Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第10回)

・『砂の器

松本清張の同名小説の映像化作品。

「東北のほかに出雲の一地域でも例外的にズーズー弁が用いられている」という、言語学上のトリビアが重要なカギとなっている。

本作のクライマックス―犯人の悲しい生い立ちに迫るシーンでは、BGMとしてピアノ協奏曲が何十分にもわたってひたすら流れつづける。

小説ではとても真似できない、まさに映画でしかできない表現だ。

 

<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

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『太陽に灼かれて』

大粛清の嵐が吹き荒れるスターリン時代のソ連が舞台。

水面下でドロドロとした権力闘争を繰り広げる大人たちと、何も知らない無邪気な子供たちとのコントラストがまぶしい。

なお、本作の続編が以前紹介した『戦火のナージャ』である。

 

太陽に灼かれて [DVD]

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受験のシンデレラ

余命いくばくもないカリスマ予備校講師と、貧乏だけど頭のいい少女の物語。

予備校講師役の豊原功補がハマり役。「あ~、こういう予備校講師、いるいる~w」と妙に納得してしまう。

ガンで残りわずかな人生を充実して生きる(ように見える)講師。だがふと「(死ぬのが)怖い」と漏らす一幕も。このように単にキレイな話で終わらせないところが本作のミソだ。

ラストシーン。日本ではやはり、桜は生と死をつかさどる花なんだな、とあらためて痛感。

 

 


『空軍大戦略』

第二次大戦における英国軍とドイツ軍の空中戦(Battle of Britain)を描いた作品。

本作の撮影のため―まだ戦争の記憶が国民に強く残っていた60年代において―実際にドイツの戦闘機が英国の空を飛んだというからスゴい話である。

 

 


恋する惑星

かのタランティーノ監督が激賞したという、ウォン・カーウァイ監督の恋愛映画。

香港映画でおなじみ(?)のアクションは皆無。登場人物たちの恋愛模様をスタイリッシュに描く様は、まるでフランス映画のようだ。

それにしても本作の出演俳優の一人、金城武はやっぱり中国語(北京語、広東語)のセリフのほうが得意なんだなと再認識。日本語だと…。『K-20 怪人二十面相・伝』(08年)とかほんとアレだったからなぁ

 

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