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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

おすすめ海外アニメ映画5選

新海誠監督『君の名は。』がいまや飛ぶ鳥を落とす勢いですが、今日はあえて日本ではなく海外のアニメ映画を5作品取り上げることにします。

 

・『ファンタジア』

ディズニー映画における不滅の金字塔―それがこの『ファンタジア』だ。

本国アメリカで公開されたのは、なんと戦前の1940年(昭和15年)というから驚きである。

21世紀の今見ても決して色あせていないのに、これが戦前の作品だなんて、信じられます? (;^ω^)

一方、日本で公開されたのは1955年(昭和30年)と戦後になってからのこと。

本作にしろ『風と共に去りぬ(1939年)にしろ、「あの時代のアメリカ映画を当時の日本の軍部が見ていたら、日米開戦を思いとどまったんじゃないか」と冗談めかしてよく言われるけれど、本作を見ていると本当にそう思わざるをえないですなぁ。

 

 

・『イエロー・サブマリン』

永遠のアイドル・ビートルズが主演(吹き替え)をつとめたアニメ映画。
…と聞くと、なにやら子供向けの作品なのかと思ってしまう。「黄色い潜水艦」(イエロー・サブマリン)だなんて、いかにも子供が喜びそうなギミックだし。だがしかし…

本作は、キャラデザといい色使いといい、おそろしくサイケデリック。子供が見たら確実に泣くレベルの作品に仕上がってしまった。すくなくとも子供時代の僕が見たら、確実にトラウマになるレベルw

やはり制作時期が、サイケ全盛の60年代なのがマズかったか…(^_^;)

冗談抜きで、本作にはむしろ、カルト映画としての凄みを感じる。日本のアニメ作品のなかで本作に最も近いのは、宮崎駿監督『崖の上のポニョ』だろう。

 

 

・『ファンタスティック・プラネット

 フランスとチェコスロバキア(当時)の合作によるアニメ映画。

その魅力は、なんといってもその独特すぎる絵のタッチと世界観にある。

とある惑星。地球人類によく似た種族・オム族と、青い肌をもつ半魚人的な大型種族・ドラーグ族とがいた。オム族はドラーグ族によってペットとして飼育されるか、アリのように踏み殺されてしまう。

主人公のオム族の少年は、ドラーグ族の教育装置を使って知識を得、ドラーグ族のもとから脱走して、いつしかオム族のリーダー的存在となる。彼はオム族の仲間たちとともにロケットを開発し、隣の惑星への移住を目指す。苦心の末ようやく目指す惑星に到着した彼らは、そこで衝撃の事実を知ることとなる…。

わが国の巨匠・宮崎駿監督にも影響を与えたとされる作品である。その奇抜な世界観を堪能してほしい。

 

 

・『キリクと魔女

フランスは、かつて西アフリカの大部分を植民地統治していた関係で、アフリカ諸国との結びつきが深い。

本作は、そんなフランスだからこそ作ることのできた、アフリカを舞台とするアニメ映画だ。監督はミッシェル・オスロ

舞台はアフリカのとある村。赤子ながら天才的な頭脳を持つ主人公キリクが、村を干ばつから救うべく、呪いをかけた魔女に立ち向かう、というお話。

あらすじだけ聞くと「なんだ、勧善懲悪モノか」と思ってしまうが、本作のストーリーは非常に神話的。アメリカ人が思いつきそうな「やったー、悪い魔女をやっつけたぞー!」的な結末では決してないので、皆さんもぜひ見てみてほしい。

 

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・『アズールとアスマール

先ほどの『キリクと魔女』と同じく、ミッシェル・オスロ監督による作品。

『キリク~』では「アフリカ」がテーマだったが、本作のテーマはずばり、「白人とアラブ人の共存」である。アラブ系移民の多く住むフランスならではの問題意識だ。

では、現実問題、両者は共存できるのか。

…現在のヨーロッパの情勢を見るに、結論は、いささか残念な形で下されつつある。

どうやら、無理なようなのだ。

だが、だからといって本作に価値がないというわけでは、決してない。

たしかに移民との共存は、どうやら不可能なようである。だが不可能である“がゆえに”、共存の理念は美しいのである。

わが国の憲法9条を考えればわかる。憲法9条は確かに非現実的である。改正が必要だろう。だが「現実的か否か」ではなく「美しいか否か」と問われれば、憲法9条は非現実的である“がゆえに”美しい、と言わざるを得ない。

夢は夢であるからこそ、現実よりも圧倒的に美しいのである。

 

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