Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第104回)

・『扉の影に誰かいる』

『サイコ』の主演で知られるアンソニー・パーキンスと、「ん~、マンダム」で有名なチャールズ・ブロンソンの共演による、サスペンス映画。ご両人ともアメリカ人ですが、本作はれっきとしたフランス映画。よってふたりともフランス語でしゃべってます。

記憶喪失に陥った、ある男ブロンソン。この男を診た精神科医(パーキンス)は、彼を利用して奥さんの不倫相手を殺害しようと計画を立てるが…

パーキンス、ブロンソンともに、アメリカ人なのにフランス語が堪能ですねぇ! いやぁ、オドロキました。

全体的に、アメリカのサスペンス映画とは違って、いかにもおフランスらしい、しっとりとしたムードが漂っているのが印象的。

 

 

・『キューポラのある街』

女性はよく「男の人って歳とってもカッコいいからズルいよね~! 女は歳とったらただのババアだよ!」と言うが、いやいや、そんなことはない。女性でも、歳を重ねたほうが魅力的、という人はいる。

吉永小百合はその典型だろう。

本作は吉永小百合のデビュー作。ただ、正直言って、あまり美少女だとは思わない。吉永小百合は絶対に、熟女となった今のほうが魅力的だろう。

肝心のストーリーはというと…貧乏な家の女子中学生吉永小百合が親の反対に抗って進学を希望し、パチンコ屋で働いたりしながら、最後は夜間の高校に進学する、というお話。

彼女のお父さんは工場をクビになってしまうが、最後は“組合のおかげで”(←ここ重要)元の工場に復帰できて、こちらもめでたしめでたし。さらに彼女の友達である在日朝鮮人2世の女の子も、父親と一緒に北朝鮮へと「帰国」を果たし、これまためでたしめでたし…なのか!?

うん、こりゃもう完全に左翼の映画ですねw 付け加えれば、吉永小百合は熱心な護憲派として知られている。

 

 

・『トニー・ローム/殺しの追跡』

20世紀最大の歌手のひとり、フランク・シナトラは実は映画にも結構出演している。本作は彼の主演映画で、ハリウッド名物ハードボイルド探偵に挑戦してみたよ、という作品。

ただ、舞台がポカポカ温かいフロリダじゃ、ど~にも締まりませんなぁ。全体的にハードボイルドっぽくない、ぬる~い雰囲気が漂っていて「あぁ、こりゃただのフロリダ観光映画だな」と思った次第(;^ω^)

 

 

・『月光の夏』

大戦末期の1945年、ふたりの特攻隊員が出撃基地に近い九州の国民学校(小学校)を訪れ、最後の記念にとピアノを演奏してその場を去る。

やがて時は流れて90年代。当時その学校の音楽教師だった女性は、ピアノが廃棄される予定と知り、その保存のため学校で講演をする。特攻隊員とピアノのエピソードはこうして人々の知るところとなり、マスコミは特攻隊の生き残りだという老人にその件について取材を申し込むが、老人は何も語ろうとしない。それにはある事情があった…

本作は90年代に制作された映画で、作中の時代設定も(回想シーンを除けば)90年代。戦時中に20代の青年だった戦中派の人々は、当時は“まだ”70代だった。そのころはまだ、戦中派がこの国にいて、歴史の語り部となっていたのだ。

それから20年経った21世紀の今日、もはや戦中派はほとんどいなくなってしまった。

 

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・『飛べ!フェニックス

サハラ砂漠上空を飛行していた双胴機が砂嵐に巻き込まれ、砂漠への不時着を余儀なくされる。当初は「そのうちに救援が来るだろう」と楽観ムードだったが、いつまでたってもその救援は来ない。しびれを切らして砂漠を歩いて救援を求めようとした男性も、結局は野垂れ死んでしまう。人々は次第に焦りを募らせていく。

そんな中、とんでもないアイデアが飛び出す。なんと双胴機をいったん解体し、ひとつの小型機に組み立て直したうえで、離陸を試みようというのだ。一同仰天するが、座して死を待つよりは…とさっそく解体に取り組む。だが、解体作業を指揮するドイツ人技師の冷徹な性格のせいで人間関係に軋轢が生じ…

技術者としてはすこぶる優秀だが、冷徹すぎてどうしても他者と軋轢を引き起こしてしまうドイツ人技師の性格が、大河ドラマ真田丸』の石田三成にも通じるところがあって、「あぁ、こういうヤツとは一緒に仕事したくないなぁ…(;^_^A」と心底思いましたw

なお、本作に登場する比較的ずんぐりした感じの俳優リチャード・アッテンボローは、本作公開から4年後『素晴らしき戦争』を監督し、世界をあっと言わせることとなる。