Furusawa Keisuke's blog

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どこから来たの? プラネット・ナイン

本ブログでもたびたび取り上げている(だって日本語圏のニュースサイトは全然取り上げてくれないんだもの!)、仮説上の太陽系第9惑星「プラネット・ナイン」。

今年の1月、米国の天文学者であるマイケル・ブラウン、コンスタンティン・バティギン両博士によって、その存在が予測されました。

そのバティギン博士が、プラネット・ナイン(以下、P9)の起源を説明する3つのシナリオについて説明しています。さっそく読んでみましょう。

 

The Search for Planet Nine: August 2016

 

バティギン博士によると、P9の起源については、①もっと内側で生まれたけど他のガス惑星の重力のせいで遠くまで飛ばされちゃったよ説、②もともと他の星を回る系外惑星だったけど太陽に盗られちゃったよ説、③はじめから今の位置で誕生したよ説、の3つが考えられるといいます。

彼自身は③を支持しているようですが、同時に③は最も可能性が小さいとも率直に認めています。

となると①か②の可能性が高まりますが、近年の論文によれば、系外惑星が獲得される可能性は基本的に低いとのこと。したがって3仮説のなかで一番可能性が高いのは、①ということになります。

ところが話はそう単純にはいきません(;^ω^)

コンピューター・シミュレーションによると、太陽系にガス惑星が5つ(つまり既存の4ガス惑星プラスP9)存在した場合、そのなかのひとつが太陽系誕生から1000万年後に弾き飛ばされてしまうことがわかっています。

一方、かつて太陽系には、小天体が大量に降り注ぐ後期重爆撃期と呼ばれる時代があったことが、月のクレーターの研究などから分かっています。月は地球型惑星誕生の最後の過程で生まれたと考えられていますが、その時期は太陽系誕生から1億年後と推定されています。

さぁ、困った。P9が弾き飛ばされたことで小天体が撹乱されて月に降り注いだとするなら、時期が合わないことになるのです。

 

こうした矛盾について、バティギン博士は現時点では分からないとしつつも、それはまだP9の存在が確認できていないことが大きいとしています。実際に発見されてその性質が分かれば、謎も解けるのではないか、と彼は期待をもって語っています。