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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第121回)

・『ペギー・スーの結婚

僕は今年で32になるのだけれど、今まで「同窓会」なるものに参加したことが、ほとんどない(成人式の直後に1度だけ参加した程度)。これから40~50になるにつれて、同窓会の開かれる回数も増えてくるのだろうか。一体どんな感じなのだろうね。

本作の主人公は、高校卒業からはや四半世紀を過ぎた、ある中年女性。ある日、同窓会に参加したところ、アクシデントに見舞われてその場で卒倒、気がついたらなんと高校時代へとタイムスリップしてしまって、さぁ大変! …というお話だ。

大人になると異性に対する見方もだいぶ変わってくるから、昔だったら見向きもしなかったようなガリ勉クンや左翼学生クンなどにも積極的にアプローチする主人公。それでも一番気になるのは、やっぱりボーイフレンドであり、現在の夫でもある男子生徒(演じるは、あの顔のこゆ~いニコラス・ケイジだ。

さぁ、どの男子を選ぶべきか。主人公の葛藤が始まった。

本作は、まぁ一応タイムスリップものに分類されるのだろうが、高校時代のシーンまるごとが、現在昏睡状態にある主人公が見た夢…と解釈することもできる。それゆえ、作品全体のリアリティーが保たれている、ともいえるだろう。

主人公は「タイムスリップ」中、今はもう亡くなった祖父母とも再会を果たす。このように故人とだって会えるのが、タイムスリップものの醍醐味のひとつだ。

…それにしても主人公の容姿、高校時代へタイムスリップした後も、相変わらずオバサンにしか見えないのは、どうにかなりませんかねェ(;^ω^)

 

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・『秘密と嘘』

冴えない中年白人女性の主人公。シングルマザーである彼女には、現在ひとりの娘がいる。だが本当はもうひとり、娘がいた。昔、黒人男性と一夜をともにしたときに出来た子供で、出産後すぐに養子に出してしまったのだ。

その養子である(混血の)黒人女性が、養母が亡くなったのを機に、本当の母親を探し始めた。資料などを丹念に調べた末、ようやく主人公と「再会」を果たした彼女。当初こそ動揺を隠せなかった主人公だが、やがて「娘」との間にしっかりとした愛情関係が芽生えていく。

本作は、1996年公開の英国映画。同じ英語圏にあっても、英国と米国とでは映画の雰囲気、作り方が全然違う。英国映画には、他のヨーロッパ諸国の映画に共通する、どこか哀愁の混じった、落ち着いた佇まいある。こうした独特の雰囲気を、「ペーソス」という。

本作のテーマのひとつとして「異人種の和解」があるのだろうが、社会派作品がともすれば陥りがちな“説教臭さ”は、本作には感じられない。それがまた、良い。

ひさびさに「あぁ、いい映画を見たなぁ!」と思った。

 

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・『裸足で散歩』

もともとは舞台劇だったものを映画化した作品。主演はロバート・レッドフォードジェーン・フォンダ

ジェーン・フォンダといえば、以前本ブログでもご紹介した『バーバレラ』がまさにそうだったように、コミカルかつエロい役どころがとてもよく似合う。本作でもお色気たっぷりで、まさに本領発揮、といったところだ。

さて本作の見どころのひとつに、主人公たちの隣人として登場する、ナゾの「日本通」の男性が挙げられる。

この男性の初登場シーンは、お琴の演奏による和風BGMが流れるという「いかにも~」な演出。彼の家のなかは、我々日本人が見れば一発で中国ないし東南アジアのものとわかる、実に“純和風”なインテリアばかりだ。そこで「クニチ」なるナゾの日本料理を作って主人公らにふるまうというのだから、これはもう笑うしかないだろう(;^ω^)

名画『ティファニーで朝食を』でも「ユニオシ」なるナゾ日本人が登場するが、まぁアレに比べれば差別的というわけでもないから、よしとしましょうw

 

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・『フランスの思い出

パリからブルターニュ地方の田舎へと預けられた、主人公の少年。そこで彼は、ちょっぴりオマセな近所の女の子をはじめ、村の人々と交流、かけがえのない夏休みを過ごしていく。

フランスという国は、首都パリだけがもう完全に別格。それ以外は全て田舎の国、と言っても過言ではない(農業国だしね)。とにかく、全編を通じて、フランスの地方の美しさが印象に残る本作。

主人公の少年だけでなく、周囲の村人たちもまた、彼との交流を通じて人間関係を変化させていくところが、本作の見どころだ。

余談ながら。主人公役の子役は、なんと本作の監督の実の息子さんなんだとか!

 

 

・『ブーベの恋人』

第二次大戦終結直後のイタリア。元パルチザンの男と男女の仲になった、若い女の主人公。しかしその男は殺人の容疑をかけられ、逃亡生活を余儀なくされる。なんとか逃亡の手助けをした主人公だったが、あえなく彼は逮捕され、主人公らの弁護もむなしく、懲役14年の刑を科せられてしまう…。

主人公の、いかにも「気の強い女!」って感じの顔立ちが、またなんとも魅力的。

本作は「左翼の映画」と見ることもできるが、あくまで政治の話は背景として描かれるにとどまり、メインとなるのは主人公たちふたりの、一途な愛の物語である。

それにしてもイタリア映画にはこのテの左翼の主人公を描いた作品がとても多い! イタリアって、どうしてこんなにも左翼が強いのでしょうね。

 

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