Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

クラーナハって変態だったんじゃないかなぁ

僕が毎週楽しみに見ている番組のひとつに、Eテレの『日曜美術館(日曜朝9:00~10:00)がある。

先日(12月11日)の放送では、国立西洋美術館で開かれている「クラーナハ展ー500年後の誘惑」にちなみ、中世ドイツの画家ルーカス・クラーナハが取り上げられていた。

それがとても面白かったので、このブログでもクラーナハについて取り上げることにしよう。

 

クラーナハは、15世紀から16世紀にかけて活躍したドイツの画家で、宗教改革で有名なマルティン・ルターとは友人であった。歴史教科書でおなじみのルターの肖像画も、このクラーナハが描いたものである。

クラーナハは女性のヌード画を多く世に残したが、ヌード以外にも、とても官能的で、いくぶん“怪しげ”ですらある絵画を多く発表している。

 

たとえば、ルクレティアの絵がそうだ。

ルクレティアは古代ローマの女性で、夫以外の男性に凌辱されたのを苦に自刃してしまった。

この貞淑な女性を、クラーナハは好んでテーマとした。

どうしてだろう。

…僕にはなんとなく理由がわかる気がする。彼女の貞淑さに感動したから…ではないだろう。

おそらく、クラーナハは「切腹フェチ」だったのだ。

彼の描くルクレティアを見てみると、不思議と悲壮感がなく、どこか上の空といった感じの表情をしている。まるで切腹という行為に「感じて」いるかのようだ。

そしておそらくは、この「感じて」いるルクレティアを描きながら、作者であるクラーナハもまた「感じて」いたのではないだろうか。

今の日本でも、インターネット上を巡回してみると、女性が切腹している様子を見て欲情するという人たちが意外といることがわかる。

クラーナハも、そんな切腹フェチのひとりだったのではないだろうか。

 

あるいは、ユディトはどうだろう。

ユディトは旧約聖書外典に登場する女性で、敵将の首を切ったという女傑である。このユディトを描いた絵は、クラーナハの代表作とされている。

クラーナハは、どうしてユディトを描いたのだろう。

…きっと、クラーナハの描くユディトは、SMの女王様なのだ。

他の画家の描いたユディトは、どこかおびえた感じの表情で敵の首を切っている。ところがクラーナハの描くユディトは、実に平然と、いくらか誇らしげな感じさえする表情を見せている。

はねられた敵将の首も、無念という感じではなく、むしろ恍惚の表情を浮かべているようにさえ見える。

…そうだ、彼はきっとドMで、「あぁ、女王様に首をはねてもらえた。しあわせ~」と言いながら死んでいったのだろう。たぶん

そして、おそらくはクラーナハ自身もまたドMであり、首をはねられた敵将を自らになぞらえてハァハァしていたのではないだろうか。

 

クラーナハ展」、今度暇なときにでも行ってみようかな。