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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第100回)

本ブログの名物企画(?)「最近見た映画の感想」シリーズも、今回ついに記念すべき第100回を迎えました。これからもよろしく。

 

・『虹を掴む男』

出版社の校正係として勤務する、空想癖のある主人公の男。リアルでは冴えない主人公も、空想の世界では勇敢な兵士だったり西部劇のヒーローだったり、と大活躍である。そんなある日、空想の世界で夢見た女性がなんとリアル世界に現れてしまい…

という内容のコメディ映画。僕自身、空想癖があり、かつて出版関係の仕事をしていたこともあるので、なんだか他人事という気がしませんでした。

わりと最近(2013年)、『LIFE!』というタイトルでリメイクされたのだそうです。

 

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・『ユーモレスク

音楽の才能のある主人公の少年。長じてバイオリニストになるが、生家が貧乏なためなかなか演奏会を開けない。そんな折、裕福な未亡人に気に入られ、彼女にパトロンになってもらうことで、ようやく世間から注目を集めるようになる。やがてふたりは芸術家とパトロンという関係を超えて男女の仲になるが、気難しい芸術家気質で音楽を第一とする主人公とバツ2の未亡人との仲は当然うまい具合にはいかず…

構図にこだわったジーン・ネグレスコ監督の演出がかっこよかった。

それにしても音楽をテーマとした恋愛映画は、本作に限らず悲恋で終わってしまう作品がヒジョ~に多い気がするのですが、気のせいでしょうか。

 

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・『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

女性ボーカルを迎えることにした、ピアニストの兄弟。簡単なオーディションの末、迎えた女性はショービジネスに関してはズブの素人で、はじめのうちは衣装選びにすらも手間取るというありさま。だがやがてショーにも慣れ、ボーカルとして人気を博するようになった彼女は、ピアニスト兄弟の弟のほう(未婚)となにやらアヤシイ関係になる…

いかにも80年代ラブコメ~、といった感じの作品。

本作においてピアニスト兄弟を演じているのは、ブリッジス兄弟。なんと本当に兄弟である。

 

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・『マーラー

オーストリアの作曲家グスタフ・マーラーの生涯をシュールレアリスティックな映像で表現した野心作。

列車で帰国の途に就くマーラー。幼少期の思い出、ユダヤ教からキリスト教への改宗、弟の死など、彼のこれまでの生涯におけるエピソードが、回想という形で随時挿入されていく。BGMとして流されるのはもちろん、マーラーの作曲した交響曲だ。

回想シーンは、どれもシュールレアリスティックな美しい映像で表現されるが、とりわけ強く印象に残るのが、強力な反ユダヤ主義で知られたコジマ・ワーグナー(かのリヒャルト・ワーグナーの未亡人)に受け入れてもらうべく、キリスト教へと改宗するシーン。サイレント映画の手法も取り入れつつ、コジマをナチズムのイメージとだぶらせながら表現している(※)

※当然ながら、マーラーの時代にはまだナチズムは存在していない。

通常の音楽家の伝記映画ではまず考えられない、シュールレアリスティックな演出が光る異色の作品だ。

 

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・『フォー・ザ・ボーイズ』

第二次大戦下のロンドン。主人公の女性歌手が、米軍の慰問コンサートに参加する。そこでエンターテイナーの男性と知り合い、以降ふたりは喧嘩するほど仲のいい(?)腐れ縁の名コンビとして名をはせていく…

というわけで、ふたりのエンターテイナーとしての華々しい活躍が、第二次大戦、朝鮮戦争ベトナム戦争…と20世紀に米国が経験してきた数々の戦争、そして「赤狩り」といった社会的悲劇などを背景に描かれていく。

朝鮮戦争の慰問活動のため、実際に朝鮮へと赴くこととなったふたり。その際の男のほうのセリフ「朝鮮? 南国の楽園なんだろう?」には思わず苦笑。そうだよなァ、地理オンチのアメリカ人の知識なんて所詮その程度だよなァ。他にも、戦争の舞台となった朝鮮や、そこに住む朝鮮人があんまりな描かれようで、不謹慎ながら笑ってしまった。

 

フォー・ザ・ボーイズ [DVD]

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