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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

おすすめ韓国映画5選

今、なにかと話題の韓国ですが、今日は個人的に気に入っている韓国映画を5作品、ご紹介しようと思います。

 

・『春夏秋冬そして春

山間部のとある寺院を舞台に、ひとりの男の人生を春夏秋冬になぞらえて描く。監督は、「韓国映画界の鬼才」と称される、キム・ギドク

彼の映画は、初期は荒々しい暴力的なシーンも多かったが、本作からは暴力描写はやや控え目となりーなくなったわけではないーしっとりとした文芸的な作風になった。

本作では、自動開閉する水門だとか、宙に浮く僧侶だとか、いろいろとシュールな世界が描かれるが、これぞキム・ギドク・ワールド。最初は戸惑うかもしれないが、ぜひ彼の独特の世界観を堪能してほしい。

なお、終盤の「冬の章」で登場する中年期の主人公は、なんとキム・ギドク監督ご本人(!)が演じている。

 

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・『うつせみ』

こちらも韓国映画界の鬼才キム・ギドク監督の作品。個人的に、これがキム・ギドク監督の最高傑作であると同時に、韓国映画の最高傑作でもあると思っている。

留守宅に忍び込んでは、なにか盗むわけでもなくただ寝泊りを繰り返すというナゾの男性主人公。

ある日、忍び込んだ家で、DVに苦しむ女と知り合う。男と女は駆け落ち同然で家を出るも、警察に捕まって女は連れ戻され、男は収監される。

すると男は収監先でなんと透明人間(!)となり、再び女の前に現れる。かくしてふたりの奇妙な同居生活が始まった。

…なんとも人を食ったようなお話だが、これぞキム・ギドク・ワールド(←2回目)。主人公ふたりのセリフがほとんどないという、静謐な世界観もまた魅力だ。

 

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・『弓』

上記2作と同様、こちらもキム・ギドク監督作品。相変わらずの不思議ワールド全開である。

海の上に浮かぶ一艘のボロ漁船。そこにはひとりの老人とひとりの少女がともに暮らしており、老人は少女の17歳の誕生日に彼女と結婚(!)するのを夢見ていた。ところがある日、若い男が釣り客として漁船を訪れたことで、老人と少女の関係性がにわかに揺らぎ始めた…。

老人と少女がどういう経緯でともに生活するようになったのかは、あえて明らかにはされない。ふたりの謎の絆が、魔訶不思議なストーリー展開に沿って描かれていく。

風変りな映画だけど…ハイ、皆さんもう準備はいいですねw これぞキム・ギドク・ワールド!(←本日3回目)

 

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・『グエムルー漢江の怪物』

パリの街をセーヌ川が流れているように、ソウルの街を漢江(はんがん)という大きな川が流れている。「漢江の奇跡」という言葉からも分かるように、漢江は韓国人にとってただの川ではなく、経済成長の象徴でもある。

そんな漢江である日、謎の怪物ー「グエムル」は韓国語で「怪物」の意ーが突如として現れ、人々の前に襲い掛かる!

監督はキム・ギドク…じゃないよ(w)、こちらはポン・ジュノ監督による作品だ。

怪物の登場の仕方がいい。もったいぶった演出は皆無で、突然ポンと怪物が表れ、人々が「なんだアレ?」とポカンとしているうちに唐突、襲い掛かってくる。ポン・ジュノ監督のセンスの良さが光るシークエンスだ。

怪物は、在韓米軍が漢江に垂れ流した有害物質から産まれたものだった。誕生の経緯も含めて、「韓国版ゴジラ」といえる作品だ。

 

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・『殺人の追憶

 80年代に実際に発生した殺人事件に材を取った映画。監督はこれまたポン・ジュノ

今日のラインナップは監督の顔ぶれが偏ってしまったが、韓国の映画監督としては、キム・ギドクポン・ジュノ、あとは悪趣味な作風で知られるパク・チャヌクを覚えておけば十分である。

本作の主人公は、地元の刑事とソウルから派遣されたエリート刑事。この対照的なふたりが、これまた対照的な捜査手法で犯人を追っていく。

時代設定は80年代だけど、田舎が舞台だからかもしれないが、日本でいうところの昭和30年代的な光景が広がる。余談だが、この時期に民主化運動を主導した386世代と呼ばれる世代が、日本でいうところの団塊世代に相当する、と言われている団塊よりかは後の生まれだけど)

 

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…なんと、5作品のうち実に3つまでもがキム・ギドク監督w

キム・ギドク監督は、個人的に韓国映画界のなかで…いや、アジア全体のなかで一番好きな映画監督です。

皆さんもこれを機に、ぜひとも摩訶不思議なキム・ギドク・ワールドを味わってみてください。

 

 

なお、これからはこの「○○映画5選」をシリーズ化しますw