Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

英語とドイツ語、難しいのはどっち?

今日は「英語とドイツ語、どっちが難しいか」という話をしよう。

 

大学の第二外国語でドイツ語(かフランス語)をちょっとだけかじったことのある人は大抵の場合

「いやぁ、ドイツ語(フランス語)って難しいね! これまで英語って難しいなぁって思ってきたけど、実は英語って簡単だったんだってよく分かったよ!」

的なことを言うもんである。

 

あえて言わせてもらう。

 

こういうこと言う奴は、語学ってものがまるで分かってないね。

 

僕に言わせれば、英語なんぞよりドイツ語の方がずっと簡単なのだ。

…というと、大学時代にドイツ語に苦しめられた(?)諸氏はこう反論するだろう。

「えーっ!? だってドイツ語って男性名詞と女性名詞と中性名詞って3つもあるし、定冠詞もどんどん形がかわるし、動詞の変化だって英語より複雑だし、どう考えてもドイツ語の方が難しいじゃん!」

と。

 

確かに、最初に文法を学習する時点ではドイツ語の方が難しいと感じるだろう。

英語では動詞の人称変化は(be動詞を除けば)三人称単数現在形にしか見られない。だがドイツ語では人称・数に応じて動詞の形は変わる。それも現在形だけではない。過去形も含めて、だ。

英語では定冠詞はthe一つだけだが、ドイツ語は名詞の性に応じてder,die,dasの3つを使い分ける。しかもそれが格(テニヲハの違い)に応じてさらに変化していく。

 

「じゃあやっぱりドイツ語の方が難しいじゃん!」と思われるかもしれない。

だがしかし!

入門レベルを超えて、やや難しめの長文を読むくらいのレベルに到達すると…

意外や意外。ドイツ語の文の方が読みやすくなるのだ。何故か。

 

英語では(規則動詞では)過去形と過去分詞形が同じ形だ。するとどうなるか。文中の動詞が過去形なのか過去分詞形なのかが判別できず訳出に苦労することになるのだ。でもこれなどはまだ良い方。もっと酷い場合になると品詞が名詞なのか動詞なのかすら判別しがたいというケースすらある。

ドイツ語では、そんなことはありえない。ドイツ語では動詞の過去形と過去分詞形は違う形なので一発で見分けられるし、書き言葉では名詞は(固有名詞だけでなく普通名詞も)必ず大文字で書きはじめるというルールがあるため、動詞と判別がつかないなどということはありえないのだ。

面倒くさいことこの上ないように見える名詞の性についても、これのおかげでどの代名詞がどの名詞を受けているのか、どの形容詞がどの名詞を修飾しているのかが分かりやすくなるのだ。

 

というわけで、ある程度のレベルに達すると、むしろ英文よりドイツ語の文の方が読みやすいと感じるのである。

「英語って、簡単な言語だったんですね!」と眼を輝かせて言っちゃう人は、将棋でたとえて言うならアマチュア初級者レベルですね。「一見すると英語の方が簡単に見えるけど、実はドイツ語の方が簡単(=読みやすい)」ということが分かったら、ようやくアマ初段クラスかな、という感じです。

というわけで、皆さん、ドイツ語を勉強して「アマ初段クラス」を目指しませう。