Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

「水の氷」?

冥王星に水の氷が見つかったというニュースが最近流れました。

 天文学的には実にエキサイティングなニュース!

 

ところが、このニュース記事を読んだ一般の人々が少なからず混乱したというのです。

「『水の氷』って、何? 水だったら氷じゃないし、氷だったら水じゃないじゃん!」

と。

 

無理もありません。

日常会話では、「氷」といったら固体のH2Oのこと。「水」といったら液体のH2Oのこと。両者は区別されます(さらに言えば、日本語では体温より高いH2Oを「お湯」。それより低いものを「水」と呼んで区別します)

ですから、「水の氷」というと、なにやら「四角い三角形」というのと同じような形容矛盾に聞こえてしまうのでしょう。

 

しかし、天文学の世界では普通に「水の氷」という言い方をします。

天文学では、H2Oだけでなく一酸化炭素二酸化炭素、メタンなどの低分子物質の固体をも「氷」と呼ぶのです。

たとえば火星の北極には二酸化炭素の氷(ドライアイス)が存在します。

冥王星にはなんと固体窒素の氷河があるんだとか。

それらと区別するために、固体のH2Oを指す場合にはわざわざ「水の氷」と言う必要があるというわけです。

天文学的には、決して形容矛盾ではないのですね。

 

「氷」「水」など日常生活で普通に用いられる言葉も、天文学など学術の世界では日常とは異なる使われ方をされることがある。興味深い話です。

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