Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第26回)

・『郡上一揆

江戸時代中期に実際に発生した大規模な一揆「郡上(ぐじょう)一揆」を描いた作品。

農民たちと足軽たちとの乱闘シーンは迫力満点だが、このほかにも、農民たちが郡上藩の江戸藩邸におもむいて粘り強く交渉する過程を地味ながらしっかりと描いていて、感心しました。

ネタばれになるので以降は色反転。結局、郡上藩は幕府から失政を咎められお取りつぶしになりますが一方で主人公の農民たちも、禁を犯して直訴した罪で処刑されてしまいます。映画は主人公らの晒し首のシーンで幕を下ろしますが、その生首があまりにリアルに出来ていたので、不謹慎ながら妙に感心しちゃいました(^_^;)

 

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・『あの、夏の日―とんでろ じいちゃん』

これまで、尾道を舞台とする作品を数多く発表してきた大林宣彦監督。

今回彼が手がけたのは、普段は厳格ながら、魔法の力で子供時代に戻れるようになったおかげですっかり童心にかえってしまったおじいちゃんの物語。

おじいちゃん役の小林桂樹がちゃめっ気たっぷりの演技を見せてくれて、好感が持てます。

人間、何歳でも童心にかえれるのだと気付かせてくれる、大林監督らしい心温まる良作。

 

 

・『怪談』

「雪女」「耳なし芳一」など、おなじみの怪談を『切腹』の小林正樹監督が満を持して映画化。

本作は四つの怪談からなるオムニバス形式。そのすべてにおいて幻想的な映像美を堪能できる。なかでも最長エピソードである「耳無芳一の話」では源平の合戦が迫力たっぷりに描かれ、まさに圧巻である。

だが、それで映画全体を終わらせず、あえて最後に尻切れトンボのエピソードである「茶碗の中」をもってくるところに、小林監督のセンスの良さがあらわれている。

 

怪談 [DVD]

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・『蒲田行進曲

根は心優しい男だけど時に精いっぱい背伸びしてチンピラのように振る舞う、貧乏なスタントマンの「ヤス」と、お山の大将でいつもヤスたちに対し威張りちらしているけどその一方で優しさや繊細さも秘めている、落ち目のスター俳優の「銀ちゃん」。

この二人の主人公のコントラストが鮮やかで印象にのこる作品でした。

 ヒロイン役は、松坂慶子

…あっ、そうか、このころはまだ普通にヒロインを演じる年齢だったのかw

 

蒲田行進曲 [DVD]

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・『さびしんぼう

先ほど取り上げた『あの、夏の日』が祖父と孫の物語だったとするなら、本作はズバリ母と息子の物語。

片思いに悩む主人公の少年が、ある日フシギな少女と出会う。意中の人とどことなく似ているその少女の正体は、なんと16歳のころの母親の魂だった!

…考えてもみれば、母というのは息子にとって、最も身近な異性であるにも関わらず、ある意味では最も遠い異性なのだ。なにせ、彼女が母になるまでの20年から30年もの間のことを、息子は何も知らないのだから…(ということを、僕は昔、母方の実家にて我が母の若かりし頃の写真を見て思ったものでした)

ラスト、「男の子はいくつになっても母親に恋をしているものだ」という趣旨のナレーションが流れ、思わずギョッとしちゃいました…(^_^;)

さびしんぼう [DVD]

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