Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第102回)

・『ミッドナイト・エクスプレス』

旅先のトルコにて麻薬所持・密輸容疑で逮捕されてしまった米国人青年。トルコの裁判所にて懲役4年を言い渡されるが、刑期満了を目前にして「懲役4年と約束したな。あれは嘘だ」ということでまさかの裁判やり直しが行われ、なんと刑期が懲役30年(!)へと延長されてしまう。

囚人が非人道的に扱われるトルコの刑務所のなかで、主人公は次第に精神を病んでいく…

という内容の実話を基にした映画。タイトルになっているミッドナイト・エクスプレスとは、トルコを走る豪華列車の名前…のように思えるがそうではなく、「脱獄」を意味する隠語だ。かくしてタイトルが示唆するとおり、主人公がどのような形で脱獄するかが見どころとなる。

もっとも個人的には、冒頭、主人公が逮捕されるシーンにおける、イスタンブールのエキゾチックな雰囲気が印象に残っている。

 

ミッドナイト・エクスプレス [Blu-ray]

ミッドナイト・エクスプレス [Blu-ray]

 

 

・『バード・オン・ワイヤー』

15年前の麻薬密輸事件における重要証人として、FBIに身柄を保護されている主人公。それなりに平穏に暮らしていたが、逮捕された麻薬組織の重役たちが仮釈放され、さらにはFBIにまで組織のスパイが潜入したことで、彼らに命を狙われるようになってしまう。

というわけで、主人公と、偶然彼と再会した元恋人のふたりが麻薬組織の追っ手から逃げて逃げて逃げ回るよという内容のパニック映画。

アメリカ映画らしくヘリコプターやらなにやらがド派手に爆発するが、何でもかんでも爆発させりゃいいってもんじゃないよねぇ。

もっとも、ラストの悪役の死に方が結構エグくて、その点は笑ってしまいました。ヒロインの女がウザイという点を除けば、まぁそれなりに面白かった作品です。

 

バード・オン・ワイヤー [DVD]

バード・オン・ワイヤー [DVD]

 

 

・『ミッドナイト・ラン』

賞金稼ぎの主人公ロバート・デニーロが、ギャングの金を横領した会計士の男を護送するうちにいつしか奇妙な友情が芽生える、という内容のアクション・コメディ映画。

そう、「コメディ」映画なんだよなぁ。ロバート・デニーロアル・パチーノと並ぶギャング映画のスターだが、コメディ映画の傑作『キング・オブ・コメディ』での名演を見ればわかる通り、コミカルな演技にも定評があるのだ。本作でも彼のお茶目な部分がよく引き出されていて好感が持てた。

ちなみに。本作のもう一人の主人公というべき会計士の男は、横領したギャングの金をなんと慈善団体に寄付していたのだった。いい人じゃん!

 

 

・『青いドレスの女』

社会派の映画に好んで出演する黒人の名優デンゼル・ワシントンの主演作品。1948年のロサンゼルスを舞台に、黒人主人公のハードボイルドな活躍を描く。

本作は基本的にミステリー映画なわけだが、その背後には米国社会が昔も今も苦しんでいる人種差別の問題がある点を見逃してはならない。米国のなかではかなりリベラルな地域である西海岸のロサンゼルスですら、1940年代当時は、事実上、白人居住地区と黒人居住地区とに分かれており、黒人男性が白人地区で白人女性と一緒にドライブするのは、大変な危険を伴った。

21世紀の日本に生きる我々には信じがたいことだが、当時の米国はそのような社会だったのだ。そんな息苦しい社会のなかでハードボイルドに活躍する黒人主人公を演じるのは、かつて実在のアパルトヘイトの闘士を演じたこともあるデンゼル・ワシントンこそがやはりふさわしい。

 

青いドレスの女 [DVD]

青いドレスの女 [DVD]

 

 

・『ショーガール

ダンサーの仕事に憧れ、単身ラスベガスへとやってきた女性主人公。しかし一見華やかなその世界も、舞台裏ではドロドロした人間関係に満ちていた。やがて主人公はトップダンサーの女を意図的に階段から引きずり落として舞台から降板させ、その代役に抜擢される…

という内容から往年の映画ファンはただちにピンとくると思う。そう、本作の元ネタは『イヴの総て』である。もっとも、この名画と比べると本作はどうにも中途半端だ。主人公はこのドロドロした世界に嫌気がさしたのか、最後にはラスベガスを去ってしまうし。(その点、『イヴの総て』の因果応報的ラストは壮絶でしたね~)

本作は夜の街ラスベガスが舞台なだけあって、オッパイがこれでもかこれでもかというほど出てきますが(そのせいで本作のDVDは18禁指定されている。トホホ)あんまりオッパイが出過ぎるとそれはそれで、かえって「ありがたみ」というもんがなくなってしまうんですよねぇ。

性描写も過激と巷では言われているけど、いわゆる素股ばっかで肝心の(?)本番のシーンは意外とないんだよなぁ。

いろんな意味で、すべてが中途半端、という印象の映画でした。

…え、何? あっ、この映画、ゴールデンラズベリー賞総なめにしたの。あぁ、どおりでw(納得)

 

ショーガール [Blu-ray]

ショーガール [Blu-ray]