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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第101回)

・『ペリカン文書

最高裁判事2名が殺害されるという事件が起きる。法学部に通う女子大生(ジュリア・ロバーツ)はこの殺害事件について研究しているうち、ある「仮説」に行き着く。その仮説を書いたレポートを指導教官に提出したところ、今度はなんとその教官まで何者かの手で暗殺されてしまう。

身の危険を感じた女子大生は、同じく判事殺害事件について調査していた敏腕新聞記者(デンゼル・ワシントン)と合流、ふたりで真相究明に向け動き出す。

というわけで、硬派な社会派映画に好んで出演するデンゼル・ワシントンの主演作品。「デンゼル・ワシントンの映画に外れなし」ということで、僕はDVDのジャケットで彼の名前を見つけるや即座にレンタル、鑑賞することにしている。もっとも、本作は彼の出演映画のなかではわりと娯楽色が強いように思う。

共演するジュリア・ロバーツは、普段ちゃんと化粧してるときは美人なのだが、憔悴した場面ではとたんに貧相な顔つきになってしまって良くない。

 

ペリカン文書 [DVD]

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・『マーニー』

転職するたびに会社の金庫を破って、そのまま行方をくらます女。そんな女が新しい職場の社長ショーン・コネリー!)に見初められ、結婚するのだが、社長は女の素性を見抜いてしまう。女が非行に走ってしまう理由について調べていく社長。やがて彼は、女の幼少期のトラウマが原因であることを突き止める…

という内容のヒッチコック監督作品。例によって今回もまた監督自身がエキストラとして出演しています(わりと冒頭)

まぁ、トラウマが原因ということなので仕方ないといえば仕方ないのだけれど…とにかく主人公の女のメンドクサイことメンドクサイこと! 漢のなかの漢、ショーン・コネリーだからこそなんとかこの女を扱いきれたよ、という印象でした(^^;)

 

 

・『候補者ビル・マッケイ』

上に挙げた『ペリカン文書』が社会派のサスペンス映画だとするなら、こちらは社会派のコメディ(タッチの)映画といえるだろう。

カリフォルニア州の上院選。共和党の現職候補を倒すべく、民主党は党の長老の息子ロバート・レッドフォード候補として担ぎ出す。

ところがこの息子、正義感が強いのはいいが、政治の現場というものをまるで知らないので、はじめのうちは政策を満足に喋ることすらおぼづかない。わぁ、まるで鳥越サンのようだね。

そんなズブの素人の彼に、民主党の優秀な選挙スタッフたちが、選挙のイロハを一から叩き込んでいく…。

米国の選挙の裏事情がなかばコミカルに描き出されていて、実に興味深い。選挙戦が始まった当初、政治家としては不器用だが人間的にはまっすぐだった主人公が、終盤に進むにつれて選挙戦に慣れていく一方、無難でありきたりなことしか言わなくなるのが、なんとも印象的である。

余談ながら、主演のロバート・レッドフォード民主党支持者として知られている。

 

候補者ビル・マッケイ [DVD]

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・『袋小路』

さながらフランスのモン・サン=ミシェルのように、満ち潮の際には本土から隔絶されてしまう小島。そこに住まう夫婦のもとに、ある日突然、侵入者がやってきた。

どうやら警察から逃れてきた犯罪者らしい、この侵入者。夫婦を脅して島に居座ってしまう。

善良な市民が住まう家に、ある日凶悪な犯罪者が侵入してきて…という内容のサスペンス映画は多いが、ポーランド映画界の鬼才ロマン・ポランスキー監督は、そうした従来のサスペンス映画とは一味も二味も異なる作品へと、本作を仕上げた。

侵入者は粗野だが妙にお人よしな一面もあり、なんだかんだで夫婦と同居して、髭剃りを夫に任せるまでに至る。

そんな彼らの関係が一気に破綻するのがラスト。もはや精神錯乱状態に陥った夫が、岩の上で笑いながらしゃがみ込む姿が強く印象に残った。

本作の特徴である画面の暗さも、実に効果的でよかったよ。

 

袋小路 [DVD]

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・『水の中のナイフ』

こちらもポーランドが生んだ鬼才ロマン・ポランスキー監督による作品。

車で湖に向かう夫婦。途中でヒッチハイクの若者を拾い、彼とともに湖での余暇を楽しむ。やがて夫と若者とで口論になり、夫は若者のナイフを湖に落としてしまう。若者はナイフを拾おうと湖に飛び込み、戻ってこない。慌てた夫も湖に飛び込んで捜索を続けるが、その間に若者はひょっこり戻ってきて、奥さんとアハ~ンな関係になる。やがて夫が戻ってくる。もはや若者の姿はなく、奥さんは若者と関係を持ったことを淡々と告げるのだった。

一見善良そうな夫婦のまえに突然侵入者がやってきて、夫婦と侵入者による奇妙な三角関係が一時的に成立するも、結局は破綻に至るという点で、上に挙げた『袋小路』と基本的な構図は共通している。

絵作りは『袋小路』のほうが凝っていたが、音楽の使い方は本作のほうが上手い!

 

水の中のナイフ [DVD]

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