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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第110回)

・『愛の泉』

観光地にいくと、池や噴水のなかに必ずといっていいほど、コインが投げ入れられているのを目にする。

コレ、いうまでもなくローマの観光名所「トレビの泉」のジンクスにあやかったもの。トレビの泉に背を向ける姿勢でコインを投げ入れると、またローマの地を訪れることができる、といわれているのだ。

トレビの泉にまつわるこのジンクス、世界的に知られるきっかけになったのが、何を隠そうこの『愛の泉』なのだという。

イタリアを舞台に、アメリカ人女性とイタリア人男性のロマンスを描く。

…といっても、重要なのはローマやヴェネチアの観光地での野外ロケ。まぁ要するに、観光映画なのですね。本作公開当時(1954年)はまだアメリカでも手軽に海外旅行なんてできなかったでしょうから。

 

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・『レインマン

トム・クルーズ演じるビジネスマンが経営に行き詰って困りはてていたところ、運よく(?)父の訃報に触れる。ところがお目当ての父の遺産は彼ではなく、ダスティン・ホフマン演じるサヴァン症候群の兄のほうに与えられるという。兄は通常の社会生活が営めず、ながらく施設で暮らしていた。が、弟は遺産目当てで兄を勝手に連れ出し、ロサンゼルスへと帰ろうとする。

ところが兄は大の飛行機嫌い。車で帰ろうにも高速道路すら嫌がるので、やむを得ず一般道でゆっくりと帰ることに。やがて、そんな兄と弟の間に、不思議な絆が芽生えはじめる…。

実をいうと僕はトム・クルーズという俳優がなんとなーくニガテでw(なーんか、あの甘いマスクの下に狂気を秘めていそうな感じがするw)本作ではずっとダスティン・ホフマンの演技のほうに注目していた。

なんでも、ホフマン、役作りのため実際にサヴァン症候群の患者たちに会ったのだという。そのため、喋り方といい歩き方といい、実にリアルだ。確かに、以前、NHKの特集かなにかで見たサヴァン症候群の人たちも、こんな感じだった。

役者さんって、スゴイ…。

 

 

・『リトル・ロマンス』

フランス人の知的な少年とアメリカ人のこれまた知的な少女との甘酸っぱい青春を描いたアメリカ映画。

本作を見て感激したのは、フランス人がちゃんとフランス語をしゃべっているということである。

「はぁ? 何言ってんだ。そんなの当たり前だろうが」と言う人は、アメリカ映画というものをよくご存じでない。ドイツ人だろうがロシア人だろうがスウェーデン人だろうが、みな当たり前のように英語を話すのがアメリカ映画である。

ところが本作では、フランス人の主人公の少年が英語を話すのは、アメリカ人の少女と話しをするときだけ。普段、肉親と会話するときなどは、ちゃんとフランス語でしゃべっている。英語を話すにしても、その必然性がちゃんとあるのだ。こういう作りには感心させられる(なお、言語に関するこうした姿勢が一貫しているのが、クエンティン・タランティーノ監督である)。

本作において主人公ふたりのイタリア・ヴェネチアまでの逃避行を手助けするのが、風変りなおっさんだ。このおっさん、一見穏やかな紳士のように見えるが、実はとんでもないおっさんだった。

このおっさんが、独特の存在感を醸し出していてとても良かった。

 

 

・『グレン・ミラー物語

伝説的なジャズ・ミュージシャン、グレン・ミラーの伝記映画。彼がジャズ・ミュージシャンとして頭角を現してから、第二次大戦で戦死するまでを描く。

ムーンライト・セレナーデ」や「茶色の小瓶」など、ジャズにさほど詳しくないという人でも一度は聞いたことがあるであろう名曲のオンパレードだ。

脚本、映像美とならんで、音楽もまた映画の醍醐味のひとつであることを実感させられる。

 

 

・『ラスト・ショー

1950年代のテキサスを舞台に、ヤりたい盛りの10代男子たちの青春を描いた作品。

彼らのたまり場となっているのが、街の映画館だ。だが館主が亡くなり、映画館も閉鎖されてしまうと、まるでそれに呼応するように、彼らの青春もまた終わりを告げる…。

本作は1971年公開だが、当時としてはもはや珍しいモノクロフィルムで撮影されている。それが、過ぎ去ってしまった時代への郷愁の念を強めるのだ。

本作に限らず、あえてモノクロで撮られた作品には、名画が多いように思う。

 

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