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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

2016年春アニメ感想

早いもので、もう6月も終わりですね。

というわけで、当ブログ恒例となっている、今期の深夜アニメの感想を書いてまいります。

※『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』は昨年WEB上にて先行公開された作品ですが、この春から地上波での放送が始まったので、ここでは16年春アニメとして扱います。

 

1位『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

いわずとしれた国民的少年漫画のアニメ版第3期(物語としては第4部)。

ヴィクトリア朝期のイギリスを舞台とした第1部、戦間期のアメリカを舞台とした第2部、1980年代のエジプトを舞台とした第3部に続き、この第4部ではついに、1990年代日本の架空の地方都市・杜王町(モデルは原作者の故郷・仙台市が舞台となった。

というわけで、期待の『ジョジョDU』。主要な制作スタッフはこれまでと同じなので、クオリティーがとても安定しており、安心して見ていられる。『ジョジョ』独特の、あの芝居がかかった大仰なセリフ回しも相変わらずで、ホッとしますね。

強いて言えば、杜王町が全然90年代の日本に見えず、どうしてもアメリカの郊外住宅地にしか見えないところが個人的にはやや不満でしょうか(^_^;)

2クール目も期待!

 

 

 

2位『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』

twitterにて有志の手で翻訳される、という異色の経歴で世に出た翻訳小説『ニンジャスレイヤー』。忍殺語という独特の言葉づかいがネット上でずいぶんと話題になった。

で、その待望のアニメ版がこのたび放送された(WEB上では一年前に先行公開)。制作会社は『キルラキル』でおなじみTRIGGER(トリガー)。はてさて、気になるそのクオリティーは…

アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!

ナムアミダブツ! なんたることか!

その戦闘シーンたるや、一昔前の出来の悪いFLASHアニメのような陳腐すぎるクオリティー。期待していたニンジャヘッズ(ファン)たちはショックのあまり爆発四散してしまいましたとさ。サ、サヨナラ~!(ドカーン

とはいえ、本作を手掛けたのは、あのTRIGGER=サン。当然、わざとそういう演出を採用したのである。僕は初めてこのアニメを見たときは当然ながら面食らったけれども、彼らの意図はたちどころに理解できた。

要するに、彼らはニンジャスレイヤーという作品の本質を「安っぽさ」に見ている、ということだ。

TRIGGER=サンのタツジン的ワザマエをもってすれば、ニンジャスレイヤーをぬるぬると動かすことなど、造作もないことだったろう。そこをあえて手を抜いて、安っぽいFLASHアニメのように仕上げる。

第1話を見終えて、「こ、こんなやり方があったのか!」と驚愕した。上述の『ジョジョ』アニメ版が正攻法だとするなら、こちらはほとんど邪道とすら言っていい。

だが、ダメというわけでは決してない。むしろ、「細心の注意を払って手を抜く」という前代未聞の試みは面白いと思う。忍殺語に象徴される、いい意味でチープな世界観を、これはこれでうまい具合に再現できているな、とむしろ感心した。

ただ、欲を言えば、やっぱりぬるぬると動くニンジャスレイヤーも見てみたかったなァ(最終回はかなりそれに近くなっていたが)。あと、お色気担当のナンシー=サンが、原作の挿絵ではいかにもアメコミ的なセクシーなヒロインなのに、アニメ版では逆にいかにも日本的な“KAWAII”ヒロインになっていて、その点は「チガウ!コレジャナイ!」と思ったw

 

 

 

3位『坂本ですが?

何をやらせてもスタイリッシュなスーパー高校生・坂本くん(CV:緑川光!)の活躍を描くギャグアニメ。

だがこのアニメ、そのタイトルとは裏腹に、本当の主役たちは、実は坂本くんではない。

本当の主役たちは、見るからに冴えない容姿のイジメられっ子(なぜかCV:石田彰だったり、まわりの女子からウザがられるブリっ子だったり、一生懸命不良ぶる中途半端なワルだったりする。ようするに、スクールカースト底辺の人たちである。そんな底辺カーストの人たちが、坂本くんによって光を当てられ、勇気づけられる。

本作を見ていて僕は、「あ、これは天皇制のメタファーだな」と思った。

日本史における天皇は、意外にも弱者を抑圧するものではない。むしろ弱者に「天皇は俺たちの味方だ!」と勇気づけ、鼓舞するものである。南北朝時代における南朝の戦いぶりを見れば、それがよく分かる。

坂本くん(=天皇)によって底辺カーストの人たち(=当時の用語法としての「悪党」)が鼓舞され、奮い立つ…これはまさに天皇制のアニメである。

…というわけで、実は見かけ以上に深遠な作品のはずなのだが、どうやらそういう風に見ていたのは僕だけだったようだ。

 

坂本ですが? 1(Blu-ray)
 

 

 

4位『田中くんはいつもけだるげ

タイトルどおり、いつもけだるげ~な高校生・田中くんと、親身に彼の世話(介護?)をしてくれる友人のオカン系男子・太田くんの織りなす日常系ギャグアニメ。あれ、爆笑問題(ry

というわけでいつもけだるげ~な田中くんだけど、べつにバカというわけじゃなく、むしろつねに斜に構えて、社会を冷静に観察しているところが面白かった。一種の観照(テオリア)的な態度、とでもいえばいいのかな。

相棒の太田くんもいいね。昨年の『俺物語!!』でも感じたことだけど、最近の男子は家族思い&友人思いで面倒見のいい子ー一昔前ならむしろ女子に多かったタイプーが増えてきたように思う。日本社会の新しい変化の兆候、かな。

あ、ヒロインキャラのなかでは越前さんが一番可愛かったです

 

 

 

5位『ジョーカー・ゲーム

1930年代の世界を舞台に、架空のスパイ養成機関「D機関」の暗躍を描いたアニメ。

僕は近現代史が大好きなものだから、「1930年代が舞台」というだけでどうしても評価が甘くなっちゃう(w

この時代を舞台とした作品には、ズバリ大アジア主義をメインテーマに掲げた『閃光のナイトレイド』という意欲作があったが、いかんせん肝心のストーリーがちっとも面白くなかったw

その点、本作はミステリーとしてもよく出来ていて、毎回感心しながら見ていました。

 

 

 

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