Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第7回)

はい、今日も映画の感想ですよ~。


・『あなたになら言える秘密のこと

主人公は看護師の女とやけどを負った男。二人は次第に心を通わせていくが、そこで女が告白したのは凄惨すぎる過去だった…。

イギリスが舞台で全編英語だが、れっきとしたスペイン映画である本作。そこにはラテンの世界観が色濃く表れている。

日本人は「ラテン」と聞くと、ついつい能天気な世界観を思い浮かべてしまう。

だが、それは間違いだ。ラテン諸国(南欧、中南米)の社会は貧困・格差・暴力などの理不尽に満ち満ちている。そんな理不尽の中にあって、なお情熱を失うことなく、周囲の他者たちとともに生きていく…それがラテンの世界観である。

 

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・『世界中がアイ・ラヴ・ユー』

良くも悪くも、いかにもウディ・アレンらしいなぁと思わずにはいられない作品。

「リベラルな家庭の男の子が急にガチ保守派に転向してしまっておかしいなぁと思っていたら脳の病気に罹っていただけで、治療を受けたらちゃんとリベラルに戻りましたメデタシメデタシ」というサブエピソードはいくらなんでもブラックユーモアすぎるだろ…と苦笑い(^_^;)

随所に映し出されるNYの街なみが、実に美しい。

 

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・『カメレオンマン』

カメレオンのように周囲の環境に順応する能力を持つ男の生涯を描いた“疑似”ドキュメンタリー映画。主演ウディ・アレン、監督ウディ・アレン、脚本ウディ・アレンという純然たるウディ・アレン映画である。

ヒトラーなどの記録映像と巧みに合成している演出がニクイ。

それにしても「カメレオンのように周囲の環境に順応する主人公」という設定は興味深い。やはりこれは、周囲の他者たちにすぐ合わせようとする、大衆社会に生きる我々現代人のメタファーなのだろうか。

 

 


・『アザーズ

ニコール・キッドマン主演のホラー映画。

重大なネタばれを含むので以下は色を反転させます↓

(※ネタばれ注意)

要は『シックスセンス』なんですね。「周囲に幽霊がいる!怖い!」とおびえていたら、実は主人公(一家)の方こそ幽霊だった、というオチ。

そういう観点であらためて冒頭から見なおしてみると、「ああ、このシーンにはこういう意味があったのか!」と気がついて、初見のときとはまた違った楽しみ方ができます。

最初のうちは「怖い映画だなぁ」と思うけれど、ラストまで見ると印象が一変。ある種の「癒し」すら感じさせてくれる。単に怖いだけじゃない、ホラー映画の傑作。

 

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