Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第58回)

・『赤い風船』

今月見た映画の中で、最も感動した作品。

パリの高台。少年が街灯に引っかかっていた赤い風船を見つけ、家に持って帰る。風船は、まるで意思を持ったひとつの動物のように、少年になつき、一緒に学校に通うようになる。

少年と風船との“友情”、そして舞台であるパリの街並みが、美しく、温かく描き出されている。

本作は約30分の短編映画。だが鑑賞後、観客に強い印象を残す。

映画に尺の長さは関係ない。長尺ならばいい、というものでもないのだ。

 

 

・『ジンジャーとフレッド

タイトル通り、主人公は米国ミュージカル界のスター・ジンジャー・ロジャースフレッド・アステアのそっくりさんのイタリア人。

すでに老境に入ったふたりだが、ひさびさにテレビ出演することに。高齢のため体ももはや満足には動かない。それでも老体に鞭打って踊るふたりを見て、人々は喝采を送る。

監督は、難解な作風で知られるフェデリコ・フェリーニ。欧州の巨匠が米国のミュージカルスターという一見不釣り合いな素材を料理すると、なるほどこうなるのか、と感心してしまった。

主演女優はフェリーニ作品の常連である―そして監督のプライベートでのパートナーでもあった―ジュリエッタ・マシーナ。若いころの彼女はお世辞にも美人とは言い難かったが、年齢を重ねたことでかえって女性としての魅力が増した印象だ。

長年、映画スターのそっくりさんとして活躍した主人公ふたり。彼らが最後に活躍した舞台がテレビというのも皮肉な話だ。本作が公開されたのは80年代。映画がテレビに娯楽の王様の座を譲り渡してしまってから、すでに久しかった。

 

 

・『花嫁の父』

花嫁の父というのはなんともフクザツな心境なのだという。「という」というのは、僕の場合、娘が結婚する云々以前にそもそも自らが結婚していないので(^_^;)どうにもよくわからない、というのが正直な話だからだ。

そんなわけで本作を見ても「う~ん、そういうもんなのかなァ。俺も娘を持てばちっとは気持ちがわかるようになるのかしら」という感じ。また何十年かしたら観直してみますね。

娘役はエリザベス・テイラー。美しい黒髪が、またなんとも印象的。

 

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・『おしゃれ泥棒』

最近、「なんだ、古澤圭介はオードリー・ヘップバーン主演の映画では『オードリーかわいい』としか言ってないじゃないか、語彙があまりに貧弱なんじゃないか」とよく言われるんですよ~

…というのはウソですが(^_^;)、だってオードリーの主演映画を見たら本当に「オードリーかわいい」としか言えなくなるんだから、しょうがないじゃないか! ガルパンファンが劇場版ガルパンを見て「ガルパンはいいぞ」としか言えなくなるのと同じですわな

今回のオードリーのお相手役は、ピーター・オトゥール。以前本ブログでもご紹介した『冬のライオン』で、権力欲の権化のような王様を演じたのと同じ役者さんです。でも本作では優男。同じ役者さんとは思えませんね! つくづく、俳優さんって、スゴイ。

…正直な話、あまり面白くない映画を2時間観続けるのは結構キツイものがあるのですが、本作は最後まで終始ニコニコしながら見ることができました♪

最後に、オードリーかわいいです(←もはやお約束)

 

 

・『グランドホテル』

ホテルには職業、年齢、性別(そして人種も)問わず、実にさまざまな人が集まる。多種多様な人間模様を描く映画の舞台にはもってこい、というわけだ。

このようにホテルを舞台として複数の人間を描く映画の形式のことを「グランドホテル形式」という。日本でも三谷幸喜監督が『THE 有頂天ホテル』という映画を撮っているので、ふだん映画をあまり見ないという方でも比較的理解しやすいかと思う。

本作『グランドホテル』は、まさにそのグランドホテル形式の元祖といえる作品だ。

ベルリンの最高級ホテル。落ち目のバレリーナ(グレタ・ガルボ)やら倒産の危機に瀕した社長やら、いわくつきの人々が集い、各々の人生を生きる。ガルボは相変わらず冷たい表情が印象的。ちょっとコワいけれども、やっぱりいい女優だと思う。

 

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