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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

不良「…おまえ、いいやつだな」

昨日の映画評では、フランス映画『ボルサリーノ』を取り上げた。

アラン・ドロンジャン=ポール・ベルモンドが出会って早々、殴り合いのケンカを始めるも、それがかえって友情の元となって、ふたりは盟友となる…というお話だ。

これは、日本の(昭和期の)漫画でもおなじみの展開だろう。すなわち、不良が河原で殴り合いの決闘をするも、最後はふたりともボロボロになって河原に寝そべり、「…おまえ、いいやつだな」と言って和解する…というアレだ。

もっとも、漫画ではなにやら美談のように描かれるのが常だが、実際には世の中のほとんどの人はわざわざ殴らなくたってちゃんと友情を育めるわけだから、このテの話をあんまり持ち上げるのもいかがなものか、と個人的には思っている(;^_^A

 

さて、話はやや変わるが、日本映画のなかで「日本人と在日韓国・朝鮮人との友情を最も印象的に描いた作品」をひとつ挙げるとするなら、いったい何を選べばいいだろう。

僕なら、井筒和幸監督『パッチギ!』を挙げたい。

ラスト、京都・鴨川の岸辺で日本の(不良)高校生たちと朝鮮高校の生徒たちが大乱闘を繰り広げる。

逆説的な話だが、このシークエンスこそ、日本人と在日の友情を描いた名場面である。不良にとっては、河原での乱闘こそ「…おまえ、いいやつだな」の伏線にほかならないからだ。

 

…僕が『パッチギ!』を褒めると、なにやら意外に思われるかもしれない。たしかに僕は井筒監督の左翼的な言動にはわりと批判的だが、それとは別に『パッチギ!』は青春映画として良く出来ていると思う。ただ、いわゆる「強制連行」の話が出てくるなど、政治臭がやや気になるのが残念なところだ。