Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第113回)

・『ヘルハウス』

物理学者の主人公。とある金持ちから「ウチの屋敷に幽霊がいるかどうか調査してほしい」と依頼され、霊能力者や妻も含め合計4人で幽霊屋敷を調査することに。

実をいうと、この物理学者、霊の存在など信じておらず、したがって今回の調査もむしろ霊の存在を否定するために引き受けたのだが、やがて4人のまわりで実際に怪奇現象が起こってしまう。はたして4人の運命や如何に…

ホラー映画なんだから無理に理屈っぽくしなくたっていいのに、主人公が物理学者という設定からも分かるとおり、無駄に理詰めで作られていて、それがホラー映画として何とも言えないビミョーな違和感を醸し出しており、僕は思わず笑ってしまった。

 

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・『ブリット』

坂の多いサンフランシスコの街は、カーチェイスを撮るにはまさにうってつけだ。

…と監督が思ったのかどうかは定かではないが(^^;)、サンフランシスコの地形をうまい具合に利用して撮られたアクション映画が、この『ブリット』。

実際、中盤に入りカーチェイスが始まると、もうハラハラドキドキの連続で(w)、見ていてとてもワクワクしたし、面白かった。

ラストは空港で犯人をズドンと一発で仕留め、カッコよくTHE ENDと相成るが、中盤のカーチェイスと比べるとややインパクトに欠けたかもしれない。

 

ブリット [DVD]

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・『ベニイ・グッドマン物語』

この前、実在したジャズ・ミュージシャン、グレン・ミラーの生涯を描いた『グレン・ミラー物語』を紹介したが、今回取り上げるのも実在したジャズ・ミュージシャン、ベニイ・グッドマンの半生を描いた伝記映画、その名もズバリ『ベニイ・グッドマン物語』だ。

グレン・ミラー~』と比べると、劇中の曲の一般的知名度はやや下がるかもしれないけれど、ジャズ好きな方ならば思わず「おぉ~っ!」と唸ること請け合い。ちなみに劇中のクラリネットのソロは、ほぼすべてご本人が録音したものなんだそうな(※グッドマンはクラリネット奏者)

主人公がたぐいまれなる才能でみごと成功を掴むというお話で、アメリカン・ドリームを体現するような映画だが、作中にて明示こそされないものの、主人公グッドマンはユダヤ人。彼の母親が、彼と(一般の白人女性である)ヒロインとの結婚に反対するところに、米国社会の病理を感じざるを得ない。

あ、ヒロイン役のドナ・リード、凛としていて美人でした♪

 

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・『ファミリー・プロット』

サスペンス映画の神様アルフレッド・ヒッチコック監督。残念ながら彼の遺作となってしまった作品が、この『ファミリー・プロット』だ。

主人公は、イカサマ霊媒師の女とタクシードライバーの男のカップル。ある日、金持ちのおばあさんから、行方不明の甥を探してほしいと依頼される。カップルは謝礼金目当てでこの甥を探しはじめるが、何を隠そうこの甥、今日では宝石泥棒で生計を立てている悪党だったのだ!

なんとか甥の消息を掴んだカップルは彼への接触を試みるが、不信感を抱いた甥はふたりを暗殺してしまおうとたくらむ。さて結末は…自分で見て確かめてね♪

随所に人を食ったようなギャグがちりばめられていて、いちいち笑わされますw こういうところにも、巨匠ならではの持ち味が発揮されるんですねぇ。

もっとも、以前本ブログでも取り上げた『フレンジー』のほうが、個人的には面白かったデス。

 

 

・『ブラザー・サン シスター・ムーン』

中世イタリアに実在した聖人アッシジのフランチェスコの伝記映画。

アッシジの豪商の息子フランチェスコは、戦争から帰還した後、まるで人が変わったようにその性格が一変、陽気ないたずら者から、生きとし生けるものすべてを愛でる慈愛に満ちた人間となった。

やがて教会にて、目を閉じているはずのキリスト像が目を開けているという幻想的なヴィジョンを目撃したフランチェスコは、生家を捨てて山奥にて修行生活を送ることを決意ーまさに文字通りの「出家」だー聖人としての人生を歩みはじめる。

ラスト。フランチェスコローマ法王に謁見するが、時の法王はインノケンティウス3世。歴史好きならすぐピンとくるだろう。中世において、ローマ法王の権威が絶頂にあったころの法王だ。その法王が、驚くべきことに無名の若者であるフランチェスコの前で“あること”をする。本作において最も印象的なシークエンスだ。

廃墟にて支持者らとともに質素に暮らすフランチェスコの姿は、コミューンで暮らすヒッピーのイメージと重なる。公開時期が時期だけに(1972年公開)、このヒッピー的なフランチェスコ像が当時の若者にウケたんでしょうねぇ。

 

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