Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第75回)

『運動靴と赤い金魚』

核開発をしたりサウジアラビアと一触即発になったりと、西側世界では何かと印象の良くないイラン。だがそんなイランにも優れた映画は当然ある。

というわけで今回はイラン映画『運動靴と赤い金魚』をご紹介。

貧しい家に暮らす主人公の兄妹。妹が赤い運動靴をなくしてしまった。親に言ったら怒られそうなので、兄の運動靴を妹と共有することに。だがそんな生活は当然うまくはいかず、兄は授業に遅刻してしまうなど、なにかと弊害が出てきた。そんなある日、マラソン大会で三等に入賞すると景品として運動靴をもらえると聞き、兄は喜び勇んでマラソン大会に参加することに…

「ああ、そうだよなぁ、子供たちの目からは世界って、こういう風に見えるよなぁ」と自分の子供時代を思い出し、懐かしい気持ちで本作を鑑賞することができました。

心温まる、家族の物語。

 

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ストレイト・ストーリー

カルト映画の巨匠として知られるデヴィッド・リンチ監督の、彼にしてはかなりまともで人情味のある作品。

ひとりの老人が、かつて仲違いした兄のもとへ、トラクターに乗って旅をする。

旅の途中、老人はたくさんの善意の人々に出会う。彼らの助けを受けながら、老人はひとり旅を続ける。

アメリカは広い。たしかに、そこには数多くの悪人たちがいる。だがその一方、現代の日本ではお目にかかれないくらいの、底なしの善意の人々も、また確かに存在する。そんなアメリカならではの、ハートウォーミングな物語だ。

 

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『奇跡の輝き』

死後の世界ほど、人間の好奇心を駆り立ててきたものはない。

交通事故で死亡した主人公(ロビン・ウィリアムズ)が天国・地獄など死後の世界を旅してまわる本作は、まさに現代版『神曲』と呼ぶにふさわしい作品だ。

なかでも、CGによって描かれた、まるでゴッホの絵のような色彩の天国は非常に独創的で、強く印象に残る。

ベルイマン監督作品の常連マックス・フォン・シドウが出演しているのも、個人的にはうれしかった。

キリスト教圏の伝統に従い、自殺が罪として扱われる本作だが、皮肉なことに主演のロビン・ウィリアムズは2014年に急逝してしまった。自殺とみられている。

 

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『ミュージック・オブ・ハート』

現代アメリカ社会においてもなお、人種の壁は高いものがあり、普段親しんでいる音楽ですら人種によって大きく異なる。

本作はヴァイオリニストの白人女性が、「クラシックは白人のもの」という偏見を乗り越えて、黒人の子供たちにヴァイオリンを教えるというストーリー。実話だ。

NYの黒人街・ハーレムで臨時教員としてヴァイオリンを教えることになった主人公(メリル・ストリープ)。そんな彼女のもとに、しだいに黒人、ヒスパニック、アジア系など、さまざまな肌の色の生徒たちが集まってくる。

主人公の、男運のない女特有のKY&ヒステリックな性格がウザいという点を除けば、とても良い映画だった。

 

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『オネーギンの恋文』

ロシアの文豪プーシキンの小説『エヴゲーニイ・オネーギン』を映像化した作品。19世紀ロシアを舞台に、青年貴族の恋愛を描く。

映像がたいへん格調高く、カメラワークも完璧。いかにも文芸作品といった感じの映画で、ロシア文学好きの僕は見ていて大満足だった。ロシア映画ではなくイギリス映画なので、登場人物が全員ロシア人なのに英語を話す(手紙までも英語で書く)点を除けば、大変に良い作品でした。

 

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