Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第72回)

・『哀しみのトリスターナ』

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』でおなじみ、シュールな作風に定評のあるルイス・ブニュエル監督の作品。

孤児・トリスターナがある老貴族に引き取られる。エロおやじの老貴族からはそれなりに愛されていたトリスターナだったが、ある日若い画家の男とそのままドロン。

だが脚に障害を負った彼女は、また老貴族のもとへと戻ってきた。喜ぶ老貴族。だが、彼女の帰還には、恐ろしい思惑が秘められていた…。

「…あぁ女って、やっぱりこわいなァ…」と(あらためて)思わせる映画。トリスターナが見る夢のシーンなどでは、いかにもブニュエル監督らしいシュールな描写が光っている。

 

哀しみのトリスターナ(1970) [DVD]

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・『小間使の日記』

フランスの高名な小説をブニュエル監督が映画化。ただ、彼にしてはあまりシュールな描写のない、正統派の文芸作品となった。

女好きのブルジョワの家でメイドとして働くことになった主人公。彼女の目線から、堕落したブルジョワ社会を描く。

ああ、ブニュエル監督って、ブルジョワが嫌いだったんだろうなぁ、と思わせる映画でした。主人公のメイドを演じるジャンヌ・モローがとってもセクシー!

 

小間使の日記(1963) [DVD]

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・『ひまわり』

第二次大戦末期のイタリア。徴兵にとられた男が恋人と引き離されてロシア戦線へと投入され、そのまま行方不明となる。

戦後、恋人は男の行方を追って単身ソ連へと赴いた。そこで彼女は奇跡的に男を発見する。だが、戦闘により記憶を喪失した男は現地でロシア人女性と結婚し、家庭を築いていた…。

印象的なのが、中盤で画面いっぱいに映し出される、ロシアのひまわり畑。タイトル通り、ひまわりが非常に印象に残る映画でした。

本作ではソ連(当時)ロケを敢行。私事で恐縮ですが、僕も以前ロシア・モスクワを訪れたことがあるので、クレムリンとか赤の広場とかグム百貨店とかロシア外務省とか、作中で登場するモスクワの名所がいちいち懐かしかったデス。

 

ひまわり デジタルリマスター版 [DVD]

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・『ギター弾きの恋』

ウディ・アレンはやはりコミカルな映画が良い。

本作の主人公は、ギタリストのエメット・レイ。

ギタリストとしては優れていたが、私生活ではまったくのダメ男だった彼の奇妙な生涯を、数々の人物の証言も交えつつ、ドキュメンタリータッチで描く。

…と聞くと、「あ、実在する人なのか」と思ってしまうが、主人公のエメット・レイは架空の人物であるウディ・アレンならではのイタズラに騙されることのなきやう…

それにしても、いやぁ、やっぱりアーティストたるもの、無頼漢じゃなきゃダメだね! 僕のアーティストの友人も、去年何を血迷ったのか唐突に就職活動を始めたものの、結局はさじを投げてしまった。うむ、アーティストはそうでないと。

 

ギター弾きの恋 ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD]

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