Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

2014年秋アニメ感想

これまで2014年に放送された深夜アニメの感想を、冬、春、夏、それぞれのクールに分けて述べてきました。

最後に、2014年秋クール(10月~12月)に放送された深夜アニメの感想を書いて締め括ろうと思います。

 

1位『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]

ただただ、制作会社ufotableの技術が凄い、の一言に尽きます。おそらく2014年現在における最先端のアニメ技術の結晶が、本作なのだと思います。

ufotableはこれまで『空の境界』『Fate/zero』などTYPE-MOON作品のアニメ化を多数手掛けてきました。いずれも、その高いクオリティーをファンから称賛されています。もはやTYPE-MOONといったらufotableが定番になりましたね。

本作でもufotableの技術力がいかんなく発揮されました。本作の第0話(事実上の第1話)を視聴した際、劇場作品かと見紛うほどのクオリティーに、私は見終えてからしばらくの間放心状態に陥ったほどです(いやマジで!)。

本作のキャラクターの中で個人的に一番のお気に入りは、やっぱり遠坂凛セイバーを召喚出来なかったことを、頭を地面に押しつけ、お尻を振りながら悔いるシーンが超絶エロ可愛かったですね

ここ最近、『プリズマイリヤ』のギャグキャラとしての凛に見慣れてしまっていたので、本作で久しぶりにメインヒロインとしての凛を見て、「あぁやっぱり、凛としてこその凛だよなぁ」とオヤジギャグ全開の感想を抱いてしまったのでした…。

彼女のキャラデザについては、旧作―実は本作はリメイク作品なのです―の方が良いという意見も散見されますが、私個人としては絶対に本作の凛の方が可愛いと思います! ドン(←机をたたく音)

 

 

2位『ソードアート・オンラインⅡ

前クールにてGGO編は終了。秋クールでは続いてキャリバー編とマザーズ・ロザリオ編が放送されました。

そのキャリバー編、言っちゃ悪いけど、まぁつまらないw 私はそのあまりのつまらなさに愕然、「あぁ、『SAO』もいよいよ覇権アニメの座から陥落しちゃったのかなぁ…」と一時は本気で心配しました。

しっかぁーし! 続くマザーズ・ロザリオ編が大変に素晴らしい出来で、『SAOⅡ』は見事、完全復活を果たしたのでした。

本作を見ていると、「やっぱりネットじゃなくて現実が大事だよね」だとか、反対に「現実などクソ。ネットの中こそ真のリアルがある!」みたいな物言いがいかに無意味か、よく分かります。現実もネットも等価なんだ、というのが本作―とりわけマザーズ・ロザリオ編―のテーマだからです。

最終回までの3話は毎回毎回が神回だったけど、個人的に感心したのは、第23話。

アスナと母親(CV:林原めぐみ!)の現実世界での親子関係は冷え切ったものでした。ところが二人がネット空間に入ったとたん、「なんか太ったんじゃないの?」みたいな母娘っぽい会話になるんですよね。この描写の仕方、うまいなと感心いたしました。

 

 

3位『蟲師 続章

春クールからの分割2クール作品。

残念ながら放送できなかった分のエピソードは来年の劇場公開まで待たないといけなくなったけど、相変わらず流石のクオリティーでした。アニメファンはクオリティーさえ維持してもらえれば、公開日はいくらでも待てるのです。劇場版、首を長くして待ちますね。

 

 

4位『甘城ブリリアントパーク

高校生が経営破たん寸前のテーマパークを再建するという「ファンタジー」作品。

ファンタジーなんだけれども日常系の要素が混在しているところが個人的に気に入りましたね。ディズニー制作の映画『魔法にかけられて』と雰囲気が似ているかな、とも思いました。本作と同じく京都アニメーションが手がけたファンタジー作品『境界の彼方』が“ここではないどこか”を描いた作品なら、本作は“いまここ”を描いた作品です。

基本的には面白かったのですが、中盤の展開があまりに単調すぎて、その点は正直退屈でした。最終話(第13話)も、なんだかOVAみたいな話でしたね。コレ、地上波で放送する必要あったのかな?^^;

 

 

5位『繰繰れコックリさん

ときおり人情話も含む、和風ギャグファンタジーアニメ(←どんなアニメだ)。

本作からはスタッフの愛を非常に強く感じました。本放送終了後に第1話から最終話まで見直してみたところ、OP、EDが毎回微妙に手が加えられてるのに気付き、感動。

例えば本編で信楽の目の周りにキズがつくと、それ以降OPでもEDでも信楽の顔にちゃんとキズが入っている。スタッフさん、仕事細かすぎですっ!

『コックリさん』、主演の小野大輔があまりにのびのびと演技しすぎていて、最初のうちはどうしても『ばらかもん』の半田先生にしか聞こえず苦笑したのも、今となっては懐かしき思ひ出なのです…(←ここからこひな風口調)

いや冗談抜きでこのアニメを見てから私の中でカプ面の需要が増えたのです。カプ面メーカーはこひなに金一封を送るべきだと思うのです…。

 

 

残念賞『結城友奈は勇者である

要するに「右翼版まどかマギカ」を作ってみたらこうなったよ、というお話。明らかに『まどマギ』の影響を受けた魔法少女モノなんだけど、「散華」とか「ミタマ」とか、やたら右翼チックなワードがどんどん出てくるw

こういうスタッフの意気込み自体は、私は大いに評価します。しかしながら、このテのアニメは最終回の出来次第で作品全体の評価が確定してしまいます。本作は、残念ながら失敗作。

最終回のどこがダメだったか。それは「仲間たちを想う友奈のひたむきさが、奇跡を呼んだ!」的な安直な精神論を脱しきれていないことです。これは先行作品である『まどマギ』との最大の違い。『まどマギ』の傑作たるゆえんは、最終回でまどかが起こした“奇跡”が論理的に説明可能な点にこそあります。

…ただね、ものすごーく穿った見方をすると、本作は、非常時ともなるとすぐ「進め一億火の玉だ」的な安直な精神論に傾いてしまう日本社会を再帰的に描いたものだ、と解釈することもできるのですよ。それが、私が本作を単に駄作と切って捨てることがどうしてもできない理由です。

本作のキャラの中で印象に残ったのが、東郷さん(←もう名前からしてアレですねw)。

物語中盤まではいかにも“愛国キラキラ女子”っぽいキャラだった彼女だけど、こういうイデオロギー人間でも、というか、そういう人間に限って、いざ「裏切られた」と感じるととたんに体制側に牙をむくんですよね。こういう描写も、良かった。

このように個々の点では評価できるところもあったのですが、トータルで見ると、やはり失敗作だったと言わざるを得ません。

 

 

まとめ

ぶっちゃけた話、当初は秋アニメにあまり期待していませんでした。来年冬、春に放送されるアニメの方が楽しみで、せいぜいそれまでのつなぎ程度にしか思っていなかったのです。

ところがどっこい、いざ放送が始まると、意外と豊作でした。上に挙げた作品以外にもアニメ制作現場を描いた『SHIROBAKO』、ノイタミナの『四月は君の嘘』など良作が多かったのです。

以上、今年全体を振り返って見ると、豊作の年だったと言って良いと思います。

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