Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第63回)

・『ストリート・オブ・ファイヤー

北斗の拳』でいうところのヒャッハーなモヒカンっぽいならず者たちを主人公が成敗するという、西部劇の基本的なプロットはそのままに、舞台を80年代米国の都市に置き換えてみたよ、当然BGMもロックにしてみたよ、というなかなか風変わりな作品。

当然、西部劇につきものの「わー、インディアンが攻めてきた―」(←もともとは勝手に入植してきた白人たちが悪い)というアレな展開がないので、political correctness(政治的正しさ)の観点からは良い映画と言えるかもしれない(w

 

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・『華麗なるヒコーキ野郎』

舞台は1920年代の米国。そこでは、かつて第1次大戦時に欧州の空を駆け巡った元空軍パイロットたちが、アクロバット飛行の興業をやって生計を立てていた。

ロバート・レッドフォード演じる主人公には、どこか「痛々しさ」が付きまとう。かつて戦場を飛び回った空の戦士は、にもかかわらず、というか、だからこそ、一般社会にはうまく適応できない。ベトナム帰還兵を描いたスコセッシ監督の名画『タクシードライバー』とも重なる主題だ。

主人公は大戦当時、敵方であったドイツ空軍のパイロットとの対戦を、戦後も望みつづける。「ああハイハイ、フラグが立ちましたね。そのドイツ人がラスボスなわけだ」と思っていたら本当にその通りの展開になった。ラストシーン、主人公は周囲の目などそっちのけでドイツ人パイロットと対戦する。

空は<社会>の外部にあり、だからこそ<社会>をうまく生きられない人間がそこでは輝けるのだ。

 

 

・『グッバイガール』

見るからに男運のなさそうなヒロイン(←失敬!)。引越しのため部屋を引き払った直後に男に逃げられてしまい、途方に暮れているところへさっそく次の入居人がやってきてしまう。入居人は、売れない役者の男。やがて二人の間に一風変わったロマンスが芽生えはじめる…。

というわけで、いかにも70年代的なラブコメ映画でした。ちょっとマセた感じのヒロインの娘がイイ感じです♪

 

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・『ブラック・サンデー

ベトナム戦争の帰還兵である男。国のために尽くしたにもかかわらず社会から冷たい仕打ちを受けた(と感じる)彼は、米国社会全体に憎悪を抱き、反米テロリストらと組んで、アメフトの祭典「スーパーボウル」会場で大規模なテロを試みる…。

ラストの飛行船爆破シーンは…まぁ70年代だし、まだCGが普及していなかった頃だし、こんなもんでしょう、という感想。

それよりも、本作においてベトナム戦争(の帰還兵)や中東での紛争といった問題が色濃く影を落としている点を見逃してはならない。

 

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・『ナチュラル』

ロバート・レッドフォード演じる30代半ばの野球選手が大リーグで大暴れするという内容の野球映画。「ああ、なるほど。そろそろ衰えの見えてきた30代のオッサンたちに勇気を与える映画なのね」と思いきや…

この映画、なんだかチグハグな印象をぬぐえないのだ。妙にファンタジックな演出があるかと思えば、球界を裏からむしばむドロドロした「八百長」の問題が描かれたりする。

結局この映画はファンタジー路線で行きたいのか、それとももっとリアリティーを追求したいのか。どっちやねん!

…と、見ていてフラストレーションがたまってしまった作品でした(^_^;) ただし映像は文句なしに美しいです。

 

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