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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第109回)

・『野生のエルザ』

アフリカのサバンナを舞台に、白人の中年夫婦によるライオンの子育てを描いた作品。

エルザと名付けられたメスの子ライオンは、しかしながら人間に育てられたがゆえに、なかなか野生に帰ることができない。「いっそ動物園に引き取ってもらったほうがいいのでは…」と諭す夫に対して、妻は野生へ帰すことにこだわる。果たしてエルザの運命やいかに。

実際にケニヤで撮られたというサバンナの風景がなんとも印象的。「へぇ、なんだか映画みたいな話だねぇ」と思いながら見ていたら、最後に「実話に基づく」とクレジットが出て、ビックリ(^^;)

 

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・『ヤング・フランケンシュタイン

不朽の名画『フランケンシュタイン』のパロディ作品。

かのフランケンシュタイン博士(※)の子孫である科学者が、改めて人造人間の怪物の製造に挑む、というお話だ。

※意外と知られていないが、「フランケンシュタイン」というのは本来、怪物を生み出した科学者の名前であって、怪物の名前ではない。怪物そのものには名前はなく、したがって単に「フランケンシュタインの怪物」と呼ばれていたのが、いつしかフランケンシュタインが怪物そのものの名だと誤解され、今日に至っている。

ラスト、博士と怪物は脳転換手術を受け、怪物には「ウォールストリート・ジャーナル」を読めるほどの知性が与えられた。一方博士には… 

このラストが面白すぎて、僕はひさしぶりに腹を抱えて爆笑したのでしたw

僕はやっぱり、ホラー映画そのものよりも、むしろそのパロディのほうが好きだなぁ。

 

 

・『夜霧の恋人たち

フランス映画の傑作『大人は判ってくれない』の続編にあたる作品。監督はもちろん前作に引き続き、フランソワ・トリュフォー

前作ではまだ少年だった主人公も、今作ではもう青年。徴兵生活を終え、ホテルマン、私立探偵、果てはテレビの修理屋…と職を転々とするものの、どれもこれも長続きせず…という、なんだか身につまされるような展開で(;^ω^)、まぁ要するに「13歳のハローワーク」的なお話ですね。

ところで本編と全然関係ない話で恐縮だけど(w)、本作を見ていて一番驚いたのが気送便なるシステム。

手紙をカプセルにつめて投函すると、それがチューブの中を圧縮空気に押されて移動していき、相手のもとまで届くという、なんだかSFのような技術だ。どうやら本作公開(1968年)当時のパリでは、まだこれが現役で稼働していたらしい。

残念ながら、現在ではもう使用されていないようだ(´・ω・`)ショボーン

 

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・『タワーリング・インフェルノ

以前本ブログでも紹介したパニック映画『ポセイドン・アドベンチャー』と同じプロデューサーが手掛けた、これまたパニック映画の超大作。

『ポセイドン~』では沈みゆく豪華客船が舞台だったが、今回の舞台はサンフランシスコ市内にそびえる超高層ビル。それが落成式のまさにその日に火災事故を起こして炎上してしまったものだから、さぁ大変。残された訪問客たちにとっての地獄絵図が始まった。

炎から必死で逃げ回りながらも、やがて衣服に火が燃え移り、力尽きる男の姿が強く印象に残る。火災から逃れようとするあまり、ガラスを突き破って下へと落ちていく女も、また然り。

…個人的には、往年のミュージカル・スター、フレッド・アステアが詐欺師の老人の役で出演してくれているのがうれしかったw

 

 

・『言の葉の庭

新海誠監督といえば、今年『君の名は。』が爆発的なヒットを記録、一躍「ポスト宮崎駿候補に躍り出た、今もっとも注目に値するアニメ監督だ。

そんな新海監督が『君の名は。』の前に制作した短編アニメーション映画が、本作。

万葉集」をモチーフに、10代の青年と20代の女性との淡い恋物語を描く。

新海監督といえば、特徴的なのがその美しすぎる背景描写

本作でも、舞台となる東京・新宿御苑の風景がとにかく美しいの一言につきる。冒頭のシーンを見たときなんか「え、実写!?」と思っちゃったもんね、いやマジでw

…これはいずれ稿を改めて書こうと思っていることだが、新海監督にはこれまでどうしても、一種の「童貞臭さ」が付きまとってきた。『秒速5センチメートル』まではそれが顕著だったが、不思議なことに本作ではそれが脱臭されている。かくして彼は、コアな(男性)アニメファンにウケる、ややマニアックな映像作家から、広く大衆に支持される国民的アニメ監督へと脱皮を遂げたのだった。

普段「え~、アニメなんてキモ~いwwwww」と思っている人にこそ、見てもらいたい一作だ。

 

言の葉の庭

言の葉の庭