Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第96回)

・『ボルサリーノ』

2大スター、ジャン=ポール・ベルモンドアラン・ドロンが共演したギャング映画。

1930年代のマルセイユを舞台に、ふたりのギャングの暗躍を軽快な音楽とともに描く。

1930年代といえば、アメリカではアル・カポネはじめギャングたちが暴れまわっていた時代。このころは大西洋を挟んでアメリカでもフランスでも、ギャング全盛時代だったんですねェ。

冒頭、ベルモンドとアラン・ドロンは出会って早々いきなり殴り合いを始めるが、それがかえって友情の元となり、ふたりは盟友となる。アレですな、日本の不良たちが河原での殴りあいのケンカの末「…お前、いいやつだな」と言って和解する、というのと同じ構図w

 

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・『影の軍隊

第二次大戦期、ナチス占領下のフランスを舞台に、対独レジスタンスたちの暗躍を、暗い色彩の画面を背景に描いた作品。タイトルの「影の軍隊」とは、レジスタンスのことだったのだ。

レジスタンス組織の指導者としてフランスや、海を越えてイギリスまで精力的に飛び回る主人公。その一方で、裏切者の殺害に躊躇したり、飛行機からパラシュートで落下する際に思わず足がすくんでしまったり、と人間臭い一面も垣間見せる。「ほらごらん、超人的な英雄なんていないんだよ」と監督が観客に語りかけているかのようだ。

中盤以降登場し重要な役どころとなるレジスタンスの女性指導者の役を、シモーヌ・シニョレが好演!

 

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・『アンドロメダ…』

人工衛星の落下地点の近くにあった村で、住民のほとんどが怪死するという事件が発生した。さっそく派遣された科学者たちは、その村で乳児と老人の2名の生存者および宇宙由来の謎の微生物の存在を確認した。どうして彼らふたりだけが生き残ったのか。そして微生物の正体は…。

…というわけで、サスペンスの要素も兼ね備えたSF映画である本作。見どころはなんといっても、微生物の研究のため米中西部に設けられた地下施設だ。

周囲の微生物を完全にシャットダウンしたこの施設に入るため、科学者たちは徹底した殺菌処理を受けなければならない。その描写がまた面白い。殺菌剤のせいで全身が白い粉まみれになったりとかねw

ラスト。謎の微生物の正体は、核爆弾でも死なずむしろそのエネルギーを繁殖に利用するという、おそろしい「結晶生物」であったことが判明する。だが、彼らは意外な原因であっけなく死ぬことが分かり、科学者たちはそれを使って結晶生物の撃退を考える。

…なんだか、超巨大UFOと謎のビーム光線で攻撃してくるわりには、コンピューターウイルスであっけなく撃退されてしまった『インディペンデンス・デイ』の宇宙人みたいな話ですね(^_^;)

 

 

・『冷血』

アメリカで実際に起こった一家惨殺事件に材を取った映画。

本作ではあえて、時系列がバラバラにされている。中盤までに、主人公の殺人犯ふたりの逃避行と逮捕劇が描かれ、ところどころに彼らの暗い幼少時代が回想シーンとして挿入される。

観客は彼らへの同情の念を強めるだろう。が、終盤で彼らが善良な市民の一家を惨殺する場面が(ようやく)描かれ、観客は「ああ、そうだ。殺人犯なんかに共感しちゃいけないんだ」と思い直すだろう。だが、ラストでふたりの処刑の場面が描かれ、観客は再度彼らに同情することだろう。構成のなんと巧みなことか。

「尿意と死の共通点は? ―どちらも前触れなく訪れ、待ってくれないことさ」

劇中、主人公の発するアメリカン・ジョークは、日本人なら「どこが面白いの?」と首をかしげてしまうものだが、意外にもこれがラストでの伏線となる。

 

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・『燃えつきた納屋』

冬場は雪に閉ざされる、フランスのとある田舎町。のどかなその村で、ある日殺人事件が発生した。アラン・ドロン演じる刑事がさっそく村に到着し、嫌疑をかけられている村のとある一家について調査を開始する。

嫌疑のかかっている一家を取り仕切っているのは、シモーヌ・シニョレ演じる肝っ玉母ちゃん。さきほどの『影の軍隊』もそうだったが、シニョレはこういう男勝りの年配女性の役をやらせると本当にうまいね。

平和そのものに見えた村だけど、物語が進むにつれて、実は一家の息子夫婦たちがシニョレ母ちゃんに反感を抱いていたことが明らかになる。美しい村の風景と、そこに住まう人間たちの心理との対比が印象に残る作品。

 

燃えつきた納屋 [DVD]

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・『ル・ジタン』

ジダンじゃないですよ。ジ「タ」ンね。ジダンじゃサッカー選手になってしまいますからw(余談ながら、僕が某大手レンタル店にてレンタルしたDVDの収納容器には「ジダン」と誤記されていたw)

あのアラン・ドロンがロマ人(ジプシー)の主人公を演じたというので公開当時話題になった作品。

暗黒街で育ったロマ人の主人公は、長じてギャングとなり、パリの裏社会を暗躍するようになる。

ロマ人を演じるにあたって、アラン・ドロンはひげを伸ばしてどこかエキゾチックな顔立ちに。「あれ、なんかジョニー・デップに似てるな」と思った(これまた余談だが、ジョニー・デップネイティブ・アメリカンの血が入っていることで有名である)

 

ル・ジタン〈HDリマスター版〉 [DVD]

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