Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

ここ最近の読書メモ

今日は、ここ最近読んだ文学作品について、簡単にメモを書くことにします。

 

まずは、ドストエフスキーの長編小説『罪と罰』(Преступление и наказание)。

以前にも書いた記憶がありますが、優れた作品というのは、同時に高度の娯楽性をも有しているものです。
罪と罰』は基本的には「思想小説」とでも呼ぶべき作品であり、非常に深遠なテーマを含んでいます。しかし同時に、主人公が老婆を暗殺するというプロットであることから、推理小説として読むこともできるのです。
あるいは読者によっては、主人公・ラスコーリニコフとヒロイン・ソーニャとの関係から、一種のボーイ・ミーツ・ガール的な「恋愛小説」として受けとめるかもしれません。
他にも様々な読み方ができることでしょう。10人いれば10通りの『罪と罰』読解がありうるのだと思っています。
 

罪と罰』再読の後、今度は同じくドストエフスキー作品である『カラマーゾフの兄弟』(Братья Карамазовы)の大審問官のエピソードを読み直しました。
このエピソードを最初に読んだ時には、正直言って何が何だかサッパリ分からず、思わず「日本語でおk」とつぶやきそうになりました(読んでるの日本語訳なのに!)
ですが読了後、ネットなどで調べているうちに「大審問官はソ連のメタファーである」という解釈があるのを知り、まさに目から鱗が落ちる思いがしたのです。
そうした解釈を念頭に置いた上で、エピソード全体を読み直してみたところ、どうでしょう!
「あぁ、そうか、そういうことなのか!」
と、これまでの苦労がウソのように、スルスル分かるようになったのです!
読書体験のなかで、こういう瞬間が一番楽しいですよねっ!

 

さて、先月末にはゲーテの戯曲『ファウスト』(Faust)も(ひとまず)読了しました。
ファウスト』は二部構成で、第一部と第二部に分かれています。
第一部は、まぁ当時の戯曲としては「あるある」という感じの展開。
ところが第二部は…はっきり言って、意味不明なんです(^_^;)
あまりに超展開すぎて…w
カラマーゾフの兄弟』と同様、一読しただけじゃよく分からないので、これも後で読み直してみようと思います。
ところでこの『ファウスト』、日本語の訳文では分かりにくいですが、ドイツ語の原文ではちゃんと韻を踏んでいます。
将来、ドイツ語をちゃんと勉強し直して(現状は中途半端なままで終わっているので…)、『ファウスト』を今度は原著で読んでみたいと思っています。