Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第117回)

いつもは往年の名画を中心に取り上げていますが、今回はわりと最近の映画を5本ご紹介します。

 

・『インデペンデンスデイ・リサージェンス』

90年代に公開され、世界中で大ヒットを記録したSF映画『インデペンデンスデイ』。

20年の時を超え、その続編『インデペンデンスデイ・リサージェンス』がついに公開された。

前作公開当時、僕はといえば、まだ小学生。オカルト大好き少年だった僕は、当然というべきか、この映画にハマり(w)、後述する『ジュラシックパーク』と並んで、少年期において最も影響を受けた映画作品となった。

その『インデペンデンスデイ』が、帰ってきた!

というわけでwktkしながら見てみたのだが…

…もうね、全然ダメダメw

どこがどうダメなのか。具体的に言語化して説明するのは意外と難しいのだが、ようするにこういうことだと思う。

前作だって、脚本が荒唐無稽だしアメリカマンセー映画だし、よく見ると結構アラがあったのだ。それでも、このテの国威発揚映画にどうしても付きまとう独善さが鼻につかなかったのは、結局のところ、監督のローランド・エメリッヒが“天然”だったから、というのが実は大きかったのだと思う。

あんま深いこと考えないで、頭からっぽ状態のまま映画をつくっているから、観客もこれまた深く考えないで「USA!USA!」と声援を送ることができたのだ。

それに対して本作はというと、なんというか、ウケを狙おうとしてかえってスベっている印象がどうしても否めないのだ。

たとえるならば、それまで周囲から天然キャラとして認知されていた女が、「あ、自分、天然キャラで受けるんだ」と自覚してしまい、「私って天然だから~」と周囲にアピールしだした途端、ウザがられてかえって人気がなくなってしまった、という感じである。

というわけで何とも残念な結果に終わった『インデペンデンスデイ・リサージェンス』。よせばいいのに、なんと3作目となる続編の制作が予定されているのだそうで、次はなんと宇宙人との恒星間戦争になるんだとか。

…もうヤな予感しかしませんね(;^ω^)

 

 

・『ジュラシック・ワールド

上述のとおり、個人的に、90年代に感激した映画が『ジュラシックパーク』と『インデペンデンスデイ』の2作品だった。

奇遇にも、そのどちらも最近になってシリーズ新作が公開された。よーし、せっかくだから『リサージェンス』と一緒に、『ジュラシックパーク』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド』のほうも見てみようじゃないか!

というわけで、あらすじ。『ジュラシックパーク』の舞台となった南の島が、20年以上の歳月を経てふたたび恐竜テーマパークとして再建された。ところが、これも因果というものか、パークはまたもや恐竜が暴れまわる非常事態に陥ってしまう。

今回、「悪役」となるのは、人間の遺伝子操作によって誕生してしまった、言うなれば「人造恐竜」。これがなんと、食べるために殺すのではなく、殺すことそれ自体に快楽を覚えるという、サイコパス恐竜だったのだ。さぁ、どうなる人類!

ここはネタバレになるので薄い色で書く。最後は絶対王者ティラノサウルスと知性の恐竜・ヴェロキラプトルとで力を合わせ、サイコパス恐竜を撃退する。これは『ジュラシックパーク』を見たことのある人間にとっては、なんとも胸熱すぎる展開! というのも、『ジュラシックパーク』のラストは、ティラノサウルスヴェロキラプトルの一騎打ちで幕を下ろしたからである。昨日の敵は今日の友!

…まぁ、娯楽映画としてはぶっちゃけごくごく平凡な部類に属する作品なのだろうが、あのどうしようもない『リサージェンス』の直後に本作を見たものだから、とても良心的な娯楽映画に思えたのであった(^▽^;)

ヒロイン役のブライス・ダラス・ハワード、今回は最初から最後までハイヒールでアクションに臨んでいます。大変よくがんばりました。

 

 

・『スティーブ・ジョブズ

不世出のカリスマ経営者スティーブ・ジョブズ

2011年に56歳の若さで亡くなるやいなや、たちまち伝記映画のオファーが殺到した。

2013年、2015年と立て続けに映画化されたが、今回ご紹介するのは2015年版。監督は『スラムドッグ$ミリオネア』でおなじみ、ダニー・ボイルだ。

というわけで本作を見てみたのだが…感想はというと

…俺さぁ、もう、ぜぇーーーったい、こんなヤツのもとでなんか働きたくないわw

だって~だって~、ジョブズさん、傲慢なんですも~ん。人使い粗いんですもん。言ってることコロコロ変わるんですもん!

反対に、僕が「あぁ!この人のもとでなら!」と思ったのが、「ウォズ」の愛称で知られる、ジョブズの親友にして側近スティーブ・ウォズニアック。名前は同じスティーブでも、性格はジョブズと正反対。とても温厚で誠実で人望のある、調整型のリーダーだ。

…正直、僕はジョブズなんぞよりもこのウォズのほうが何倍も偉大だったと思うのだが、さて皆さんはどう思われるだろう。

 

 

・『アイヒマン・ショー』

アルゼンチンで、あるドイツ人が逮捕された。

彼の名はアドルフ・アイヒマン。かつてのユダヤ人大量虐殺の責任者であった。

アイヒマンはさっそくユダヤ人の国イスラエルへと連行され、かの地で彼を裁く裁判が行われることとなった。

その模様をテレビ中継すべく、ふたりの男が立ちあがった。プロデューサーのフルックマンと、映画監督のフルウィッツだ。

フルウィッツは一貫して、「ファシズムはどこでも起こりうる。アイヒマンはふつうの人間だったのであり、それこそが問題の本質なのだ」と主張、周囲のユダヤ人たちとたびたび口論になる。また、彼らふたりのもとには、裁判そのものに抗議するネオナチの脅威が迫っていた…。

はたしてアイヒマンは、どのような男だったのか。彼が法廷でとった態度とは…

我々観客に深く考えさせる作品だ。

 

 

・『完全なるチェックメイト

まもなく、実在の将棋棋士村山聖の生涯を描いた映画『聖の青春』が公開されるが、こちらはチェスのお話。

数々の奇行で知られた、アメリカのチェスチャンピオン、ボビー・フィッシャー。彼とソ連(当時)のチェスチャンピオン、ボリス・スパスキーとの世紀の対局を描く。

主人公フィッシャーをトビー・マグワイアが好演している。

本作においてフィッシャーの前に立ちはだかる宿命のライバルが、ソ連のスパスキーだ。奇人のフィッシャーとは違い、こちらは常識的な紳士として描かれる。

で、まぁ本作はアメリカ映画なので(w)、当然フィッシャーのほうをヒーローとして描くわけだが、僕はといえばむしろこのスパスキーのほうに肩入れしてしまったw

先ほどの『スティーブ・ジョブズ』もそうだったが、どうやら僕は常識離れした奇人変人よりも、温厚な常識人のほうに肩入れしてしまう性格のようだ。

ちなみに。映画では描かれなかったが、このフィッシャー氏、なんと日本にも縁がある人物なのだ。彼は2000年ころから日本に滞在していたという。

フィッシャーは以前アメリカ政府との間でトラブルを起こしていたことから(詳しくはwikipediaボビー・フィッシャー」の項目を参照のこと)、彼の日本滞在が明るみになると、アメリカ政府は日本政府に彼の身柄引き渡しを求めた。

その時動いたのが、なんとあの将棋の羽生さんなのだ!

羽生さんは、時の小泉首相宛てに「フィッシャーさんを自由に!」と題するメールを送信したという。

これが鶴の一声になった…のかどうかは残念ながら定かではないが、最終的にアイスランドがフィッシャーを受け入れることを表明、彼は日本からアイスランドに移住し、そこで生涯を閉じたのだった。

アイスランドは、かつてフィッシャーとスパスキーが世紀の対局を行った、因縁の地でもある。