Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

変貌とげる太陽系像

先月、冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」が冥王星に接近、かの「元」惑星の観測に成功したのは、いまだに皆さんの記憶に新しいかと思います。

僕はと言えば、もともと宇宙大好き少年だったこともあり、このニュースですっかり太陽系への情熱を取り戻してしまいました(^_^;)

 

それでひさしぶりに太陽系について調べてみたのですが…

やっぱり、科学というのは日進月歩なのですねぇ。僕の子供の頃(90年代)に教えられていた内容がかなりの程度塗り替えられていて、驚いちゃいましたw

 

たとえば、衛星の数。

僕が子供だった頃、木星の衛星の数は16、土星のそれは18である、と教わりました。

それだけでも十分にスゴい数なので当時は驚いていたというのに(※たとえば地球の衛星の数は1にすぎない)、その後、天文学の進歩により新衛星の発見が相次ぎ、今ではなんと木星の衛星の数は67土星のそれは61にまで膨らみました。

しかも、これはあくまで現時点で発見された数にすぎず、今後さらに増える可能性すらあるというのです!

もう、スゴすぎですよね(^_^;)

最初、この数字を見たときには

( ゚д゚) (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚)…え、60? ( ゚д゚)ポカーン

という感じで、目が丸くなっちゃいましたw

 

話を冥王星に戻しましょうか。

実は冥王星にも、今世紀に入って新しく衛星が発見されています。

20世紀までは、カロンと呼ばれる衛星が存在することが観測により分かっていました。

しかし天文学の長足の進歩により、このカロンの他にもさらに4つ、冥王星には小さな衛星が存在することが明らかになったのです。

というわけで、現時点で冥王星の衛星の数は、5。僕の少年時代より4つも増えました。

 

冥王星は、いまや天文学において最もホットな天体となっています。

20世紀までは、冥王星は「太陽系の最果て」として描かれていました。

アニメ『宇宙戦艦ヤマト』では、人類の敵・ガミラス星人が太陽系における前線基地を設けたのが、この冥王星でした。最果ての天体なので、太陽系外の敵が前線基地を設置するならここしかないだろう、というわけです。

ところが20世紀末ころから、海王星の軌道の外に数多く広がる小天体「カイパーベルト天体」の研究が飛躍的に進みました。

これにより、冥王星の軌道よりさらに外側にも太陽系の世界は広がっていること、冥王星はそんなカイパーベルト天体の一つに過ぎないことが明らかになったのです(そうした知見が、06年の冥王星の「格下げ」へとつながります)

 

現在では、冥王星カイパーベルト天体の代表格、いうなればリーダーと見なされています。「冥王星族」とか「冥王星型天体」といった形で、天文学用語にもその名をしっかりと残しています。

代表格である冥王星を調べれば、カイパーベルト天体そのものの解明にもつながるといわれています。

冥王星の注目度は、したがって「格下げ」以降も落ちることはなく、むしろ上がってすらいるのです。

 

いまや、冥王星およびその外部の領域は、天文学の新たなフロンティアとなっています。

今後、観測機器のさらなる進歩により、現在の知見ですら次々と塗り替えられていくことでしょう。

2050年代には、太陽系の記述も現在とはガラリと変わっているかもしれませんね。