Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

意外と日本人的? ―映画から見えるアメリカ人の人間関係

よく言われることに

「アメリカ人はビジネスとプライベートとで人間関係をきっちりと使い分ける。日本人と違ってビジネス仲間と一緒に夜飲みに行くということもない。アメリカ人のビジネスでの人間関係は総じてドライだ」

というのがあります。

 

…これ、本当にそうなのでしょうか(^_^;)

僕は映画を見るのが好きで1か月に30本映画を見ていますが、アメリカ映画を見ていると意外にも登場人物の振る舞いが「日本人的」でおどろくことがよくあります。

 

この前、『酒とバラの日々』というアメリカ映画を見ました。アル中の中年夫婦の話です。主人公の営業マンの夫は、職業柄ビジネスパートナーと夜いっしょに飲みにいくことが多い。家族と過ごす時間が少なくなるのに加え、アルコールの飲みすぎで体調も害していきます。

見ていて、「あれ、これって日本のサラリーマンじゃんw」と驚きましたw

仕事のせいでいろいろな面でプライベートを犠牲にしてしまうところが、ね。

 

 

アメリカ人がビジネスとプライベートとで人間関係を峻別する、というのも僕には「そうなのかなぁ?」と疑問があります。

40歳の童貞男』という映画があります。タイトルの通り、40歳の魔法使いさん童貞男が主人公の話ですが、見ていて興味深いのは、彼の職場の同僚たちー完全なプライベートの友人ではないーがいろいろと恋愛相談に乗ってくれるなどして主人公をプライベート面でサポートしてくれることなんですね。

 

40歳の童貞男』の主人公が勤めるのは、家電量販店。すると

「プライベートで同僚と親しいっていっても、それは言っちゃ悪いけど家電量販店の店員だからでしょう? 社会的エリートの仕事だったらもっと人間関係はドライですよ」

と反論されそうです。確かにそうなのかもしれません。

 

しかし、それでは『ニュースの天才』はどうか。

これは実際にあった、政治雑誌の記者による捏造報道を題材にした映画です。

劇中、主人公の記者の捏造報道がバレた後も、同僚たちは彼をかばいます。それは彼が常に周囲に気配りを欠かさない「いいやつ」だったからです。むしろ彼の不正を暴き糾弾する上司のほうが悪者扱いされてしまうのです。

アメリカ人だって、知的職業である政治雑誌記者だって、やっぱり仲間をかばうのです…たとえその仲間が不正に手を染めていたのだとしても。

 

…こういう描写を見ていると、上で述べた「アメリカ人は仕事とプライベートを~云々」というのは、ただのステレオタイプな言説にすぎないのではないか、と思えてくるのです。