Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

『君嘘』は少年漫画? 少女漫画?

ここのところ本ブログでも頻繁に取り上げているアニメ『四月は君の嘘』(以下、『君嘘』)。

その特徴の一つとして、少年漫画と少女漫画の両方の要素が混在しているという点を挙げることができると思います。

 

主人公・有馬公生くんを取り巻く人間関係は、次の二つに大別することができます。

一つは公生くん、椿ちゃん、渡くん、そしてかをりちゃんのクラスメイト四人組。

もう一つは公生くん、武士くん、絵見ちゃんのピアニスト三人組です。

そして前者のエピソードは少女漫画の王道展開であり、後者のそれは少年漫画の王道展開を往きます。

具体的に説明しましょう。

クラスメイト四人組の恋愛関係は完全に一方通行。椿ちゃんは公生くんが好き(であることを徐々に自覚する)。だけど公生くんはかをりちゃんが好きで、そのかをりちゃんは渡くんが好き(?)。まさに少女漫画の王道展開ですね。

一方、ピアニスト三人組はどうでしょう。彼らはつねにピアノという共通の土俵で戦うライバル同士。とりわけ武士くんは公生くんのことを「鋼鉄の心を持ったヒーロー」として生涯の目標としてきました。しかしその「ヒーロー」が結局は自分と同じ生身の人間であったことを知って、最終的に「ヒーロー」と訣別するのです。これはもう、少年漫画の王道展開ですね。

 

『君嘘』原作は、いちおう少年漫画雑誌に連載されていた作品なのでジャンル上は少年漫画に分類されるのだと思いますが、全体的に少女漫画っぽいテイストなので「あれ、これって少年漫画なの? 少女漫画なの?」と戸惑う方も多いかと思います。

答えは冒頭で述べた通り、少年漫画と少女漫画の双方の特徴を兼ね備えた作品なのです。

『君嘘』はこの他にも、公生くんが母の記憶の呪縛から解放される話でもあります。

このように、いろいろな物語があわさって『君嘘』という一つの作品がつくられている。だから、幅広い層のファンがこの作品を楽しめるように出来ているのです。