した、友人・崔順実の国政介入問題ーいわゆる「崔順実ゲート事件」によって、支持率はなんと4%(!)にまで低下。これだけでも…

書評『韓国化する日本、日本化する韓国』

最近つくづく思うことだが、いわゆる「ネット右翼」は、ある意味では勝利したと言えるのではないだろうか。 …こう反論されるに違いない。いわゆる「ネット右翼」の代表的人物とされる桜井誠氏は、2016年夏の東京都知事選で落選したではないか、と。 確かにそ…

2017年2月のまとめ

2月は他の月と比べると日数が少ないので、あっという間に終わってしまいますね。 それでは、今月を振り返っていきます。 ・気候 2月は真冬だから当然まだ寒いんだけど、2月の上旬には「立春」があって、昔はここから春が始まるとされていた。 たしかに、2月…

【将棋】連盟、理事3人を解任

将棋棋士の三浦弘行九段が、ソフト不正使用疑惑をもたれ、出場停止処分を受けたものの、後に冤罪と判明した、いわゆる「三浦九段冤罪事件」。 この事件をめぐって、ついに将棋連盟の理事が解任される事態にまで発展しました。 www.huffingtonpost.jp 日本将…

最近見た映画の感想(第141回)

・『ボーン・コレクター』 黒人の名優、デンゼル・ワシントンの出演映画には、外れがない。 社会派作品に好んで出演する彼だが、一方で、スリルある知的な娯楽作品にだって出ている。もちろん、どの映画のなかでも、黒人俳優としてはやや珍しくーというのも…

書評『ゴーマニズム宣言SPECIAL 大東亜論 巨傑誕生篇』

90年代最大の評論家は、小林よしのりである。 …もちろん異論は多々あるだろう。だが、彼の風刺漫画(※)『ゴーマニズム宣言』は、90年代当時、他の論壇誌を尻目に、飛ぶような売れ行きを見せたのである。 その内容についてはひとまず措くとしてーしたがって9…

最近見た映画の感想(第140回)

・『うたかたの恋』 19世紀のオーストリア。皇太子ルドルフが、男爵令嬢マリーと恋に落ちてしまう。が、この身分違いの恋に、当時に世間の風当たりは実に冷たかった。ふたりはついに、心中を決意する… 本作は、1889年に実際に発生した「マイヤーリング事件」…

「地球の7つの妹」、見ぃ~つけた!

数日前、NASAが22日(日本時間23日未明)に緊急記者会見を行うとの報道がなされ、ネット上ではちょっとした騒ぎになりました。 「…なんてったって、あのNASAが『重大な発見について報告』するというのだから、きっとものすごい世紀の大発見なんだろ…

書評『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』

先日は、鴨長明『方丈記』を取り上げた。 『方丈記』のなかでも、以下の冒頭部分はとみに有名だ。 ≪ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつむすびて、久しくとどまりたるためしなし。≫ 思うに、こ…

書評『方丈記』

わが国において、『枕草子』、『徒然草』と並ぶ三大随筆に数えられているのが、鴨長明『方丈記』である。 どうしてまた、唐突に『方丈記』なんか読む気になったかというと、お世話になっている、とある評論家の先生が、飲み会の席にて「(『徒然草』の吉田兼…

【将棋】外国人女流棋士、誕生へ

史上初となる外国人女流棋士が誕生しました。 本日(20日)、ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんが女流名人戦予選2回戦に勝利。規定により、史上初の外国人女流棋士となることが決まりました。 www3.nhk.or.jp ポーランド人のカロリーナさんが…

最近見た映画の感想(第139回)

・『アンナとシャム王』 タイ国王と英国人女性のロマンスを描いた小説『アンナとシャム王』は、どういうわけだかアメリカではやたらと人気があるようで、これまでに何度も映画化ないし舞台ミュージカル化されている。 今回ご紹介する本作は、1946年に公開さ…

今日は、冥王星の日!

本日2月18日は、「冥王星の日」です。 1930年のこの日、米国の天文学者クライド・トンボ―氏が冥王星が発見したことにちなむものです。 2015年夏、この冥王星に、はじめて探査機がフライバイ(接近探査)を行いました。これにより、従来はごく限られたものだ…

書評『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』

「科学文明が滅んだあとの世界」というのは、我々近代人が好んで想像してきたテーマである。 実写映画では『マッドマックス』シリーズがこうした世界観を前提にしているし、アニメ映画では我が国の『風の谷のナウシカ』がやはり同様の世界観を前提としている…

プラネット・ナインを見つけよう!

当ブログでもたびたび取り上げている、仮説上の太陽系第9惑星「プラネット・ナイン」(P9)。 とてもロマンのある話ですが、正直、自分とは関係のない、遠い遠~い世界の話だと思ってはいませんか? 今回は、そんなあなたでもP9の発見者になれるかもしれ…

書評『帰ってきたヒトラー』

なんでも、ヒトラーの生家の近くで、彼のそっくりさんが逮捕されたのだそうな。 www.jiji.com このニュースを見て、映画『帰ってきたヒトラー』を思い出してしまったのは、僕だけではないはずだ(いや僕だけかな?w) 『帰ってきたヒトラー』は、タイトルの…

先日の『日曜美術館』が神回だった件

僕が毎週楽しみに見ているテレビ番組のひとつに、Eテレ『日曜美術館』(日曜朝9:00‐10:00)がある。 先日(12日)の放送では、宋代中国の青磁が特集されていた。 ちょうど今、大阪市立東洋陶磁美術館にて、「台北 國立故宮博物院―北宋汝窯青磁水仙盆」なる…

【将棋】三浦九段、公式戦に復帰!

“彼”がついに、将棋の世界へと帰ってきました。 本日(2月13日)、東京・千駄ヶ谷の将棋会館にて、三浦弘行九段が4カ月ぶりとなる公式戦を迎えました。相手はなんと、あの羽生善治三冠です! www3.nhk.or.jp 三浦九段は、将棋界のトップ10が集う順位戦A級ク…

最近見た映画の感想(第138回)

・『フューリー』 ブラッド・ピット主演の同名の戦争映画ではありません。主演カーク・ダグラス、監督ブライアン・デ・パルマによるSFスリラー映画だ。 カーク・ダグラス演じる、元諜報員の主人公。息子とともに休暇でアラブ諸国を訪れていたが、そこでな…

最近見た映画の感想(第137回)

・『愛の勝利』 かなりツンツンした性格の、金持ち娘のヒロイン。だが彼女の身体はすでに病魔に侵され、手遅れとなっていた…。 主人公の医師は、彼女を診ているうちに、次第に男女の仲となってしまう。当初は彼女に配慮して病状を伏せていた主人公だったが、…

書評『持たない幸福論』

京大卒(!)というエリートながら、自ら「ニートのプロ」を名乗り、なるべく働かなくて済むライフスタイルを模索しているのが、ブロガーのpha(ファ)さんだ。 彼の言動には、個人的にとても注目している。 今日ご紹介するのは、そのphaさんの二冊目の単著…

書評『円高の正体』

今回ご紹介するのは、わかりやすい解説に定評のある経済評論家・安達誠司さんによる、円高解説本だ。 「てゆーか、そもそも円高って、何?」「ど~いう人にとって得で、ど~いう人にとって損なの?」というヒジョーに初歩的なレベルから解説をしてくれる。「…

書評『地下室の手記』

以前、僕の友人が、19世紀ロシアの文豪ドストエフスキーの本領は「ウ○コ凝視力」にある、と言っていた。お食事中の方、ごめんなさいね(;^ω^) 人間が思わず目を背けてしまいたくなるような醜悪なものを、にもかかわらずじっと凝視し、観察し続けることーそれ…

書評『ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める』

上念司さん、片岡剛士さんとならんで、僕が一目置いている経済評論家に、安達誠司さんがいる。 今回ご紹介する『ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める』(幻冬舎新書)は、2009年以降に顕在化したユーロ危機について大変わかりやすく解説してくれる著…

【将棋】連盟新会長に佐藤康光九段

将棋界が新しいトップを迎えました。 谷川浩司・前日本将棋連盟会長の辞任にともなう臨時総会および理事会が本日(6日)、東京・千駄ヶ谷の将棋会館にて行われ、佐藤康光九段が新会長に選出されました。 www.asahi.com 佐藤新会長は、あの羽生さんと同世代。…

書評『ロシア異界幻想』

皆さんは、『ナイト・ウォッチ』というロシア映画をご存じだろうか。 VFXをふんだんに駆使した映像ゆえに、日本公開にあたって勝手に「ロシア版マトリックス」として宣伝され、観客から「期待外れだった」と言われてしまったという、なんともトホホな映画…

書評『コストを試算!日米同盟解体』

昨日(3日)、来日中のマティス米国防長官が「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲内」と明言、ニュースになった。 トランプ大統領は、選挙期間中、「日韓から米軍を撤退させ、かわりに日韓に核武装させる」という趣旨の発言をした経緯があるため、トランプ政…

最近見た映画の感想(第136回)

・『愛人ジュリエット』 留置所にぶち込まれた、主人公の男。そこで彼は、不思議な夢を見る。 夢のなかで彼は、過去の記憶を喪失した人々によって構成される謎の世界「忘却の国」を彷徨っていた。彼はそこで、愛する女性ジュリエットの姿を認めるが、彼女は…

書評『国民のための戦争と平和の法』 

先日は社会学者・小室直樹先生(1932-2010)と評論家の渡辺昇一氏(1930‐)の対談本を取り上げた。 今日は小室先生と元外交官の色摩力夫氏(1928‐)の対談本『国民のための戦争と平和の法』(総合法令)を取り上げるとしよう。 なお、小室、色摩両先生の対談…

書評『封印の昭和史―戦後50年自虐の終焉』

私は先月(1月)を「小室直樹月間」と位置づけ、社会学者の小室直樹先生(1932-2010)の著作を集中的に読み続けてきた。 それらの著作の多くについて、このブログで書評を書いてきたが、実を言うとまだ2点、書評を書いていない著作がある。 今日はそのうち…

2017年1月のまとめ

月日が経つのはまことに早いもの。 ついこの間お正月を迎えたばかりのような気がしますが、もう1月もそろそろ終わりです。 …って、イカンイカン、昨日も同じ書き出しだったかw というわけで、今日は今月のまとめです。 「1ヶ月に30本映画を見る」ルールは、…

2017年冬アニメー1月までの感想

月日が経つのはまことに早いもの。 ついこの間お正月を迎えたばかりのような気がしますが、もう1月もそろそろ終わりです。 というわけで、また例によって、1月から始まった冬クール深夜アニメの感想をごくごく簡単に書いていくことにします。 ・『昭和元禄落…

最近見た映画の感想(第135回)

・『別れの曲』 19世紀を代表する作曲家のひとりであり、優れたピアニストでもあったフレデリック・ショパンの伝記映画。 19世紀前半、独立の機運高まるポーランド。若きショパン青年も、祖国の独立に向け闘志を燃やすひとりであった。やがて、蜂起が間近に…

書評『人にはなぜ教育が必要なのか』

僕は今月を「小室直樹月間」と位置づけ、これまで社会学者・小室直樹先生(1932-2010)の著書を重点的に取り上げてきた。 これらはいずれも単著だったが、今回ご紹介する本は共著だ。 小室直樹先生と、元外交官の色摩力夫氏(1928‐)による対談本である。 今…

書評『世紀末・戦争の構造』

僕は個人的に今月を「小室直樹月間」と位置づけており、社会学者・小室直樹先生(1932-2010)の著書を積極的に読むよう心掛けている。 というわけで今日もまた、小室先生の本のお話(w 本日取り上げる『世紀末・戦争の構造ー国際法知らずの日本人へ』(徳間…

書評『消費税は民意を問うべし―自主課税なき処にデモクラシーなし―』

2014年、わが国における消費税の税率は従来の5%から8%へと引き上げられた。 この消費増税の影響は深刻であった。わが国の個人消費がいまだに低迷しているのも、明らかにこの消費増税が原因である(※)。 ※天候不順が原因だという人もいるが、いくらなんで…

書評『日本国民に告ぐ』

日韓関係が、こじれにこじれている。 原因はいうまでもなく、いわゆる「従軍慰安婦」問題だ。 昨年末、釜山の日本総領事館の前に、慰安婦をモチーフにした少女像が設置されたことがきっかけとなって、ついには駐韓日本大使が一時帰国するという事態にまで発…

最近見た映画の感想(第134回)

・『冒険者たち』 夢破れたふたりの男とひとりの女。ある日、アフリカはコンゴにお宝ありと聞きつけた彼らは、一攫千金を夢見てアフリカへと旅立つ。が、彼らを待ち受けていたのは悲惨な末路だった…。 終盤で銃撃戦が展開される小島は、大洋のなかにぽつりと…

書評『論理の方法 社会科学のためのモデル』

思えば、社会学者・小室直樹先生(1932-2010)は、なんとも不思議な人だった。 彼は渡部昇一、立川談志(1936‐2011)など保守・反共の人々と親交があり、彼自身、昭和天皇(1901-1989)を熱烈に崇拝する天皇主義者であった。 にもかかわらず、彼は同時に、戦…

書評『日本国憲法の問題点』

今回も、社会学者・小室直樹先生(1932-2010)の著作を取り上げる。 だがその前にひとつ、読者の皆さまに質問をしたい。 日本国憲法において、最も重要な条文は何だと思いますか? …おそらく、ほとんどの方は「9条!」と答えるかと思う。 残念ながら、ブッブ…

書評『小室直樹 経済ゼミナール 資本主義のための革新』

今回もまた例によって、社会学者・小室直樹先生(1932-2010)の著作を取り上げることにする。 今回ご紹介する本は、『小室直樹 経済ゼミナール 資本主義のための革新』。 表紙を見ると、タイトル中の「革新」の部分に「イノベーション」とルビがふられている…

加藤九段、引退へ

今日は残念なニュースをお伝えしなければなりません。 将棋の加藤一二三(ひふみ)九段の引退が決定してしまいました。 www.huffingtonpost.jp 19日行われた順位戦C級2組での対局で加藤九段が敗れたことにより、この組からの降級が決定。定年規定により、加…

最近見た映画の感想(第133回)

・『熱砂の秘密』 第二次大戦期の北アフリカ戦線を舞台に、英国軍人の主人公が知略をめぐらしてドイツ軍の名将ロンメルに立ち向かう! …という内容のこの映画、制作されたのはなんと1943年(!)というから、まさに第二次大戦の真っ只中に撮られたということ…

谷川会長、辞任へ

将棋界に激震が走りました。 日本将棋連盟の谷川浩司会長が本日(18日)、辞任を表明したのです。 www3.nhk.or.jp 谷川会長は、加藤一二三九段に続いて史上二人目となる、中学生プロ棋士(※)として将棋界に華々しくデビューしました。 ※のちに、羽生善治三…

書評『国民のための経済原論2 アメリカ併合編』

本日は、社会学者・小室直樹先生(1932-2010)の著作『国民のための経済原論2 アメリカ併合編』を取り上げたい。 「えー、また小室先生ですか? 最近、小室先生が続きますねぇ」 そうです。私は今月を「小室直樹月間」と定め、ひたすら小室先生の著作を読み…