Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

昔の映画は…

「昔の映画はホント良かったよなぁ。それにひきかえ最近の映画ときたら(ry」

という物言いは、もはやクリシェ(紋切り型の言説)といっていい。

でも、本当のところは、どうなのだろうか。本当に、昔の映画は良かったのだろうか。

 

映画「サンセット大通り』(50年、米)では「サイレント時代の映画は良かった。今のトーキーはクソ」という内容のセリフが出てくる。

なんてことはない。昔も今も、同じことを言っていたのだw

1950年代の米国映画といえば、21世紀の今日では一般に「往年の名画」とみなされ、懐古の対象となる。だが当時は、サイレントと比べると劣ったもの、軽蔑の対象とされていたのだ。

 

「サイレント」とは言っても、実際の劇場はかならずしも無音(サイレント)というわけではなかった。場合によっては映画の進行に合わせてオーケストラの生演奏も行われたという。

ある意味、トーキーよりも贅沢な娯楽だったのだ。

そういうわけで、当時は「トーキーになってから映画はダメになった」とよく言われたらしい。それが、さきほど取り上げた『サンセット大通り』での「今どきの映画」評にもつながっているわけだ。

現代と比べれば、当時の音響技術はまだまだ未発達だったろう。だから、オーケストラの生演奏が行われたサイレントの方が良かったという意見も、なんとなく分かるような気がする。

 

このように、「昔の映画は…」というのは、クリシェであった。

それでは未来(とりあえず2050年代くらいを想定してる)になれば、おそらくこう言われることだろう。

「近頃の映画ときたらまるでダメ! やっぱ映画は3Dになってからダメになった。それにひきかえ、ゼロ年代の映画は良かったよねぇ。もう『ダークナイト』みたいな往年の名画は生まれないのかなぁ」

みたいな感じで。

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