Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第54回)

今年もガンガン映画を観ます。よろしくお願いしますっ!

 

・『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』

「ゾンビ」といえば、いまやホラー映画におけるれっきとした一ジャンルであり、ひとつの大きな潮流となって、その影響は深夜アニメ『がっこうぐらし!』にまで至っている。

そんな大河の源流ともいえる作品が、今年本ブログではじめてご紹介する映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』だ。監督はジョージ.A.ロメオ。

アメリカのとある墓地。死んだはずの人間たちが突如としてよみがえり、ゾンビとなって生者たちに襲いかかる。この未曾有の事態をうけ、マスコミは市民に病院などへの避難を呼びかけるとともに、銃で武装した自警団が軍・警察とともにゾンビ撃退にのりだした旨を伝える。

ここで「銃で武装した自警団」なるものが普通にポンと出てくるところが、いかにも銃社会・アメリカ~という感じ。なにせ校長が生徒たちをかばって凶弾に倒れるという事件が起こると、銃規制を求めるのではなくむしろ「校長先生が銃で武装さえしていればこんな悲劇は…」という声が当然のようにあがるのが、このアメリカという国である。

そんなアメリカならではの地域コミュニティーの力が、はたしてゾンビに勝てるのか。そこが本作のポイントのひとつだ。

 

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・『哀愁』

第一次大戦下のロンドン。ドイツ軍による空爆のさなか、ウォータールー橋の上で若い踊り子がエリート軍人と出会い、結ばれる。だがしょせん自分と上流階級とは釣り合わないと悟った女は嘆き悲しみ、最後は橋の上で自死するに至るというバッドエンド・ラブストーリー(←あーあネタバレしちゃったよw

主演のビビアン・リー、美人でした。でも、ただ「きれいだな~」で終わる美人じゃなく、ちょっと「怖さ」をも感じさせるタイプの美人で、少々ゾクッとしました。

 

 


・『ある戦慄』

深夜のNYを走る電車の中に、2人組のチンピラが闖入する。

車内で暴れたり大声で叫んだりする傍若無人なチンピラたちに、普段は威勢のいいはずの男性乗客たちはだんまりを決めこみ、なかなか注意しようとしない。勇気を振り絞って注意しようとすると、とたんにチンピラたちが絡んでくるので萎縮してしまう(一方、女性乗客はわりと強い)

舞台は1960年代のNYだけど、現代日本でもとっても「あるある~」なシチュエーション。「もし自分がこの場に居合わせていたら…」と誰もが考えさせられるはずだ。

「日本人と違ってアメリカ人には近代的自我がある」だとか「欧米の市民社会には公共心が根付いている」だとかよく言われるけれど、チンピラを注意できないで見て見ぬふりをするところなんか、アメリカ人といえども結局は日本人と同じなんだなァ、という印象。

名画は、名画であるがゆえに、鑑賞後に観客を鬱にさせる。本作はまさにそんなタイプの名画でした。

 

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・『アイガー・サンクション

クリント・イーストウッドが主演・監督をつとめるアクション映画。

クリント演じる主人公は大学教員。だがそれは世を忍ぶ仮の姿にすぎず、本当の身分はCIAの凄腕エージェントなのだ(←ひゃぁカッコいい!)。ひさびさに職務に復帰することとなった彼は、今回のターゲットである登山家チームに制裁(サンクション)を加えるべく、欧州の巨峰・アイガーに登ることに。はてさて、われらがクリントの運命や如何に!(今度はネタバレしません

登場人物がなにかと女の尻をさわりたがるところなど、いかにもクリントらしい、品のよろしくない映画でした(←ほめ言葉ですヨ)。

 

 


・『愛と哀しみのボレロ

第二次大戦をはさんで戦前と戦後の欧米諸国を舞台に、親子二世代にわたる人間ドラマを冷静ながらも雄大に描ききった大作(3時間あります)。

ドイツの指揮者、アメリカの歌手、ソ連の(亡命)舞踏家…それぞれの国、それぞれの分野のアーティストたちが、最後はパリのチャリティーコンサートに集結する。

タイトルにもなっている、ラストシーンの「ボレロ」が圧巻! こうやって映画の終わりにクラシック曲をノーカットでバーン!ともってくるところ、日本映画の名作『砂の器』にも通じるものがありますね。

 

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