Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

ヨーロッパの教会=日本のお城なんじゃないかな

ヨーロッパを旅行されたことのある方ならよく分かっていただけるかと思うのですが、ヨーロッパの都市には―それがどんなに小さな都市であったとしても―その中心にかならず教会(大聖堂)があります。

教会は厚い石の壁で覆われており、外は大都市の喧騒で満ちていたとしても、中は静寂に包まれた別世界です。

教会は、単に人々の信仰の場所であるだけでなく、絵画の展覧会が行われることもあれば、コンサートの会場として使われることもあります。戦時中には人々の避難所としても機能しました。

教会こそ、都市の人々の生活の中心であり、アイデンティティのよりどころなのです。

 

非欧米諸国である日本では、もちろん都市の真ん中に教会などありません(^_^;)。

では、それに相当するものはあるのでしょうか。

僕は「(一部の都市には)ある」と思っていて、それはお城なのでは、と考えています。

 

かつて城下町として発達した都市では、お城が人々のアイデンティティのよりどころとなっています。

最近、修復されて本来の白さを取り戻した姫路城は、姫路の人々にとっての誇りそのものです。

 

姫路城とは対照的に黒さが際立つ熊本城も、まさしく熊本の人々の誇りでした。

そこに突如襲い掛かったのが、今回の熊本地震だったのです。

熊本地震では熊本県内の多くの歴史的建造物が被害を受けましたが、その中でも熊本城の被害はとりわけ深刻なものでした。石垣の一部が崩壊し、その上に建っていた建造物も崩れてしまったのです。屋根瓦もほぼすべてはがれ、てっぺんに乗っていたシャチホコも行方不明になってしまいました。

熊本のシンボルであり、人々のアイデンティティの核だった熊本城がこのような無残な姿になってしまい、熊本の人々はかなり精神的なショックを受けていると聞きます。

このように甚大な被害を受けた熊本城の修復作業は当然容易なものではないのでしょうが―5年から10年かかると聞きます―一日もはやく復元してほしいと思います。

 

熊本城が震災前の姿を完全に取り戻すとき―そのときこそ、熊本が本当の意味で震災から復興した瞬間といえるのではないでしょうか。