Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第81回)

・『ザッツ・エンタテインメント

かつて、ミュージカル映画で他社の追随を許さなかったのが、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、通称MGMだった。

本作は、そのMGMの創立50周年を記念して制作された、歴代のミュージカル傑作のアンソロジー映画。

トーキー化から間もない1929年制作の『ブロードウェイ・メロディ』に始まり、『イースターパレード』、『踊る大紐育』、『雨に唄えば』、『巴里のアメリカ人』など、MGM黄金期の傑作が次から次へと途切れることなく紹介されていく。

往年のMGMをよく知る映画通たちは、「オーッ、ブラボー!!」とスタンディングオベーションで本作を迎えたことだろう。もちろん、「ミュージカル映画なんて普段見ないからよくわかんないよ~」というビギナーの人たちにとっても、本作は入門編としてたいへん価値がある。

それにしても、50年代、全盛期のMGMの「リア充」感のすさまじさといったら…。やっぱり、映画の全盛期は50年代だったんですねェ。

 

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・『ザッツ・エンタテインメント2』

上述の『ザッツ・エンタテインメント』の続編。今回は往年の2大ミュージカルスター、ジーン・ケリーフレッド・アステアがプレゼンターとして登場。踊りながらMGMミュージカルの名場面の数々を紹介していく。

この「踊りながら」というのがポイントだ。本作撮影当時、ジーン・ケリーは64歳。フレッド・アステアにいたっては実に76歳(!)という高齢だった。にもかかわらず、年齢を感じさせないキレのあるダンスを披露してくれるのだから、本当にダンスの天才とはこういう人たちのことをいうのだろう。

 

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・『ザッツ・エンタテインメント3』

第1作の公開から20年後、MGM創立70周年を記念して制作された『ザッツ・エンタテインメント』シリーズ第3作。

『2』ではまだ健在だったフレッド・アステアも、ついに故人となってしまった。それでもジーン・ケリーはまだ健在で、本作でもプレゼンターをつとめている(さすがにもう踊ることはないが…)。

本作では、編集の過程でカットされた、往年のミュージカル映画の未公開シーンが多数紹介される。ミュージカルファンなら「え? …あ! あの映画にこんなシーンがあったんだ!」と驚くことうけあいだ。

本作ラスト、エルヴィス・プレスリー主演の『監獄ロック』が紹介される。それは、ミュージカル映画であることは間違いないが、それまでのMGMミュージカルとは明らかに異質の作品だった。かくしてMGM全盛期が終焉を迎えたことを示唆しつつ、本作は幕を下ろすのである。

 

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・『大空港』

トラブルが続出する、アメリカのとある空港。大雪に埋まったせいで飛行機が動かせない、乗客のばあさんがキセル(無賃搭乗)をやろうとして空港関係者に身柄を拘束される、等々。

だがそんな瑣事を一気に吹き飛ばす大事件が発生する。なんと、爆弾を隠し持った男が飛行機に搭乗、そのまま離陸してしまったのだ。この男、自らの身に多額の保険金をかけており、自爆して事故死に見せかけることで、妻に保険金を残そうとしたのだ。

「いや、事故に見せかけて自殺するんだったら、もっと人様に迷惑かけないやり方がいくらでもあんだろっ!」とツッコミを入れたくて入れたくてしょうがないのだが(w)、とにかくその男が機内で自爆、機体後方部に大きな穴が開いてしまった。さぁどうなる!

ラスト、上述のキセルばあさんが事件を機に改心したのか、シュンとなっているところがかわいかったw

 

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・『セント・オブ・ウーマン~夢の香り』

アメリカ・ボストンの名門高校に通う苦学生の少年が、アルバイトとして、気難しい盲目の元軍人アル・パチーノの世話をすることになった。が、破天荒な元軍人に振り回されるまま、彼とともにNYを旅することに。少年と元軍人の奇妙な珍道中が始まった。

知的だがどこか影のある少年が、偏屈な老人との交流を通じて成長し、老人もまた癒される、というお話で、僕はショーン・コネリー主演の佳作『小説家を見つけたら』を思い出しつつ、本作を見ていた。

 

セント・オブ・ウーマン/夢の香り [DVD]

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