Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

悪趣味な映画5選

今日は、なんと「悪趣味な映画」の特集ですw

グロい描写がニガテな方は、ご用心を…(;^ω^)

 

・『冷たい熱帯魚

日本映画界において、群を抜いて悪趣味な映画を製作し続けているのが、鬼才・園子温監督である。

自殺サークル』『紀子の食卓』など、彼の撮った悪趣味な映画は枚挙にいとまがないが、本作『冷たい熱帯魚』は、そんな園子温作品の中でもひときわ悪趣味な映画である。僕は本作を映画館で鑑賞、終了後には随分とゲンナリしてしまった。

風采の挙がらない小市民的な主人公。ある日、熱帯魚店を経営する男と知り合うが、この男の本性は、とんでもない連続殺人鬼だった…

熱帯魚店の店主の男の役を、でんでんが怪演。彼は、本作以前はわりとイイ人を演じることが多かったのだそうだが、本作ではそんなイメージを覆して、圧倒的なまでの「悪」を演じきった。

どうしても彼の怪演にばかり目が行ってしまいがちだが、本作が、<システム>に依存しきった人間(主人公)と、良くも悪くも<絆>の力で生きていこうとする男(熱帯魚店店主)とがぶつかったらどうなるか、という思考実験である点を見落としてはならない。

 

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・『親切なクムジャさん

悪趣味な映画を好んで撮る監督といえば、日本では上述の園子温監督がその筆頭に挙げられるが、対馬海峡の向こう側、お隣韓国ではパク・チャヌク監督が、園監督に負けじと(←?)悪趣味な映画を好んで撮っている。

本作、『親切なクムジャさん』は、彼の「復讐三部作」のフィナーレを飾る作品。ただでさえ悪趣味な作風で有名なパク監督の映画のなかでも、ひときわ悪趣味な作品である。

冤罪で10年以上も刑務所に服役していた女性主人公・クムジャ。出所した彼女はなんとかして真犯人の男を突き止めるが、彼はなんと連続殺人鬼であった。クムジャは彼に子供を殺された遺族たちを集め、彼らとともに、真犯人を惨たらしい手口で殺害するのであった…。

というわけで、真犯人の男を惨殺するラストが、圧巻である。グロい描写がニガテな人は、くれぐれも本作を見ないように。

…いやぁ、悪趣味な映画といえば、日本の園子温さんと韓国のパク・チャヌクさん、このふたりが世界の中でも双璧をなしますなぁ!

 

 

・『コックと泥棒、その妻と愛人』

こちらは以前、本ブログでも紹介したことがある

舞台は、とある高級フレンチレストラン。そこで家父長的な権力を振るいまくる横暴なオーナーの男は、なんと窃盗団の頭目、大泥棒であった。

その妻がレストランのトイレにて愛人の男とひそかに逢瀬を重ねており、それがバレてしまったものだから、さぁ大変。愛人の男は、窃盗団の手で殺害されてしまう。

かくして愛する人を殺された妻は、驚くべき復讐を計画する…

前回の記事ではあえてラストは書かなかったのだが、今回は「悪趣味な映画」の特集であるから、最後まで書いてしまうことにしよう。

なんと妻は、愛人の遺体を調理(!)して、夫である窃盗団の頭目の前で「料理」として出してしまったのだ。

丸焼きにされた彼の体には、男性のシンボルまでちゃんとついているではないか!

…あぁ、どうしよう。こんな映画見ちゃったら、もう当分の間ソーセージ食べられそうにないwww

 

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・『サテリコン

こちらも以前、本ブログで取り上げたことがある

古代ローマといえば、世界史に冠たる大帝国。我々はどうしても華やかなイメージを抱きがちだけど、ローマには一方で、悪趣味な風習も多かった。

例えば宴会でローマ人たちは、より多くの食材を食するために、最初食べたものを無理やり吐き出して(!)、胃を空っぽの状態にしたうえで、再度新しい食べ物を食べていたのだという。何ともモッタイナイ話である。

そんな退廃的な古代ローマを、イタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督が映像化した。

全裸で水浴びをする無数の男女。「私の遺体を食した人物に遺産を贈与する」と奇妙な遺言を残して逝った富豪の死体に群がって、これを食べる人々。

普段なかなか描かれることのない「悪趣味なローマ」を、このイタリアの巨匠は描き切った。

テルマエ・ロマエ』のような、娯楽としての古代ローマに飽きたという方は、ぜひ本作を手に取ってみてください。

 

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・『死霊のえじき

ゾンビ映画の大家ジョージ・A・ロメロ監督が、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』より続く「ゾンビ三部作」のフィナーレとして制作した作品。

とにかく、ゾンビが人間の体を八つ裂きにして、取って喰うシーンの描写が、グロテスクの一言に尽きる。

このシーンの撮影には、腐りかけの豚の内臓が用いられており、相当な悪臭を放っていたのだという。あまりの臭さに、出演俳優は酸素マスク(!)を使いながら撮影に臨んだ、という逸話が伝えられている。

ラスト、主人公たちはゾンビのいない「ここではないどこか」へと旅立ち、本作は幕を下ろす。何とも印象的な結末だ。

ところが、本作から約20年後に制作されたパロディー・ゾンビ映画ショーン・オブ・ザ・デッド』では、主人公たちはもはや「ここではないどこか」へなど行かない。ゾンビとともに「今ここ」を生きる、という選択をするのである。

時代の流れ、を感じずにはいられない。

 

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