Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

親米保守ですが何か

今からちょうど70年前、東京の街は米軍の爆撃により火の海と化しました。いわゆる「東京大空襲」です。

東京大空襲は、21世紀の今日でも我々日本人の心に深い爪痕を残しています。

「反米保守」と呼ばれる人々がいます。彼らは保守の観点から米国(のかつての行為)を非難し、「米国は日本に謝罪すべきだ!」と訴えます。

彼らはまた、「親米保守などありえない。保守ならば反米になるのが当然だ!」とも言います。

一見、そのとおりのように思えますね。米国はかつて日本の多くの市民を虐殺した。日本の保守主義者であれば、我々の祖父母たちを殺した米国を憎むのは当然である、と。

それでも、私はあえて声を大にして言います。

 

私は、親米保守です。

 

個人的な話で恐縮ですが、私の従姉(いとこ)は7年前、米国人男性と結婚しました。

私たちは結婚式に参列するため、米国ワシントン州のシアトルへと向かいました。

米国人は、家族の絆を大切にします。それこそ現代の日本人とは比べ物にならないくらいに、です。

その結婚式でも、親族の80代の老人がわざわざロサンゼルスから1000km(!)以上も車を飛ばしてかけつける、ということがありました。

ひるがえって、自分が80代の老人になったとき、果たして親族の結婚式のためにわざわざ1000kmも車を運転できるだろうか―「できないだろうな」と思ったものです。

 

クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』という映画があります。

この映画では、米国への留学経験がある栗林忠道中将や「バロン西」こと西竹一中佐が登場します(いずれも実在人物です)。

作中、バロン西は兵士たちに向かって「お前たちはアメリカ人に会ったことがあるのか」と問いかけます。

米国人とて人間である、「鬼畜米英」などいない―米国をよく知るバロン西は、兵士たちにそう伝えたかったのです。

同じことを、私は反米保守の人々に言いたい。

「お前たちはアメリカ人に会ったことがあるのか。親族の結婚式のためならば1000kmでも車を飛ばしてかけつけるのがアメリカ人だ」と。

 

かつて、蒋介石は敵国であった日本に対し「徳をもって怨みに報いる」と述べました。

我々日本人もまた、かつての敵国・米国に対し「徳をもって怨みに報いる」べきではないでしょうか。