Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

ここが面白い、『GATE~』

先日、本ブログでもご紹介したアニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』。

現代日本とファンタジー世界とが一種のワームホールでつながり、自衛隊がファンタジー世界を冒険するという、一風変わった内容。とても面白いアニメでした。

先日のブログの記事でも簡単に感想を書きましたが、まだ書き足りないので(w)、今日はこの作品について面白いと感じた点を書いていくことにします。

 


本作の舞台となるファンタジー世界―作中では「特別地域」、略して「特地」と呼ばれます―は、魔法使いやらドラゴンやらが存在するとはいえ、基本的には中世社会。ですから、自衛隊が持ちこんできた近代の文物を見て、住民たちはいちいち驚くわけです。

例えば、近代兵器。

物語序盤、特地最大の国家である「帝国」の軍が自衛隊の基地に攻め込んできます。自衛隊は当然、火器で応戦。するとそれを見て帝国軍の将軍たちは驚くわけですね。

「丘が噴火している!」

と。

特地はそもそも火器というものが存在しない世界なので、「砲弾が地面に接触して爆発している」ことを認識できないのです。日本史でいうなら、元寇のときの元軍の大砲におどろく鎌倉武士状態(w

我々視聴者からすれば、「あ、そもそもそんなところで驚くんだ」と、こちらこそ驚いてしまいます。

 

映画『テルマエ・ロマエ』がやはりそうでしたね。

現代日本にタイムスリップした、阿部寛演じる古代ローマ人が生まれてはじめてバナナを食べて

「…この果実、果汁がない!?」

と驚く。

それを見て、「あ、驚くところ、そこなんだ!」と、こちらこそ驚いてしまう。

我々現代人からしてみれば、バナナなどいつも当たり前のように食べているから、そもそもバナナに果汁がないことを意識すらしないわけです。

文化が違えば、驚く点もかくのごとく違ってくるのですね。

 

 

さて、話を戻して、『GATE~』で他に面白かった点。

先ほどチラリと名前の挙がった、特地最大の国家である「帝国」。

この帝国、その名もズバリ「帝国」です。国名はありません。「○○帝国」とかじゃなくて、ストレートに「帝国」なのです。

なぜかというと、特地において知られている限りの国家、部族を従属させる唯一の「帝国」であることから、国名を必要としないのです。

 

東アジアの歴史に詳しい人なら、これを聞いてすぐピンときたと思います。

コレって、近代以前の中国と同じなんですよね。

中国も、かつては国名を持たなかった。

「え? 隋とか唐とかは国名じゃないの?」と思われるかもしれませんが、違います。あれらは王朝名であって国名ではない。

かつて、中国は自らと対等の国を認めませんでした(中華思想)。自らの名というのは、自らとは異なる他者の存在を認めたときにはじめて求められる概念です。世界に中国と対等な国が存在しないというのなら、中国は世界と同義語となり、わざわざ世界とは区別される意味での「中国」という国名を定める必要がない。

近代になって、西欧由来のウェストファリア体制に組み込まれてはじめて、中国は「中国」という自国名を持つに至ったのです。

特地において、自らと対等の存在を持たないがゆえに自国名という概念も持たない「帝国」は、いうなれば特地版中国なのですね。

 

…なんだか難しい話になってしまいましたが(^_^;)、最後にもう一つ、声を大にして言いたいことがあります。それは…

レレイちゃん可愛かったです(←ソレか)