Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

車将棋は「祝祭」である

実物のクルマを将棋の駒に見立てるという(物理的な意味で)史上最大の将棋対局「電王戦×TOYOTA リアル車将棋」

 

言わずと知れた七冠王・羽生善治名人と若手のホープ・豊島将之七段という好カードに加えて、ゲストにお笑い芸人や声優まで招くという豪華ぶり。

どうやらドワンゴはこの車将棋を完全に「祝祭」にする気のようですね。

ドワンゴは昨年、電王戦タッグマッチを「祝祭」にしようとして失敗した経緯があるので、「今度こそは…!」と意気込んでいるのでしょう。

 

人間とコンピューターソフトとがタッグを組んで将棋を指すという「電王戦タッグマッチ」が行われたのは去年の秋のことでした。このように人間とコンピューターがタッグを組んで対局する形式を「アドバンスド将棋」と呼びます。

でもこの電王戦タッグマッチ、興行としてはぶっちゃけビミョ~だったと言わざるをえません。

どうしてでしょう。

私の考えでは、アドバンスド将棋というのは「学術」であって「祝祭」ではないからです。それをむりやり「祝祭」にしようとしたから、ビミョ~な結果に終わってしまった。

アドバンスド将棋では、本戦だけでなく感想戦(対局棋士による反省会)も見どころになります。対局が終わったら十分な時間をとって対局者に感想戦をがっつりやってもらう。出来れば対局棋士全員に自戦記を書いて提出してもらうのもいい。

当然ずぶの素人には何のことやらさっぱりでしょう。アドバンスド将棋を堪能するためには、視聴者の側にも一定の棋力が求められるのです。これが、アドバンスド将棋が「学術」であると言った意味。

でもそれじゃあ駒の名前や動かし方すら分からないという素人には何のことやらさっぱりですよね。

―え、何? そんなずぶの素人はそもそも将棋番組なんて見ない?

そんなことありません。電王戦の盛り上がりで「将棋なんてまぁーったく分かんないけど、なんか人間がコンピューターと戦ってるSUGEEEEE!!!」という感じで将棋に関心を持ち始めたライトなファン層は、確実に存在します。そこで、彼らでも楽しめる「祝祭」としての「車将棋」の出番というわけなのです。

 

「車将棋」、棋力に関係なく、万人が見て楽しめるイベントになることでしょう。当然メディアも注目するでしょうから、これから3月の電王戦本戦まで将棋界は実に熱く、そして面白くなります。

2月8日、みんなで「車将棋」を見ましょう!