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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第111回)

・『史上最大の作戦

第二次世界大戦における連合国軍のノルマンディー上陸作戦を描いた、(予算面における)史上最大規模の戦争映画。

原題は"The Longest Day"。邦画に詳しい人ならすぐにピンとくるだろう。

そう、岡本喜八『日本のいちばん長い日』の元ネタである。

上映時間が3時間(!)もある長尺の映画だけど、見ているとそんなに長い作品という感じはしない。それだけストーリー展開に弛みがないということだろう。

さすが娯楽超大作なだけあって戦闘シーンは見ものだけど、同じくノルマンディー上陸作戦を描いた『プライベート・ライアン』冒頭の“あの20分”を見ちゃった後だと、どうしても見劣りしてしまうんだよなぁ…。

 

 

・『スイング・タイム』

ジンジャー・ロジャースフレッド・アステアの名コンビによる、ミュージカル・ラブコメ映画。

30年代にはこのふたりによるミュージカル映画がもう何本も何本も(w)制作されたわけだが、今回はアステアがダンス教室に通いはじめ、そこで講師のロジャースと運命の出会いを果たす、というお話。

ダンスの素人を演じるアステアだが、そこはさすが不世出のスター、転び方までちゃんと絵になっているw

ブコメ展開がいちいち楽しいが、アステアがミンストレルショー(白人が顔を黒く塗って黒人のマネするアレ)をやっちゃうあたりは、やはりこの時代の限界か。

原題は"Swing Time"であり、現在ではそのまま『スイング・タイム』の邦題でDVD化されているが、日本での公開(1936年)当時は『有頂天時代』という邦題がつけられていた。

うーん、『有頂天時代』のほうがいいと思うの、僕だけ?(w

 

スイング・タイム<有頂天時代> [DVD]

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・『チャタレイ夫人の恋人

1920年代のイギリスを舞台に、上流階級の貴婦人・チャタレイ夫人の不倫ロマンスを描いた作品。

原作小説には過激な性描写があることから、日本では翻訳の出版に関して裁判にまでなったほどだチャタレー事件を参照のこと)。映画版である本作にも、もちろん濡れ場がたっぷりありますよ♪

イギリス映画である本作を見ていて感じるのは、上流階級の傲慢さに対する制作陣の静かだが強い怒りの感情だ。

チャタレイ夫人は貴族の夫を捨てて労働者階級の使用人と失楽園してしまうわけだが、本作はそれを必ずしも非道徳的な行為として糾弾するわけではない。むしろ、あんないけ好かない貴族の夫なんかより、謙虚な労働者の間男と結ばれたほうがいいでしょ、と言わんばかりだ。

ゲス川谷「うんうん、不倫って、必ずしも悪とは限らないですよね」

 

チャタレイ夫人の恋人 ノーカット ヘア解禁全長版(2枚組) [DVD]
 

 

・『マグノリアの花たち

米南部の田舎町を舞台に、女たちの豊饒な世界を描く。

ハーバート・ロス監督は、女を描くのに長けている。

女たちの世界は繊細で、機智に富んでいて、そして豊かだ。それに引き換え、外でバカ騒ぎしているだけの男たちの、なんと愚かなことだろう! 小学校で女子たちがよく言う「男子って、ホント子供よね~!」とは真理だったのだ。

ジュリア・ロバーツ演じる本作のメインヒロインは(ネタバレになってしまい申し訳ないが)終盤で死ぬ。残された遺族たちの、葬儀での会話がなんとも印象に残る。

それにしてもジュリア・ロバーツは相変わらず、美人なときとブサイクなときとのギャップが激しいですなぁ。

あと、ダリル・ハンナ演じる美容師の、あのウルトラセブンみたいなへんちくりんな眼鏡は、なんとかならないものかね。

 

マグノリアの花たち [DVD]

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・『大脱走』

 時は第二次世界大戦。場所はドイツの捕虜収容所。そこから米英の兵士たちが脱獄・逃走を試みるさまを描いた作品だ。なお、実話に基づいた話である。

物語後半、兵士たちが脱獄に成功すると、舞台は収容所から外の農村へと移る。それまで収容所という窮屈な空間で物語が展開されていたのが、外の世界に出たことで解放感が半端ない。そしてまたドイツの農村風景の、美しいことといったら!

テーマ曲はとても有名なもので、みなさんも映画は見たことなくても曲なら聞いたことがあるはず。最近ではどういうわけだか某大手飲料メーカーの健康飲料のCMにも使われてます。