Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第41回)

・『一日だけの淑女

遠く欧州に住んでいる娘に、自分は金持ちと再婚して今は優雅に暮らしている、とウソを書いて文通している、ホームレス同然の老女。だがその娘がスペイン貴族と婚約し、母の住まうニューヨークにいったん戻ってくるというから、さあ大変!

老女の隣人たちは、なんとかして彼女を一日だけでも淑女(レディ)に仕立て上げようと奮闘する。やがてスペイン貴族の婚約者を連れて、娘がニューヨークに帰ってきた…。

監督は、人情味あふれる作風で知られるフランク・キャプラ。本作もいかにも彼らしい、温かみに満ちた作品でした。

主人公の老女がホームレス同然の薄汚い姿から、見るからに上流階級といった感じのレディへと変貌を遂げる様子は必見!

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・『探偵物語

松田優作出演の、同名の日本映画のことではありません。巨匠ウィリアム・ワイラーがメガホンをとった、1951年公開のアメリカ映画のことです。お間違えなきやう…

ついでに言うと、本作は探偵の物語でもありませんw 正しくは「刑事物語」と訳されるべき作品です。

舞台はニューヨーク二十一分署。そこで繰り広げられる様々な人間模様を描く。

本作では、まぁとにかくいろ~んな登場人物が次から次へと出てくるので、お話の筋がどうしても複雑になります。恥ずかしながらワタクシ、一回見ただけではストーリーを十分に把握することができませんでした(^_^;)

何度も繰り返し見て咀嚼することで、はじめて本作の良さを理解できるようになることでしょう。

  

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・『大いなる西部』

遥かなる大西部・テキサスへとやってきた東部出身のインテリ(グレゴリー・ペック)。そんな彼を待ち受けていたのは、とても同じ国とは思えないカルチャーギャップだった…。

上品で洗練され、理知的な東部人と、良くも悪くもワイルドで自主独立の気概に満ちた西部人。両者のコントラストが実に鮮やか。

主人公グレゴリー・ペックは―代表作『アラバマ物語』が象徴的ですが―このテのインテリの役をやらせたら本当にうまいですね。

有名すぎるテーマ曲も西部の雄大さをよく表現できているなぁと思います。

話はやや変わりますが、本作を見ていると、アメリカにおける有力な政治思想の一つであるリバタリアニズムの理解が容易になるかもしれません。

 

・『オペラハット

前回の記事でもチラリと書きましたが(w)、僕が一番嫌いな映画の一つに『スミス都へ行く』が挙げられます。監督はフランク・キャプラ

今回紹介するこの『オペラハット』もやはり同様にフランク・キャプラ監督作品。平凡だが正義感に満ちた青年がひょんなことから権力を握る立場に就く…という展開もこれまた『スミス』と同じ。

…というわけで始めのうちはなにやらイヤ~な予感がしましたが(w)、幸いにして予感は外れ(w)、本作は『スミス』よりも断然よい作品でした。

ラスト。「まともな人」なんて本当はいないんだよ、人間だれしもがどこかしら狂っているんだよ―そう本作は観客に訴えます。私はなんだか妙に「救われた」気分になって、ホッと一息ついたのでした。

 

 

・『必死の逃亡者』

さきほど紹介した『探偵物語』と同じく、ウィリアム・ワイラー監督作品。

様々な人物が登場するせいで話の筋がややこしい『探偵物語』と比べ、こちらのほうは脱獄囚が民家に侵入して住民一家を人質にとるという、割合シンプルな話なので、頭がこんがらがる心配もありません(^_^;)

ごくごく平凡にして平和なアメリカ中流家庭。そこにある日突然、脱獄した三人の凶悪犯が侵入してきた。このことが警察にばれないように、普段どおりの暮らしをするよう脱獄犯に強要される一家。かくして一家と脱獄犯とのし烈な駆け引きが始まった…。

本作はド派手なアクションシーンこそないものの、たるみのないストーリー展開のおかげでスリル満点! 最初は平凡そうに見えた会社員のお父さんが、非常時になると頼もしく見えてくるところもよい。一家で最年少のガキがウザすぎて殺意を覚えるという点をのぞけばとってもいい映画でした♪

 

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