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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第129回)

まずは私事で恐縮ですが、私・古澤圭介は本日(12月24日)めでたく32歳の誕生日を迎えることができました。

これからも、本ブログ読者の皆様に良い映画を多数ご紹介できればいいな、と思っております。

今後とも、本ブログを、なにとぞよろしくお願いいたします!

 

・『つばさ』

記念すべき“第1回”アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品

第一次世界大戦・欧州戦線における、若き米軍パイロットの活躍を描く。

本作が公開されたのは、1927年。当然ながら、本作はまだサイレント無声映画だ。

なのに、飛行機同士の戦闘、墜落する飛行機、空爆される地上の建物などの映像は、実にスリリング!

この当時に、よくこれほどの映像を撮れたものだなぁ、とすっかり感心してしまった。

なお、これは余談だが、本作が公開されたまさにその年(1927年)、かのチャールズ・リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行に成功している。

飛行機は、同じ年に大西洋と映画界、どちらも征服してしまった、というわけなのだ。

 

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・『帰ってきたヒトラー

1945年に死んだはずのヒトラーが、な・な・なんと、2014年の現代ドイツへとタイムスリップ!

…という内容で、ドイツで200万部(!)を記録する超ベストセラーとなった同名小説が、満を持して映画化された。

感想は…うん、とても面白かったw

本作について語るとなると、それだけでひとつのブログ記事を執筆できてしまうので、また後日、稿を改めて本作について語ろうと思う。

今日は一言。本作は、映画化されたタイミングが絶妙! ドイツ中が移民・難民問題で揺れ、排外主義の機運が高まる今、「帰ってきたヒトラー」というのは実にタイムリーだ。

まさしくドイツ語での原題通り、彼が帰ってきた(Er ist wieder da)ことを痛感させられる。

 

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・『我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラー

先ほどの『帰ってきたヒトラー』に続いて、まさかのヒトラー2連発w

まだ国家社会主義ドイツ労働者党ナチス党)の党首に就任する以前の、ヒトラー青年の青春とユダヤ人との交流を描く。

画家を志すヒトラー青年。夢を追って芸術の都・ウィーンへとやってきたが、美術学校への入学試験に落ち、自堕落な毎日を過ごす。そんな彼がすがったのは、当時ウィーンで台頭しつつあった、極右勢力だった…

青年期のヒトラーというテーマ自体はいいのだが、極右活動家となったヒトラーがいかにも悪魔的なキャラクターとして描かれていることに、個人的にはいささか不満を感じた。

上述の『帰ってきた~』では、「…すまない、唾がとんでしまった」と相手をいたわる“かわいい”ヒトラーが描かれていた。

ーそう、本物のファシストは、意外にも“かわいい”ものなのだ。

…と言うと、「ファシストがかわいいとは何事だ!」と左翼から批判されてしまいそうだ。

…違うのだ。ファシストは悪魔的なキャラだとばかり思っていると、いざ“かわいい”本物のファシストが現れたときに、「ああ、この人はかわいいからファシストのはずがないよな」と油断して、ファシストに投票してしまう恐れがあるのである。

 

 

・『ゴーストバスターズ

近年、80年代の名シリーズの新作が公開される機会が増えている。この『ゴーストバスターズ』にしてもそうだし、あの『マッドマックス』にしてもそうだ。

新作発表の理由は簡単。ネタが尽きたからだCGや3D技術が進歩したため、往年の名シリーズをより迫力ある映像で観客に見せることが可能になったからだ。

というわけで、『ゴーストバスターズ』シリーズ、27年ぶりの新作公開と相成った。

ただし、今回は登場人物が全員女性へと変更。しかも全員、お世辞にも美人とはいいがたい(失敬!)イケてない小太りのオバサンばかりなのだ。

もっとも、登場人物が白人3人組で、それに中盤から(おそらくはPC的観点から)黒人1人が加わるというプロットは、前作と同じである。

この女性版ゴーストバスターズのもとで助手として働くのが、ブロンドヘアのクルクルパーの男。ハリウッドはこれまで、クルクルパーのブロンドヘアの女性をヒロインとして描く傾向が多かったので、「あぁ、これもハリウッドなりの、フェミニズムへの応答なのかな~」と思いながら本作を見ていた。

面白かったのが本作のアスペクト比。最初はシネマスコープシネスコサイズの映画なのかな~、と思っていたら、バスターズの放つ光線が画面上の黒縁を突き抜けていくので、「ファッ!?」と驚いてしまった。するとクライマックスでは、完全に画面がヴィスタサイズになったではないか!

…本作、シネスコのように見えて、実はヴィスタサイズの映画だったのねw

 

 

・『ファインディング・ドリー

CGアニメ映画『ファインディング・ニモ』の続編。今回は、ヒロイン・ドリーが自らの失われた記憶と両親を探す旅に出る、というお話。

自らのアイデンティティーを探し求める現代人の姿を寓話化したもの…というのはさすがに考えすぎだろうかw

制作は、アニメーションの老舗中の老舗ディズニー。安定したクオリティーで、最後まで安心して見ることができる。子供向けアニメをつくらせたら、やはりディズニーの右に出るものはない。

僕が見たのは日本語版だったけど、主人公ドリーが「CV:室井滋」というのは、言っちゃ悪いが、ちとババ臭すぎやしませんかね…(;^ω^)

 

 

・『ストレンジャー・ザン・パラダイス

フロリダへと向かう若い男女と、そのけだるげな日常を描く。監督はジム・ジャームッシュ

全体的に、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督と作風がよく似ているなぁ、という印象を受けたロードムービーであることとか、80年代なのにあえてモノクロで撮るところ、とか)

ヴェンダース監督は、小津安二郎監督の大ファンであることで知られる。ジャームッシュ監督ももしかしたらそうなのかもしれない(劇中で一度、小津の代表作『東京物語』が言及される)

個々のシーンが終わるたびに、画面が真っ黒になる。そして次のシーンへ。なんとも風変りな映画だな、と印象に残った。

 

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