Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

2015年アニメを振り返る

いよいよ大晦日。というわけで本年2015年の深夜アニメを振り返ろうと思います。

 

・冬クール(1月~3月)

今年の冬クール作品は、ぶっちゃけ不甲斐なかった。とくに『艦これ』は期待していただけにガッカリ。

むしろ昨年(14年)秋クールからの継続2クール作品に優れたものが多かった。

『SHIROBAKO』はP.A.WORKS製作。『花咲くいろは』と同様、女の子たちが“働くこと”を通じて社会的自己実現を目指すという、NHK朝の連ドラ的な作品だった。それを、本作を紡ぐ縦糸だとすると、さらに「日本のアニメ(-ション)の歴史」という横糸が加わったことで、物語により深みが増した感じ。監督は「良アニメ制作請負人」こと水島努(さすが!

ノイタミナ枠の『四月は君の嘘』もよかった。まず四季の移ろいを丁寧に描き、それを背景に主人公二人の一度しかない青春を甘く切なく描く。近年のノイタミナ作品の中では『あの花』以来の傑作となりました。

 

・春クール(4月~6月)

京アニの『響け! ユーフォニアム』が印象的だった。最初はてっきり『けいおん!』の吹奏楽バージョンかと思ったが、全然違う。主人公らが放課後ティータイムせずにちゃんと部活をやっているというのに驚き。学校という空間特有の人間関係のドロドロ、青春ならではの痛みをよく描けていた。近年の京アニ作品の中では一番の出来だろう。

同じく青春路線の『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』もよかった。大のひねくれ者の主人公・比企谷くんが(ようやく)涙で本心を語る第8話がとりわけ印象に残った。やなぎなぎによるOPテーマもgood.

 

・夏クール(7月~9月)

今年もっとも豊作だったのが夏クールだ。

なんといっても『がっこうぐらし!』に尽きる。『まんがタイムきらら』的日常系アニメのフォーマットと、G.A.ロメオ以来のゾンビ映画の伝統とを組み合わせようなどと、いったい誰が考えたのだろう! この奇抜なアイデアのおかげで、日常系ならざる「メタ日常系」とでも呼ぶべき、新しいジャンルが生まれた。第1話を初めて見たときのあの衝撃は、いまだに忘れられない。間違いなく、今年最高傑作だ。

『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』もよかった。『戦国自衛隊』のファンタジー版とでも言うべき作品で、自衛隊がファンタジー世界で活躍するさまを描く。作中で「特地」と呼ばれるファンタジー世界は、基本的には中世社会。そこに突如<近代>(=自衛隊)が闖入してきたらどうなるか、という思考実験こそが本作のテーマだ。物語終盤、炎を吐くドラゴン「炎龍」の退治に行くべきか否かをめぐって国際法云々の話になるのがいかにも本作らしくて面白い。来年冬クールからの『炎龍編』が楽しみだ。

…あやうく忘れるところだったが、『のんのんびより りぴーと』も安定の横綱相撲を見せてくれた。やはり夏アニメ強し。

 

・秋クール(10月~12月)

『すべてがFになる』と『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』のミステリー対決が見ものだった。ストーリーとキャラデザなら『すべてがF』、キャラクター設定なら『櫻子さん』。『すべてがF』はキャラデザに浅野いにおを起用したのが勝因だろう。『櫻子さん』は、従来ならば男性キャラに割り当てられがちだった“アスぺっぽい”探偵の役を女性キャラに割り当てたのが勝因。

これ以外では『終物語』と『ノラガミ ARAGOTO』がよかった。『<物語>シリーズ』はもはやシャフトの新技術の見本市と化した観がある。『ノラガミ』はイスラームの一件で思わぬアクシデントに見舞われたが、むしろ日本のアニメがイスラーム圏でも人気があることを再確認できる良い機会となった。

 

 

さぁ、来年2016年はどんな深夜アニメを見ることができるのだろう。今から楽しみだ。