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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

もう茶番だね―イギリスEU離脱騒動

先月イギリスにて実施された、EU離脱の賛否を問う国民投票

結果はみなさんもご存じのとおり。事前の予想を裏切って、まさかのEU離脱派勝利となった。

で、それからというもの、もう笑っちゃうくらいイギリス中が揉めに揉めている。

 

まず、離脱派の政治家たちがさっそく公約を反故(!)にしてしまった。

保守党の前ロンドン市長や極右の独立党党首ら、離脱派の政治家たちは、投票実施前、「EUへの供出金を医療に回す!」「移民をゼロにする!」などと公約していた。

ところがところが。選挙が終わったらたちまち、「公約を実現するのは難しい」と言って反故にしてしまった。わぁ、まるでどこかの国の民主党のようだね☆ 

当然ながら、離脱に投票した有権者たちは深く失望しているという。そりゃそうだ。

 

離脱に投票した有権者の中には、「まさか離脱派が本当に勝つとは思わなかった」と驚いている人もいるという。

彼らは、EUなんて関係なく、ただ現在のキャメロン政権にお灸をすえるために、あえて離脱に投票したのだという。

日本でも昔、55年体制が盤石だったころは「現在の自民党政権があまりに横暴だから、今回だけあえて共産党に入れる」という自民党員が意外といた。それと似たようなものだろう。

もっとも、今回の事態を例えるなら、「自民党にお灸を据えようと思ったらまさかの共産党政権誕生というバッドエンドになってしまった」というもの。なるほど、これじゃあ後悔するわなぁ。

 

今回の国民投票のせいで、イギリスはEUや中国よりも先に、バラバラに空中分解しつつある。

EU残留派が多数を占めたスコットランドでは、連合王国からの独立を目指す動きが再燃している。「イングランドと心中するのは真っ平ご免」というわけだ。

知らなすぎた男』というアメリカのコメディ映画がある。この中で、アメリカ人の主人公がイギリスに入国する際、入国審査官と揉め、「(イギリスは)これだから帝国を失うんだ! このままじゃスコットランドすら危ういぞ!」と悪態をつくシーンがある。それがいよいよ冗談じゃ済まなくなってきた。 

 

http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/25/nicola-sturgeon-says-scottish-government-to-hold-immediate-talks-with-eu_n_10677424.html

 

北アイルランドでも、独立してアイルランドに編入してもらおうという動きがでてきている。アイルランドはEU加盟国。イギリスがEUから離脱してしまえば、アイルランドとの国境の敷居が高くなってしまうからだ。 

 

www.sankei.com

 

じゃあウェールズはどうなんだろうと思ったら、案の定ウェールズでも独立を求める声が上がっているという。

http://jp.reuters.com/article/britain-eu-wales-idJPKCN0ZE00B

 

でもさすがにイングランドではそんなことはないですよね~と思ったら、甘かったw

なんと首都ロンドンまでもが独立したいという。バチカン市国ならぬロンドン市国の誕生である。

これらすべてが本当に独立してしまったら、もはや連合王国は原形をとどめなくなる。

 

「ロンドン独立で、EU加盟を目指そう」署名に10万人以上が殺到

 

こう言っちゃ悪いが、今回のEU離脱を巡るゴタゴタ、もはや完全に茶番だよね。ハッキリ言って、下手な芸人の漫才なんかよりよっぽど面白い。もしかしたらこのゴタゴタ自体がひとつのブリティッシュジョークなのかな?

近代民主主義発祥の地が、いまや世界の笑いものとなっています。