Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

ダンテの「幼なじみ萌え」

イタリア文学を代表する古典、『神曲』(La Divina Commedia)。

昨日書き切れなかったことを少しばかり。


神曲』では、著者にして主人公でもあるダンテを導いてくれる「ガイドさん」が、主に2人登場します。

地獄編、煉獄編では、古代ローマの詩人・ウェルギリウスがガイド役を引き受けてくれました。

ところがキリスト以前に生まれた彼は「洗礼を受けられなかった」というただそれだけの理由で地獄(正確には辺獄)に落とされ、天国に行くことができません。

そこで彼にかわって天国編で新しくダンテのガイド役を務めるのが、「永遠の淑女」ベアトリーチェです。


このベアトリーチェ、何を隠そうダンテの幼なじみがモデルなのです。

ダンテは9歳のころ彼女に出会って一目ぼれ。

それから9年の歳月を経た18歳のころ、橋のたもとで彼女と再会、燃えるような恋心を抱きます(漫画やドラマでありがちな展開ですね~)。

 

ところがどっこい、その幼なじみ、若くして亡くなってしまいます(これまたありがちな展開)

発狂しかねないほどのショックを受けたダンテが、以降、心のなかで彼女のイメージを理想化しつづけた結果生まれたのが、『神曲』の登場人物としてのベアトリーチェなのです。


「大人になった幼なじみと再開し、恋に落ちる」というところまではなんともベタな話ですが、そこから妄想をふくらませて「永遠の淑女」にまで理想化してしまうダンテの中二病…もとい妄想力…じゃなかった想像力マジハンパないですねw