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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

どうしてできた? 土星の環

このところ映画の話が続いていたから、今日は久しぶりに、宇宙の話をするとしよう。

 

子供から大人まで、みんな大好きなのが、土星の環だ。

天文台土星の観測会を開くと毎回多くの人でにぎわうようだし、僕の母も昔、家庭用の望遠鏡で土星の環を見て、いたく感激した様子だった。

 

土星に環があることはみんな知っているし、それがどのようにして構成されているのかについても、今日の天文学は明らかにしてくれている。

小さな氷の粒が土星の周回軌道上に大量に存在していて、遠くから見るとそれが環として観測される、というわけなのだ。

このように、土星の環が「どのように」できているのかはわかっている。だが、「どうやって」できたのかについては、実はいまだに解明されていないのだ。

 

土星の環の起源については諸説あって、太陽系関連の書籍を読んでみると、書籍ごとにぜんぜん違う説明をしているので、初学者は面食らってしまう。

土星の環は実は最近ーといっても天文学は1億年前ですら平気で「最近」と言ってしまうーになって形成されたものであり、不安定と考えられるから、あと数千万年ほどすれば消滅してしまうだろう、と書いてある本もある。

一方、いや環は土星本体の起源にまで遡れる、とても古くかつ安定したものだから、今後も何十億年にわたって存在し続けるだろう、と書いてある本もある。

一体どっちが正しいんだろう。

 

今年の春、興味深いニュースが流れた。

土星の環は、土星本体が形成された45億年前よりずっと「最近」の、約1億年前に形成されたものだというのだ。地球上では、恐竜たちが闊歩していた時代にあたる。

 

www.asahi.com

このように「最近」になってできたものだとするなら、力学的に安定したものである保障はないので、短命ーといっても数千万年~数億年の間はもつだろうけどーに終わってしまう可能性がある。

 

なんだ、環はやっぱり儚いものなのか、と思ったら、そうでもないらしい。

この秋になって、今度は環が約40億年前に形成されたという説が出てきた。

 

土星の環の起源は近くを通ったカイパーベルト天体 - AstroArts

 

この説によると、約40億年前に土星の周りを冥王星くらいの大きさの氷の天体が通過し、その際に重力の影響で天体の氷の表面部分が引きはがされて、現在の環になったのだという。

この説によれば、環には約40億年の歴史があることになり、かなり古く安定したものであるから、今後も長く存続するだろうと考えられる。

 

宇宙は、謎に満ちている。

我々が暮らしているこの太陽系ですら、このようにまだまだ未知の領域が数多く残されている。

そして、謎が多く残されているからこそ、それを解く楽しみもまた、たっぷりと残されているのである。