Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

静岡県民のアイデンティティー―ご当地ローカルCM

新幹線で関西方面へお出かけ。

新横浜を過ぎ、熱海駅を通過したあたりで「さてと、静岡県に入ったことだし、そろそろ昼寝でもするか」と、新幹線の中でひと眠りすることに。

さて、目を覚まし「もう名古屋を過ぎたあたりかな」と思って窓の外を眺めてみると…

 

まだ静岡かよっ!

 

…こんな笑い話が後を絶ちません。我が郷土・静岡県はとにかくまぁ横に長いというので、東海道を移動する皆様からよく批判されます。すみません。静岡県民としてお詫び申し上げます。

 

静岡県、今でこそ一つの県ですが、かつては三つの令制国が分立していました。西から順に遠江(とおとうみ)、駿河(するが)、伊豆(いず)の三国です。明治に入り、これら三国がまとめられた結果、現在の静岡県が成立しました。横に長いのも、もともと三つもあった国が一つにまとめられたからなのですね。

一般に、複数令制国がまとまって成立した県というのは、まとまりがないw 例えば兵庫県は摂津、播磨、淡路、但馬、丹波の計五ヶ国(※)がまとまってできた県です。したがって、ヒジョーにまとまりがない。県庁のある神戸市と日本海側とでは、もはや全く別の県といった感じです。

※わずかながら美作と備前の各一部も含むため、厳密に言えば計七ヶ国

これほど極端ではありませんが、静岡県も事情は似ています。西の遠江は言語面でも生活様式の面でも名古屋の影響を強く受けているのに対し、東の伊豆はといえば、もう自分達は完全に関東のつもりでいます(関東地方の天気予報でも映りますしね)。両者の間にある駿河は、その中間といったところでしょうか。

このように東西で大きな隔たりのある静岡県。ネット上では「静岡大陸」とも揶揄されるこの広大な県を、かろうじて一つにつなぎとめているものがあります。それが今回のテーマ。さぁ、一体何でしょう。

答えは意外や意外、ご当地ローカルCMなのです。

 

2011年3月15日、東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の誘発地震とみられる地震が静岡県東部を襲いました。最大震度6強を記録する大地震でしたが、幸いなことに人的被害は負傷者52人にとどまり、死者はゼロでした。

この時、被害を心配する県外からの声をよそに、当の静岡県民たちは何をしていたか。なんと2chご当地ローカルCMネタで盛り上がっていたのです。

 

ここで登場する弁当屋「どんどん」のCMは、静岡県民なら誰もが知る、ご当地ローカルCMの代名詞とも言える存在です。


お弁当「DonDon」のCM(高画質) - YouTube

(私が小学生の頃から、ずっとこのCM)

 

評論家の宮崎哲弥さんは、著書『身捨つるほどの祖国はありや』の中で、「マスメディアは国民国家の要であり、特にテレビは、日々刻々『国家なる幻想』を産出している装置である」と指摘しています。

 

身捨つるほどの祖国はありや

身捨つるほどの祖国はありや

 

 

国民国家と比べると大分スケールが小さくなりますが(w)実は同じことが静岡県についても言えるのです。東西に広く、県民性がバラバラの静岡県。それをかろうじて一つにまとめあげ、日々刻々『静岡県なる幻想』を産出している装置こそ、何を隠そう、ご当地ローカルCMなのです!

 

な、なんだってー!(AA略