Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第19回)

最近は往年の日本映画を取り上げることが多かったですが、今回は比較的新しめの映画を取り上げることにします。

 

・『インターステラー

ダークナイト』でおなじみ、クリストファー・ノーラン監督の最新作にして代表作。

近未来、絶滅の危機に直面した人類は、「第二の地球」を見つけるプロジェクトに活路を見出し、遠宇宙に宇宙船を送り込む…。

本作でまず感心したのは宇宙空間のシーンでは音がしないこと。宇宙船がド派手に破壊されても無音のままだ。まぁ宇宙には空気が無いから当然といえば当然なのだが、『スターウォーズ』があまりにド派手にドンパチやらかしてそれが映像表現としては当たり前になってしまったものだから、こういう静的な演出はかえって新鮮に映る。

キューブリックの最高傑作『2001年宇宙の旅』を思い出しますねぇ。近年の映画では『ゼロ・グラビティ』もやはり同様に無音の演出で良かった。スターウォーズ』シリーズもちょっとは見習えよなっ!

クライマックスで(唐突に)現れる異次元空間の演出の仕方も面白かった。余談だが、現代物理学によれば、(電磁気力など他の力とは異なり)重力は次元を超えて伝播するとされている。『インターステラー』、一見奇をてらっているように見えて、実は科学的な考証に忠実な作品なのだ。

 

インターステラー ブルーレイ スチールブック仕様(2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

インターステラー ブルーレイ スチールブック仕様(2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

 

 

・『フューリー』

舞台は第二次大戦における欧州戦線。登場人物は戦車「フューリー」号のクルーたち。

全編にわたって、戦争がもたらす苛酷にして非人間的な現実がこれでもか、これでもかと描かれる。

が、 昨今の日本映画にありがちな「戦場で泣きながら戦争反対を訴える兵士」みたいなベタすぎる演出は皆無。それでも(というか、だからこそ)本作は、近年の日本映画とは比較にならないほど戦争の悲惨さを告発しつづける。

こういう映画、今の日本じゃつくるの無理だろうなぁ…。

 

 

・『アメリカン・スナイパー』

イラク戦争にて活躍した実在のスナイパー、クリス・カイル(故人)の自伝を映画化した作品。監督はクリント・イーストウッド

注意してほしいのは、イーストウッド本人はイラク戦争に反対だったということ。

だがこの名監督は、批判すべき戦争だから批判的に描こうとは考えない。たとえ大義のない、批判すべき戦争であっても、その中にあって絶えず仲間たちのために戦った兵士こそが真に尊敬されるべき英雄であり、彼らのような存在をこそ映画は主題として取り上げるべきなのだ。

こうしたイーストウッド監督の構えは、『父親たちの星条旗』にも通じるものである。 

 

 

・『ベイマックス』

サンフランシスコなんだか東京なんだかイマイチよく分からない「サンフランソウキョウ」なる架空の都市が舞台。

米国と日本をちゃんぽんにした架空の世界を舞台に選ぶとは、なかなかクレバーな判断ですよね。米国人が日本を描くとかならずオリエンタリズムと批判されますから。

とはいえ本作のスタッフ、なかなか日本を理解しています。タイトルともなっているロボット・ベイマックスは、当初の設定では口があったのだそうですが、スタッフのアイデアによりあえて口をつけないことにしたんだとか。

そう、以心伝心のコミュニケーションを重んじる日本では、口はかならずしも必要ではないのです。キ○ィちゃんを見ればよく分かりますよね。

 

 

・『ジャージー・ボーイズ』

 実在のバンド「フォー・シーズンズ」の軌跡を描いた、イーストウッド監督初のミュージカル映画

往年の名曲たちが懐かしい。