Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第11回)

今日は香港のウォン・カーウァイ監督とイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督の作品を中心に取り上げます。

 

・『天使の涙

 もともとは『恋する惑星』内のエピソードとして考えられていたプロットを独立させて一つの作品にしたもの。そのため、雰囲気は『恋する惑星』によく似ている。

あいかわらず香港の(いい意味で)ゴミゴミした風景が妙に心地よい。個人的な趣味かもしれないが、私は『サウンド・オブ・ミュージック』で描かれるようなアルプスの大自然よりもむしろ、香港の雑踏の中に身を置いているほうが落ち着く人間である。

 

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『革命前夜』

ベルトルッチ監督の自伝的作品。

ブルジョワ階級に生まれ、結局はそのブルジョワ社会の中でしか生きられないと悟った左翼青年の主人公。彼のモノローグ、「自分のような人間は革命前夜でしか生きられない」という悲痛なセリフが胸に突き刺さる。

 

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ブエノスアイレス

男女の恋愛を描かせたら東洋一(だと思う)のウォン・カーウァイ監督。そんな彼がつぎに取りくんだのは、なんと男と男恋物語だった(アッー

関係をやり直すため、香港から地球の裏側アルゼンチンへとわたったゲイカップルの恋のゆくえを丹念に描く。

 

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ベルトルッチの分身』

 『革命前夜』の次に制作された、初期ベルトルッチの中でもとびぬけて難解な作品。

素人目にも一発で分かるほど、フランス映画界の鬼才ジャン=リュック・ゴダール監督の影響が強い。

かつてベルトルッチゴダールに心酔したというのがよく分かる作品。

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楽園の瑕

 恋愛映画の名手、ウォン・カーウァイ監督が今回取り組んだのは時代劇。

時代はかわっても男女の恋愛模様を描かせたら、あいかわらず天下一品だ。

それでもやはり、ウォン・カーウァイは現代劇のほうが良いと思った。彼の作品の舞台は、薄汚い香港のコンクリートジャングルこそふさわしい。

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